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社会人3カップルの話が収録されています。
「悪いようにはしないから」
全4話。コミックの半分を占めます。
竹内(受け)は7年前に姉の代わりで行ったデートでキスされたことが忘れられずにいたところ、仕事先でその相手・相原(攻め)に会います。相原は竹内とのキスを「人生の汚点」だと言い…という話です。
相原が竹内にするエロい仕打ちがちょっと唐突に思えもしました。ただ、私はこういう自分で嫉妬に気がつかずあれこれしてしまうキャラが嫌いじゃないです。どちらかというと、高校生にもなって女装がバレない竹内の方がつっこむべき部分かもしれません。
「君住む街」
隆彦(攻め)は、代議士である佑一(受け)の父親の地元秘書の手伝いをしています。深夜の電話で呼び出されて上京したところ、佑一は覚えていないと言います。
隆彦に見合いを世話し、離れようとする佑一が健気で可愛かったです。
「スイートソウル」
飲み会の翌朝、水野(受け)が目覚めると、枯原(攻め)の部屋で寝ています。水野は前夜のことが覚えていないのですが、枯原は自分が全部覚えているから大丈夫だと言います。
3作品中このカップルが一番好きです。枯原の押しっぷりは唐突にも思えますが、水野を愛しく感じる雰囲気があるので流れに任せて読めます。
水野の愚痴や呪詛(?)を聞きながら、キスで眠気覚ましする「眠気覚ましエンドレス」は甘くて笑いました。
絵も内容も、私はこういう雰囲気が無条件で好きです。エッチもどばっとしたものより、これくらいのエロさが良いなぁと感じます。社会人カップルということもあり、必要以上にカミングアウトしていないのも良いです。
振り返ると、3作品とも記憶にまつわる話でした。
覚えていることにこだわる相原、覚えていないとごまかす佑一、酔って覚えていない水野…それがコミックとしてまとまりを出しているとも言えますが、逆に似たようなテイストに感じてしまう方もいるかもしれません。
作品の合間にある「しあわせの代金」「入れない話題」「眠気覚ましエンドレス」「酒は飲んでも食われるな」のイラストやコミックも甘く面白いもので良かったです!
社会人モノがお好きな方にお勧めです。ただ、相原以外はそんなに男同士ということにこだわっている感じはありません。
楽田さん、今年2冊目♪
実は楽田作品は、草間作品と並んで密かに眼鏡率が高くて、メガ萌えする作品なのですv
デビューコミックは草間氏推薦帯だったしww
それが結構、はずすとあんた誰?みたいなベタ設定が妙にしっくりくるんですが。
この本も全部眼鏡でしたv
会いたくない人と再会、しかも同じ会社で一緒に仕事をしなくならなければならなくなった丈晴。
それは、その男・相原が7年前、丈晴の姉と付き合っていて、女装させられ姉の代わりにデートに行かされた時にキスをされてしまったから!?
丈晴が消し去りたいと思っていたのは、実はキスをされてしまったことではなくて、そこで目覚めてしまった自分の感情。
相原は、過去を逆手にとり何かと丈晴にちょっかいを出しているのですが、それは自覚のない嫉妬だったという、実にテンポよい、色々な気持ちの推理が楽しいお話でした。
丈晴が女顔という設定ですが、眼鏡装着時とのギャップもまた楽し。
元来、楽田さんの描く人物は骨っぽいガッツリした男らしい絵なので、女装に??でもありますが、ま、そこは・・・
相原は仕事もバリバリできて、女性にもモテて、というヤリ手な人な感じなのに、そのヘタレた時の具合がどうにも愉快です。
モノを壊す派だったのね!!(笑)
丈晴の先輩(しかし同年)の響の存在と、ある噂というのも効果的に働いてましたw
いっそ、描き下ろしで女装エッチ・・・入れて欲しかったカモww
『君住む街』官能小説家でゲイの県議の息子の世話を焼く秘書とのカプリング。
息子がフケ専(40代限定)という趣味は一体どこから?w
息子(受け)が眼鏡です♪
『スイートソウル』会社の飲み会で飲み過ぎて、隣の課の主任の家に泊ってしまって気まずい会社員。
この課長が枯原という名字なんですが、名前に似あわず会社では御隠居ふうなのに、プライベートになると強引でちょい鬼畜気味になるのがギャップ萌えです。
もちろん、眼鏡をはずと別人という設定もおいし♪
会社員が親がいなくて妹と二人だけで、お兄ちゃん頑張る!みたいなシスコン兄貴で、誰かに頼りたい、甘えたいという、その部分を補てんするのが主任になり、いいカプリングではないかと・・
トーンワークの為せる技?
楽田さんの絵って、今時流行りのほっそりスラリとは対極の、骨太でガッチリしたかなりいかつい体型を目の大きさでかわいくしてる感じで、着衣絵で見る限りはそんなかわいかったり、エロかったりしないのですが、
これが、なんというか、脱ぐといきなりエロいんです。
多分、乳首?
かわいい乳首と体型の骨太さとのギャップ?
乳首のトーンワークの為せる技かなぁ。
ストーリーはディアプラス掲載らしい、痛かったり淡すぎたりって事のないわかりやすい展開でよかったです。
仕事の出来るイケメン×地味な新入社員という組み合わせ。
主人公の丈晴は地味ですが、メガネを外すと美人という漫画的なキャラクター。しかしそのせい(?)で昔女の子と間違われて相原にキスをされた事があり、そのことを覚えていて、入社した会社で当人と出くわしてビックリ、というお話です。
しかし、ここから何故か相原が丈晴に嫌がらせを仕掛けてくるのがよくわからなかった^^;
相原の言い分は男にキスしたなんて人生の汚点だみたいな感じですが、あなたからキスしたのにー?みたいな風に思います。
相原が、いい人なんだけどなんか勝手というか…結局そうしておいて丈晴を好きになっているのも過程がわかりにくい気がしました。
いじめっ子というほどではないですが、気弱な受けが振り回される展開が好みならオススメです。
その他短編がいくつか入っていますが、主題と合わせて眼鏡率が100パーセント。作者さんが眼鏡好きなのかな~と思うのですが、眼鏡好きな方にオススメな一冊です。