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Tadahitori no Otoko 3
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
本シリーズは強面な元ヤクザの組長で現不動産会社社長と
ある事件で感情の起伏がないバーテンダーのお話です。
受様が助っ人で入った店で関わったドラックを発端にした
攻様の家業絡みのゴタゴタを含んだヤクザ絡みの本編と
その後日談的要素を含んだ番外編を収録。
受様は強盗殺人で両親を亡くした事によって
『人間』を動く『人形』にしか思えませんでした。
しかし
仕事がらみのトラブルで刺され
死地から蘇った攻様を人として認識した事で
彼の恋人となり、平穏な日々を送っていました。
受様は老マイスターがオーナーの小さなバーで
シェイカーを振っていますが
マスターの頼みで約1ケ月ほど
ある店で助っ人をする事になります。
そこは受様の店の5倍はありそうな大きな店で
バーテンダーが2名の他に、厨房スタッフやボーイ、
フロアの女性達を大勢抱えた店でしたが
人付合いを面倒だと思う受様には何の感慨もなく
頼まれたからというだけのお勤めでした。
しかし二週間ほど過ぎたころ
受様は店の新人ボーイが落としたパックを拾った事から
トラブルに巻込まれる事になります。
受様は親切心から拾って自宅に持ち帰るのですが
なんとその中にMDMA俗にエクスタシーと呼ばれる
アッパー系のドラックが入っていたのです!!
元ヤクザの攻様が顔をしかめる程の状況に
受様は取得物毎隠匿しようとしますが、
当のボーイに知られてしまい
受様は彼のバックにいたチンピラに
目をつけられて脅しをかけられてしまいます。
脅されても引かない受様に
襲いかかったチンピラの腕を掴んだのは
受様の友人で攻様の組の元舎弟頭だった
ラーメン屋店主でした。
元舎弟頭を知っていたチンピラは
受様への手出しを諦め
この件は終息を迎えるかに思えたのですが
チンピラの所属する組長が
受様が攻様にとってどういう存在かを知った事から
事態は複雑さを増していきます。
それぞれの利害と思いが絡まる中
受様は件の組長に拉致られてしまい?!
ショコラノベルズのリメイク版も今回で3巻目です。
シリーズモノである以上
何かしらの事件があってこそお話が進むとは言え
今回はかなり痛いお話です。
受様視点で展開するシリーズですので
受様が関心がない諸々の事には
あまり触れられずにおりましたが
今回は受様のお相手である
攻様の家業が色濃く出た展開になります。
今回の発端はアッパー系のドラックですが
背後に潜むヤクザの組長にまで
話が及んで行きます。
夜の仕事に関わる裏程度にしか
ドラックについての知識は持ち合わせない受様は
攻様への飛び火を恐れ
自分でなんとか対処しようします。
一方、元々ヤクザ家業な攻様は
クスリに関わる背景やその利潤も知りぬいていて
受様への火の粉を防ごうと
元舎弟頭をボディーガードを付ける事にします。
が、ソレが返って相手の組長に
目を付けられる結果になってしまうのですよね。
前回も
ヤクザ時代の攻様に因縁をもつ相手が
手出しをしてきたお話でしたが
今回の組長は攻様と面識がない上に
評判がすこぶる悪い男でして
攻様に対してもかなり高圧的で
受様への揺さぶりもこれぞヤクザ!な感じです(笑)
当然のごとく受様は拉致られちゃう上
攻様が土壇場まで踏み込めずにいた為に
大きな傷を負ってしまいます。
それさえも乗り越えて
二人の想いと仲は一層濃ゆくなったのが
救いと言えばいえるのかな。
まぁソレがないと
ヤクザ絡みのお話は読めないですけどね。
今回の書き下ろしは本編のその後、
彼らの日常のひとコマ的なお話です。
後書きによると
本編が痛い事で終わっているので
受様にはソレも喜びになってるよという
後押し的な意図もある様ですね。
初版鋏み込みのペーパーは
受様がまた別の店の助っ人をする話ですが
かなりお遊び風なお話になります♪
次回、いよいよ最終巻です。
書き下ろしが楽しみです。
今回は火崎さんの俺様な攻様の原点的なお話で、
『日常侵略!澄倉さん 』をおススメ作とします。
リーフを薦められても困っちゃうかなとは思いつつ…
文庫化で再販のこのシリーズもいよいよ大詰め!
前作までで受け様が微妙にトラウマからの脱却の兆し
有りかなんて読んでましたが相も変わらず尾崎が
唯一の男です。それも今回は限りなく際限なく。
でも前回から尾崎の喜ぶ事や迷惑にならない為なんて
普通の人間らしい考えをよくするようになった如月。
攻め様に対して存外可愛らしい表現が出るように
なって来ましたが普通とは言い難いですね。
今回は内容が今までになくかなりハードになってます。
如月は今回も望まぬうちにトラブルに巻き込まれて
大変な目に遭いますが、如月の判断材料は
尾崎に迷惑になるかならないかって言うのが基準で
1作目からは考えられないような尾崎一色です。
嫉妬らしい感情は気薄だけれど今回は如月が
尾崎に対して独占欲を感じるまでになっています。
ラストの方で尾崎の敵である南部に拉致られ
犯されようが、痛めつけられようが平気な如月が
南部の相手に精神的苦痛を与える手口にはかなり
驚愕しました、それがある限り尾崎が如月から
離れると示唆した南部の言葉に恐怖した如月が
かなり印象的でした。
ほんとうに如月の感情を動かすことが出来るのは
尾崎だけなのだと強く印象に残ります。
今回は尾崎にとっても如月はただ一人の男だと
あらためて感じるシーンもあり感動します。
意味はちょっと違えど、お互いがただ一人の男。
今回はかなり痛い場面がありますがそれも物語に
欠かせないスパイスとして効いていました。
やっぱり何度読んでもいい作品だと感じる1冊です。