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サラリーマン社会とギャグが渾然一体に絡み合った西田東の問題作!
shacho momoikun
レビューを見て 賛否両論だったので楽しみにしていました。
私の感想は「神」。
前の方もおっしゃるように、確かに「カオス」でした。
シリアスな部分が良い感じ過ぎるので
ギャグ部分が「残念」な感じになるのかな。
「ギャグ」っていうか、もはや「雑」な感じがするし・・・・。
ただ、漫画を描くときの面倒な制約みたいのを取っ払ったら
(細かい設定とか コマ割りとか)
こんな風になるのかなー と思ったり。
しかし男がかっこいいなー。
目がね、目がいいんですよー。
西田さん初読みだったのですが、ショーゲキでした(笑)。
賛否両論のようですが、もともとの作風を知らないので驚きつつすんなり読めた。
基本はギャグで作中に作者の声がばんばん入るし、あってないような設定だし、でも漫画って自由でいいなぁって思えて好きです。
そして普段適当な大人がふいに真剣になったり、子どものように泣いたり、もうヤラれた!という感じ。
秘書の桂木くんのまさかの一途さと、アホな社長の真っ直ぐさに泣きそうになる。
はじめて『グリーン・ウッド』を読んだときをなぜか思い出した。
キュンとしんみりとバカバカしさが同居してるなんて、贅沢だと思う。
な〜る〜ほ〜ど〜
こういうのだったんですね。
ずっと気になってたこの作品、
おもちゃ箱をひっくり返したような1冊でした。
めんどくさい所はあんまりこだわらず、
ギャグやりたい放題、
シリアスもこんなのが書いてみたい、
おやじのせつなさもこんなのが書いてみたい、
っという感じで、
なんというか、気の合う仲間で飲んでる時の居酒屋みたい。
難しい事は考えず、喋りたい事喋って、いっぱい笑って、言い合って、
気を遣ってはないんだけど、でもお互いちゃんとこの楽しい空間を大事にしてる。
やっぱりこの人達で飲むのって本当楽しいなって感じ。
とにかく私は西田東さんが大大大好きなので、
ただただ楽しかったです。
途中にある3コマ漫画?
1階の夫婦が掃除してるのを桃井くんがぼーっと見てたら、
「社長桃井くん」…捨てられてるし…
っての、1番笑いましたねー。
専務の寝てる写真も笑った。
にっこり笑顔にパラソルって。
しかも起きてる時と顔変わってないっつーの。
その他一杯笑いました。
危うくカタツムリ3万匹に襲われるってなんなの(笑)
どこかのお話にもありましたが、
納豆撒いてる人がいて、主役がそれをかむっちゃって、それをわざわざ台詞で説明して
「でもまぁいいか」
って事で帳消しにして、好きな人の所に走っていくという、
そういうの私好きなんですよね。
嘘みたいな、夢のような、漫画ならではのあり得ないシチュエーション、
例えば急に雨が降ってくるとか、彼に会いたくて走ってて転んだら丁度そこに水たまりがあったとか、
(なんかあんまりいい例えが浮かばないんですけど)
そういうのが許されるなら、
別に納豆かむっちゃったって、危うくカタツムリ3万匹に襲われたっていいじゃんって感じ。
皮肉ってるような、でも漫画なんだからそういうのも楽しいじゃんみたいな感じ。
そういう余裕が西田さんの好きな所。
そういうのがあるから、ああいうお話が書けるのかな、みたいな。
(書けるなんて偉そうですが…すんません)
あくまで私の感覚ですが、そういうのって西田さん以外にあまりない気がします。
またその感じが絵にも出てる気がして、
うーん、やっぱ西田さん、好きです。
中盤に入ってる「ジャン」、好きでした。
正直、最後の最後迄ギャグ満載だったら、ちょっと満腹だなーと思ってた辺りだったので、
やっぱそーだよねと。
ベッドで見せたジャンの顔、桂木の横でうなだれてるジャンの背中、
非常に短いお話ですが、せつなくて悲しくて、
良かった。
西田さんにしか出せない味があるなーと思いました。
桃井くんと常務も勿論好き。
常務、かっこいいよなー。
西田さんが書くサラリーマンのおやじ、大好きなんですよね。
