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himitsu no toge
帯『本当はずっと好きだった』
表題作連作、他2作収録。
表題作は一度は付き合っていたんだけれど、久原〔攻〕の人間関係のだらしなさに耐えられなくなり、別れて再び仕事で再会する事となった宇留野〔受〕
住み家の無い久原は、宇留野のマンションにちっかり居候しますが、相変わらず深夜帰りに外へ出れば女の子達とワイワイと態度は昔と変わりません。
そんな久原に復縁を迫られるのですが宇留野は拒否します。
でもなんだかんだいってもやっぱり久原の事が嫌いになって別れた訳ではないのでまた彼の事を受け入れてしまうのですね、宇留野は。
んでも久原はまた同じ事を繰り返しそうな気がします……今度は同居しない方がいいよ!宇留野!きっとムカつくだけだから~~!
久原本人が無自覚なだけにやっかいですぞー!
「眠れない日々」
親の再婚での連れ子同士の義兄弟モノ。
子供の頃に一人で寝れなかった弟に義兄が添い寝してあげて、成長してからもそれが続いている。
弟はずっと兄が好きで、彼女が出来るたびに妨害したりもして。
最後はちゃんと両想いな2人でした。
「甘い香りは蜜の罠」
調香師とその部下との話で、香りが大きな軸になってます。
その香りの元が実は求愛フェロモンだったとは!
可愛い話です。
ペーパーは2種、カラーで表題作のイラストと挨拶、もう一種類はやはり表題作のオマケ4コマ漫画でしたよん
なんか、思いの外、エチシーンをがんばってるなあっていうのが第一印象。
でも、一度克明に描いた物をぼかすんじゃなくて、最初から描いていない物をぼかす方向なので、絵がわかりにくくなるだけだから、そんなに無理にがんばらなくてもいいのに、、、。
お話は、3番目の「甘い香りは~」が一番好き。
匂いに敏感すぎて、求愛フェロモンにくらくらしちゃうっていうかわいいファンタジー設定が、絵の雰囲気と合っていていい。
この嫉妬深くて無口な攻めは、好きなタイプの攻めだわ。
菊屋さんは大好きな作家様の1人です。
今回も予約して発売当日に早速読んだのですが…期待が大き過ぎたのか、思いのほかスラスラ読めてしまって読後感としては「え?これで終わり?」って感じでしたw
*ひみつの棘
過去付き合ってた2人が1年ぶりに再会し、もう1度よりを戻すまでのお話。
今回攻めキャラの久原が意外に分かりやすいチャラ男タイプで、菊屋さん特有のあの視線で語るゾクゾク感があまり味わえなかったのが一番の心残りだったかなw
いや、そうゆうシーンもあったにはあったんです。しかし今回は恋人だった2人が元サヤに戻る内容という事もあり、お互い好きだって気持ちがバレバレだったので深読みする楽しみが半減しちゃったというか…
あ、でも時折見せる鋭い眼光はやっぱりドキッ☆とさせられましたけどね←どっちやねん!(爆
そして内容の方はと言いますと…先にレビューされてる茶鬼様のタイトルが全てを物語っていると思いますw上手すぎて思わずパクらせて貰っちゃった!
…ごめんなさww
*眠れない日々
連れ子同士の義兄弟モノなんですが、このお話結構好き♪
お兄ちゃん好き好きオーラを出しまくる弟に対し、いい兄貴としてその一歩を踏み留めようと我慢してきたお兄ちゃん。
まぁ弟の必死な告白の前ではそんな陰ながらの努力も一切無駄に終わっちゃった訳なんですがw
自分の言葉で自ら首を絞めてる描きおろしの兄ちゃんがツボでした。クールなふりして意外と天然?
*甘い香りは蜜の罠
設定やらキャラを含めて一番好きなお話でした!
調香師・古河から漂っていた、泉がメロメロになる程のいい香りが実は彼に対する求愛フェロモンだったのにはホント目から鱗ですよ~w(@_@)
だってあんな無愛想で素っ気ない態度じゃ(まぁ要所要所でサインは出してましたが)泉に気付ける筈もない。でも、だからこそ後半から畳みかけるような古河の独占欲には本当ゾクゾクさせられました!『オスの匂い』のシーンなんか、匂い立ちそうな彼のフェロモンに私までヤラれちゃうところだったっ(爆
今作品中1番の名カットです。個人的にw
やぱ菊屋さんはこう一癖あるようなキャラやお話の方が断然面白いと思うんですけどね~♪
あと大抵オマケでついてくる描きおろしの4コマやカバー下漫画が大好きです。その後的な裏話やちょっとした小ネタが盛り込まれてて何か得した気分になれるので(笑
本編読み終わったら忘れずチェックしてみて下さいね♪
攻めの睨み流し眼が大好物な菊屋作品です!
今回はS風味はちょっと抑え気味。
かわいい絵なのに、ちょっと大人な雰囲気のストーリーに釘付け。
自分勝手さに、これ以上相手を嫌いになりたくなくて別れた恋人。
しかし2年後再会しても、やっぱり彼が好きな気持ちは変わらない。
でも、彼の自分勝手は改善されていなさそうで、、、振り回されたくない気持ちと、まだ好きな気持ちがせめぎ合いグルグルする受け。
男らしいといえば男らしいが、その愛情の伝え方が今一つ不器用で、やっぱり密かに後悔とグルってそうな、一見勝手な攻め。
本当は互いに両思いなはずなのに、互いを思いやってしまったその形がすれ違いを生んでいるのかな?と思います。
こういう攻めは達が悪い!
何と言っても自分で自分勝手ってわかってる、相手を傷つけてるって解ってる。
二年後はそうしないように気をつけてるのだけど、その遠慮の仕方がまた勝手に見えて中々受けに気持ちが伝わらない。
告白した攻めが拒否されて「今も昔も信用されないのはつらいな」って言うのですが、、、思わず、アンタが悪いんでしょ!!と突っ込みながらも受けの表情と気持ちにキュン、、、
もう、どっちにしても両思い。
受けが歩み寄らないとどうにもならない。
その一歩を踏み出すお話でした。
もうっ、尻に敷けばいいんだwww
『眠れない日々』お兄ちゃんラブの弟が思いあまってお兄ちゃんに突撃!
ポーカーフェイスなお兄ちゃん、実は弟にメロメロなんだけど、兄の矜持も保たなくては・・・
そこが愉快な作品でした。
『甘い香りは蜜の味』調香師とその助手のお話。
この調香師がいつもしかめつらをして、自分の大好きな菊屋作品特徴の怖い目攻めの顔をしてるのがお気に入り!!
ちょっとS風味なのも、好みですv