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近未来の東京を舞台にしたサイバーパンクストーリー…といえばなんだか小難しく聞こえてしまいますが、実際それなりに難しい!
ストーリーは理解できても、難解な単語が多く、多分私も総合的にいうと8…いや7割くらいしか理解してないです。
だけど…面白い!!!大好き!!!
最推し作家さんである石原理先生の作品は、おそらく全て読んでいるハズと自負しておりますが、大好きな石原節の炸裂っぷりに喜びと嬉しさで胸が苦しくなります。
どこか退廃的な世界観に、瑞々しく自由に生きる男達…あぁ〜…これだよこれ…
人工子宮システムなんてのがこの世界にはあって、へその緒も母親の愛情も知らず産まれた克郎とシーナ。2人は電脳世界に精通していて、その筋の天才。
そして、"東京ジャック"の名を掲げる公道レースチーム(違法)、モズ、カラス、アケ、エージの4人。
この2人と4人の出会いから始まる物語ですが、当初は克郎とシーナにどこか懐疑的だった東京ジャックの4人が、共に色々な事件やらを解決していくうちに本当に仲間みたいになっていくのが良いです。
甘いBLや、しっかりラブしてるBLがお好きな方にはオススメできません。
非BLに分類されているだけあって、確かにBL…ではないです、が!
石原さんの描く男達はなんというか、存在するだけで色気がすごくてエロいんですよ…(T-T)
電脳の申し子で天才的頭脳を持つ克郎、
克郎と同じ場所で産まれた幼馴染シーナ、
デンジャラスビューティー男前なモズと相棒(?)カラス、
可愛くて意外と出来る子アケ、
おバカでおバカでとにかく可愛いエージ
何より自分達が楽しいのが一番‼︎な彼らは、仲間だけど友達とはどこか違うし、仲良し〜みたいな関係ではないんですよね。
もし仲間がピンチでも、自分が楽しめないなら、自分を犠牲にはしない。多分、「悪いな〜」なんて言って見捨てるのかな、なんて
思ってしまうくらいの関係。
でも、しょーがないな!ってなんだかんだ体張ってくれる、そんな気もする。
狭くて息苦しい東京で、広く果てしない電脳世界と共にとにかく限りなく自由に遊んで生きている姿は本当に眩しいです。
何より凄いと思うのはキャラクター達の生き生きしたリアルさ。それぞれの価値観や性格がしっかりと確立されていて、かといってコイツはこう!と固定されている訳でもなく、人間だからどこかふらついたり迷ったりもしてる…
何気ない会話、仕草、表情、石原さんの周りには本当にこういう人達がいたの?ってくらいリアルで(まあこんなデンジャラスな人たちが何人も周りにいる現実もどうなんだ…とは思いますが)愛おしくなるくらい…
そして個人的に大好きなのが、モズ…ッ‼︎
モズに限らずですが、作中誰も、なにも、なにひとつ!BL描写は出てきません、キスすらないです。
におわすセリフくらいならありますが本当に非BLです。
そんな中で男にモテモテ(別の意味で)のモズは、向かうところ敵無しの最強色男だと思ってます。
ビジュアルはもちろん、ビッグマウスをビッグマウスにしないくらいの実力と、クールなのに意外と面白いこと言ってたりノリが良かったり。
さあ、推しができれば、あとはもう妄想でなんとかなります。
BL成分が足りない!なんて方も、これで大丈夫ですね!
楽しくなけりゃ生きる価値なし!が帯の謳い文句ですが、まさにそれを地でいく彼らの物語はとても自由で楽しく、格好良く美しいので、気になった方はぜひ…。
人生で最初に読んだBL作品が「カプセル・ヨードチンキ」(1995年)でした。とはいえBでLな展開は皆無なので非BL作品になるのか。当時は「BL」という便利な言葉もなかったので意識はしていませんでしたが、少女漫画でも少年漫画でもない自由な世界観が大好きでした。石原理さんの作品は一般受けというよりはコアなファンが好んで読んでいるイメージだったので、16年の時を経て新装刊されたことに驚き、非常に嬉しかったです。
物語の舞台は近未来の東京です。主人公は人工子宮システムから生まれた少年・克郎。退屈な毎日に辟易している彼は、その天才的な頭脳を活かし、相棒のシーナとともに様々な事件に首を突っ込みます。そして二人とツルむことになるのが公道違法レーサー「東京ジャック」ことモズ、カラス、アケ、エージの四人。テクノロジーと電脳に支配された世界を気ままに生きる六人の少年達の、愛(…はないな)、友情(…なんか違うな)、スリルと快感に満ちた日常(…これだ)、の物語です。
石原理さんの絵はいつの時代も他のBL作品とは一線を画すテイストですが、この作品は15年以上前に描かれたということもあり輪を掛けて独特です。BL的(あるいは少女漫画的)なキラキラしい雰囲気はありません。克郎に至っては序盤では脇キャラかと思えるほど地味です(おい)。表紙の克郎は美人さんですねえ。惚れ惚れしちゃいました。あと、文字が多い上に内容が小難しいです笑 でも何度読み返しても夢中で読んでしまう、不思議な魅力のある作品です。BL的萌えというと、モズと克郎が並ぶとなんとなくそういう雰囲気にも見えなくもないですが…そのためにはコペルニクス的転回が必要な気がします。
さて、新装刊の本作では描き下ろしの「あとがき」「かきおろし」と、2011年に雑誌掲載された新作を読むことができます。この新作がまた…良い!絵柄がガラリと変わって(この頃はアニメ絵っぽい)、六人のキャラが立ちまくりで、とても楽しい作品になっています。世界観やキーワードは16年前に描かれた作品から継承されているのですが、ちっとも古臭く感じません。また皆に会えたようで本当に嬉しかったです。
知らなかったのですが、CD作品が存在するのですね~。生きているうちに何とかして聴きたいなあ…。