おやじ特有の整髪料の匂いがあるような、熟年おやじサラリーマンのかっこよさ。
最高です。
雑さがあるように見えて、でも広げ過ぎちゃってる訳でもなく、最後はきちんとまとまってると思います。
難しい事は考えずに、
最後までなにをやってる会社か解らなかったけど(笑)
でもせつなさもしっかり楽しめる
西田さんワールドを楽しめる1冊だと思います。
あー、やっぱり西田さん好きだー。
この名作をまだレビューしてなかったとは!私め。
全体的には1ページ1笑いといいますか、本当にコミカルで面白い作品で、これだけ個性あふれて笑えるラブストーリーってあるかしらと思うくらいです。
会社を背負わねばならなくなった、おちゃらけた社長子息と、それを支える常務のカプ。
西田さんといえばリーマンですが、その中でもこれは突出して面白いですね。さすがのオペラと言わねばなりますまい。
ちゃらんぽらんだけど、期待に応えようと必死なバカ息子(ほんとはバカじゃなくてまっすぐな人)。一方、経験豊かで実直な常務。必死な息子と、常に自分を支えてくれる常務の愛。
シリアスになるストーリーをギャグで包み込んで、最後は会社をあげて二人のゴールインを祝福するという。。
名作です!
ぜひ多くの人にお手にとって頂きたいです。
最初の10ページでいきなり「開いた口がふさがらない」状況に陥りました。
トーンを使うのが面倒臭いからスーツがダメだとか、話の筋にはびた一文関与しない「内輪の事情」をなんのてらいもなく出したり、
吹き出しを自分で持ったりとかこの本、技法をそのままギャグとして身もふたもなく使ってしまう。
そして最初から最後まで「突っ込みどころしかない」(もちろん攻めるという意味でない「突込み」の意味!)
そんな内輪ネタまでほおりこんだボケボケナンセンスギャグの中で
唐突に出てくるアンニュイ&ディープな桂木外伝。
それはしかも結構激しい目のエロ配合、しかもどうにも魔物的な空気を匂わせる。
せっかく強引にその話を「ほー、普段変な人の桂木にこういう裏筋があったのか」と消化したのに、不完全なまま・・・
何事もなかったかのように会社ごと暗転させるかのような急転直下の展開!そしてそこから唐突に出てくる社長と専務のエッチシーン、大団円。
さらにしっかり桂木外伝が生きてくる衝撃的な結末。
この本は失笑させたいのか怖がらせたいのか萌えさせたいのかなんなんだ!
まぁ、総じていうなら「こんな本は2冊もいらない!」が「この本はほしい」という感じなんです。
本作はOPERAで不定期に掲載されていた作品。
しかも毎回2Pだったり4Pだったりとページ数も短い、本来はギャグ漫画なんだと思います(笑)
いつもの西田作品に必ず1割位はお笑い要素が入ってるんですが、これはシリアスが1割位なんで、いつもの西田作品だと思ってストーリーを期待すると・・・・実ははずさないんですね、これが!!
自虐ネタも満載に
例えばトーン面倒くさいから上着を着せないとか、背広やネクタイの柄の手書きとか、会社の設定が怪しいとか、ゾウリムシが飛ぶとか、etc...www
展開もギャグで進んだと思うと突然シリアスにとんだり、わけわかんない登場人物がいたり、その設定も本当は実にいい加減だったり
でもそのゆるさが、いつもの西田作品のユーモア部分なんで、全然苦にならなくて、逆に得した感じさえ♪
でもでも~ちゃあんと”リーマン””おやじ””眼鏡”と必須アイテムがきちんと押さえられて、しかも何とおやじ受けという愛がある!?←BLだから当然か(汗)
一応大まかなストーリーはあるにはあるのです。
辞めさせられた前社長の息子(元フリーター)桃井くんが突然社長に任命されて、バカ息子と言われていたのがちゃんと社長になるという、大雑把な組み立てがw
桃井くんは、どうせお飾りと会社へイケメンスーツリーマンを探しに来たくらいの軽い気持ちで会社へやってくるんです。
そこで出迎えたのは、笑顔のまぶしい常務の渡辺。
彼にときめく桃井くん。
しかし、常務には奥さんがあり、そして本当は専務と派閥争いをしている悪い人なんだという?
