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nemureru yoru no tame ni
表題作が3話、その続きが1話、その他短編が1つ収録されています。
【眠られぬ夜のために】【きみのつめの先までも】
レントゲン技師の成見と心に傷を持つ不眠症の高校生・里緒の話。
中3の冬、進路を巡って親友とケンカした里緒は、親友の誕生日に待ち合わせ場所に行かなかった。
寒空の下、ずっと待ち続けた親友は…。
という始まりで、親友の死から不眠症になった里緒が眠れる場所を見つけて、立ち直っていくストーリーです。
とりあえず思ったのは、大事な待ち合わせの場面がちょっと分かりにくかった…。
里緒が入った喫茶店が待ち合わせ場所だと思い込んでしまって、親友の連絡ミスで場所を変えた?とかいろいろ考えて、2回読み直してしまいました。
大好きでずっと一緒にいるはずだった親友との諍いからの、小さな意地で親友を失ってしまうという設定は他でも読んだことがあるのですが、その後の立ち直り方もこれまたどこかで読んだことのあるパターンで、親友の弟が主人公に好意を寄せている点や、親友が進路を変えた理由も既視感のある展開でした。
告白シーンでは攻め(予定)の行動が突飛で、衝撃のせいでこちらの頭まで冷えてしまう結果に。
続編では攻め(予定)の友達に対するやきもちと誤解というイベントが発生するのですが、ここで攻め(予定)と友達の見分けがつかないというイベントが読者にも発生します。
混乱のあまり、受け(予定)の髪の色まで遡って確認してしまいました。
えろすは続編で一回出てきますが、キスをして半脱ぎで抱き合うシーンのみです。
読んだことのある設定、展開だけに、何か「この作品ならでは!」という引っかかりがほしかったです。
【LOVE NEST】
高校の同級生で、同じ大学に通いつつルームシェアをする2人の話。
親友との甘く楽しい同棲生活を夢見ていた主人公の思惑と違って、片方に彼女ができたことで留守がちになってすれ違い生活に。
さらに夏休みの予定が聞いていたのと違ったことで主人公が逆ギレします。
気持ちを伝えたわけでもないのにこの嫉妬と拗ね具合に唖然としてしまいました。
最後は主人公の思うようになったので良かったのかな。
古い作品なので今、評価するのはフェアじゃないのかもしれませんが、掘り起こしてまでオススメしたい!というセールスポイントが見つけられませんでした。
辛口ですみません。