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神奈木さんの小説、実はあまり自分にはツボにはまる作品は余りなく、ただ、これは原作のコミカライズではないようで、原作付マンガという位置づけのようなのでチャレンジです。
この古田アキラさんという作家さんも初読みのような気がしますが、何だかどこかで見たような絵、、誰かに似ているのですが・・・
さておき、物語はぐいぐいと引き込まれます。
ある日オンボロでろくに仕事もないような探偵事務所に場違いなリムジンで依頼に来た金持ちの坊ちゃん。
父が亡くなり、その遺言に実は兄がおり彼にも相続権がという遺言を残した。
そんな顔も素性も知らない人間に相続権を渡したくないから、相続権を放棄させるために探すと言う坊ちゃん。
その探偵事務所を営むのは、元ホストだった白鳥睦巳。
ビルのオーナー親夜は滞納家賃の取り立てがてら、睦巳の助手的立場にいる。
数少ない手がかりの中から色々探るうち、その兄という人物の年齢が26歳であるということ。
父親が不明という点で、睦巳、親夜、そして店子の喫茶店の丈も条件に逢うのでは?とその偶然に気が付く睦巳。
果たして・・・
結構その謎解きの部分がウエイトを占めながらも、睦巳のこのビルに入ったいきさつや、親夜との出会いの回想が織り込まれる。
ただし、この回想の嵌めこみ方が唐突に、コマや枠で差別化をしていないために、一瞬タイムパラドックスに陥る部分が難点といえば難点。
キャラクターとしては、普段もっさり無精ひげの睦巳が元ホストだけあって、きれいにするとかなりなイケメンに変身する外見的ギャップ。
親夜に一目惚れしており、事あるごとに求愛しては襲いかかるその軽さがありながらも、ふんわりと優しい雰囲気を醸し出している。
親夜はまったくもって、不思議なキャラだ。
一体どんな人なんだろう?
どうも何かありそうな伏線っぽい表現がなされているのだが、、、彼が坊ちゃんの秘書・堂本と共にキーマンなのは違いない。
また白鳥が支払い未払いのカタにあずかっているハムスターがたびたび癒しの姿を見せるのが、何かほのぼの?
コミカライズによくみられる早急さとか、詰め込み過ぎた故の理不尽さというものが一切見えないので、上手くマンガとして表現されていると思う。
原作者が書かれていなかったら、全くわからないかもしれない。
そういう意味では秀逸なマンガではないだろうか?
何と言っても、ハムスターの可愛さは絵でないと表現できないし、
キャラクターの魅力は絵によって増幅されていますもんね♪
まだキス止まりの睦巳と親夜の関係。
そして題名の意味も気になります。
このお話はトータルで何巻構成なんでしょう?
探し人が見つかる、恋も成就する、全ての謎が判明する。
続きものの場合1巻は”序”といった部分が大きいので、大きな動きがみられるのは2巻以降か?