面白おかしい展開の中に常務の悲哀が
そして変態秘書・桂木ですが、彼が主人公の短編では、なんと吸血鬼もの展開が!!しかも超ドシリアスに!?
そして、桃井くんと常務の恋愛も肝心な部分はきちんとシリアスに感動的に進むのですv
びっくりしたのは、最後には悪役の専務は実は魔法にかかっていたとか!?専務専属で色々訊く係さんという人が、アンドレアスという名前だったことに(爆笑)
色々と書き連ねると、せっかくの面白さが半減してしまうので、これは是非愉しんでもらいたいです。
ゆるい中に時々見せるピリっとしたリーマンものの魅力。
そして何と言っても、BL史上(?)一番汚い泣き顔が描かれています(と自分では思った)
帯『今世紀最大(?)のビジネスパーソン必携の書!』
一見、ビジネス風な帯といいギャグマンガテイストな表紙といい、どんなに人が見ていようと店員さんがイケメンだろうとこれなら堂々とレジに出せるぞ!!!
……まあ西田さん作品の表紙は大抵そんな過激じゃないから平気ですけどね。
内容は一部を除きアホです、ギャグです。
それも内輪ネタというか西田さんツッコミとでもいうんでしょうか。
この作品は西田さん作品を何作か読んでいた方が馴染みやすいかと思います。
まあ知らなくても面白いですけど、普段の西田さん作品をしていた方がおもろい。
桃井くんは新しく社長になったんだけど、そもそもどんな業務の会社なのかも不明のまま(桃井くんがそれについて突っ込むとかわされてしまう)
桃井くんが社員にスーツを着ろと言うと、では上から白いカーディガンを着ますとなる、何故ならトーンが勿体無いからときたもんだ!!
ただ前編ギャグかとういとそうではなくて、番外編という事で秘書の桂木主役の話があるのですが、それは吸血鬼と桂木とのシリアスな話。
そのシリアスネタもちゃんと最後に桂木の伏線にはなってるますよ、一応。
西田さんファンなら読んでおいてもいいと思う。
いろんな意味でおもろかったです。西田さんファンとしてはたまりませんでした。
もう、これは、これでしょうがないよ。
おもしろいんだもの。
ちゃんとオヤジ受けリーマン物のツボも押さえているんだもの。
カバーに書かれた、キャラの絵も、あらすじも、総て出てきて、全く間違ってない。
色々面倒な設定とか吹っ飛ばして、描きたい事だけをぶち込んでみました!!
って感じ。
でも、西田さんのすごいところって、テクニックも何もかもをなぎ倒して、自分の描きたいことを発するパワーとか熱量の大きさ。
こんなハチャメチャな、楽屋落ちギャグにまみれていても、なんだか涙が出ちゃうのね。
2011年発表の本作を今読むと、2019年の「ロマンティック」につながっているように思える。
本作は、リーマン社会とシュールなギャグ、そして微妙なBL風味が渾然一体となって、「笑い」の方が勝っているような作品だと思うけれど、中盤に配されている「ジャン」という物語が何とも不思議だ。
時間軸もそうだし、何よりジャンというのは誰なのか。殺人者?時空を超えている男なのか?
それとも彼は吸血鬼なのか。血をもって若返るのか。
非常にミステリアスで、何もかも分からない。
そんなジャンを愛している桂木が桃井くんの会社にいて、僕が白衣を着ているのはトーンを貼るのがめんどくさいから、なんて言う…
アハハ〜というおもしろシュールと、なんか不穏で奇妙なテイストが混在している…
そしてそこに気づくとザワザワとしてくる…
いやはや、さすが西田先生^^;
リーマンものと思ったらギャグで、
ギャグと思ったらシリアスでファンタジーとは……
独特の世界観は好き嫌い分かれるでしょうが、
私は大好きです!
桃井と渡辺、そして桂木ーー
これでもかっていうくらいギャグテイストなのに、
ここぞっていう時はキメる‼︎
そして、時々かっこよくさえみえる(笑)
ラストの桃井と渡辺のハッピーエンドより
桂木とジャンの逃避行に心躍りました^^
西田ワールド炸裂の作品、心から堪能させていただきました!