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gunjin to shitateya
還って来てほしいから、作りたくない
傍にいたいから、作りたい。
テーラーとして人気のあるコウ。
コウが作る服(軍服)を着ると戦地から生きて還って来れる、
というジンクスがあり、それを求めてお偉いさんたちがやって来る。
だけど生きて還って来れるのは、当たり前の理由があって…
お偉いさんたちは安全なところにいるから生きて還って来れる。
ジンクスでもなんでもないことを知っているから、
想いを寄せるウォルフには軍服を作りたくなかった。
でもウォルフはコウが作った軍服が着たくて…
実際、作らないなんて言ってたのに
裏では、想いを込めながら作っていて直前で渡すなんて、
コウも粋なことしますね~
最後になってしまいましたが、軍服、軍服、軍服!
いや~、幸せでしたよ。
桜遼さんの作品は華はないけどいつも堅実で、ものすごくお気に入り~♪っていうわけではないんだけど、ついつい手にとって今度はどんなお話?って見たくなる作家さん。
見せ方とかストーリー展開とは上手いと思うんですよね。
今回は、アンソロなどに掲載された作品の短編集なんで、軍人からリーマン、ヤクザまでバラエティに富んでいます。
表題は第二次世界大戦の頃のドイツ。
その仕立て屋が仕立てた軍服を着ると死なないというジンクスを持つテーラーのコウに軍服のオーダーをするウォルフだが、コウは首を縦に振らない。
そんな時、ウォルフに出撃命令が出て、軍服の代わりに思い出が欲しいと言う。。。
軍服萌えの一本ですが、実は軍服萌えって難しいんですよ。
人気の軍服はナチスSSですが、これは国防軍のものらしいです。
厳密でないとイヤ!って言う方と、似あえば雰囲気があればイイっていう方と、それぞれのこだわりがあったりするので、軍服萌えも実は奥が深いのです。
軍服といえば稲荷屋!という派手さはないですが、それなりにいい感じで映画のワンシーンみたいなラストショットがステキでしたヨv
『きみとつくる恋のかたち』は会社社長と陶芸家の物語。
この社長が、受けの陶芸家の元へ陶芸を教えて、と通いだすんですが、何をするでもなく、のらりくらりと、昼寝!?
作品に魅せられたのか、人間に魅せられたのか、ポーカーフェイスの憎い攻めでした。
『ファーストキス』は上記作品のスピンオフになるんですね。
上の社長の弟の元家庭教師が、プレゼンコンペで偶然の再会をする。
兄が好きなんだと思いこんでいる弟は、その元教師にコンペの採用が欲しかったらと、枕営業を・・・
思い込み・すれ違いのちょっと甘辛いお話でした。
『放課後の独裁者』はめっさ傲慢な年下攻めの高校生が登場します。
先生!あんた本当に年上なんですか?流されすぎでないですか?と思わず苦笑してしまった一本。
『歪んだ贖罪』これは極道モノですね。
かなりシリアスな主従愛も含んでおり、愛しい人の為なら命さえも。
そんなお話なんですが、桜さんの絵がわりとあっさりしているせいか、エグゼクティブには見えても極道に見えないという、柔らかさがありますww
桜さんのこの本のエチシーン、わりかしM字開脚が多いのですが、それが思わず注目です(爆)
その真ん中にしおれたイチモツがあった暁には、思わず受けに同情を誘われましたwww
いつもこじんまりと上手い具合にまとまって、こう、何かはっちゃけたものがもう一つ!と思うのですが、、、きっとそれを期待してついつい追いかけちゃうんでしょうねv
某ドラマで仕立て屋さんを見てから、主人×仕立て屋っていいかも…と思っていたところにこのマンガを見つけたので即購入しました。
不謹慎な事は重々承知の上ですが、個人的に戦争モノ、特にナチスは好きなので攻めの軍服姿が堪らんかったです。そりゃ受けも惚れちゃいますよね( ̄ー ̄)(笑)
ストーリーの描かれ方が洋画を見ているようで素敵だと思いました。
欲を言えばもっと読みたかったです…表題作ですし。短編集なのでそこは仕方ないですかね。
その他の短編集も面白かったです。
この単行本のタイトルになっているお話は、最初に収録されている「テーラーメイドをもう一度」の描き下ろし作品で、「テーラーメイド~」の作品を含めて全部で5つの短編が収録されています。
このお話に限らず、私は結構仕立て屋が主人公になっているお話が以前から好きだったのですが、このお話も戦争が絡んで切なさが増して中々良かったです。
他には社長モノが2作品、生徒x先生モノ、裏社会モノの作品でした。
攻め様は割と強引(中には俺様も)で受け様はちょっと大人しめの性格のキャラが多かったです。
決して派手な感じではないのですが、安定してて堅実な印象の1冊でした。