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作家さんの新作発表
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『私小説』のスピンオフ作品です。
先にレビューされてる藤棚さんも書いてますが、『私小説』での佐原は、名当て馬です。主役ふたりよりも感情移入してしまう人がたくさんいただろうなと思います。
なので、先に『私小説』を読み、佐原萌えを胸に抱いてからこの作品を読むのをオススメします。単独で読んでも大丈夫ですが、そうすればこの作品を二倍楽しめるかと。
主人公は、少し知的障害のあるキオ。
このキオの描きかたが、めちゃくちゃ上手いです。健気で、一生懸命で、本当に可愛い。
障害者を描くときの「あざとさ」を一切感じない描きかたで、さすが藤たまきさんだなァと思いました。
キオの一途な思いに、胸がシクシクと切なく痛みました。モノローグが秀逸なんです。
エッチなシーンがめっちゃ新鮮でした。
キオが攻めなんですが、佐原に童貞を奪われるときに、騎乗位でのしかかられて怖がって泣いてるのだ。か、可愛い!――けど、逆だろうとw
あと鬼畜なユキさんも、何故かまったく恨めなかったです。
「私小説」に華麗なる当て馬として登場した佐原と、
佐原を一途に思うキオの恋物語。
「私小説」の三角関係では、私は佐原をモーレツに応援しており、
紅絹が佐原を選ばなかったことに少々、泣きました。
しかし、佐原には素敵なお相手がいたのが今作で判り、大満足です!
病気のために荒れ、歓楽街で遊び歩き、刹那的に生きていた佐原でしたが。
今は落ち着いて真っ当な学生生活を送っています。
そんな時に最も荒れていた時代に知り合ったキオと再会。
昔と変わらず一途で無垢な愛情を、佐原に捧げるキオ。
キオの誠実さ・献身さにはもう!心が震えて、涙が出ました。
キオが佐原を思う言葉を読んでいるだけで、涙がダラダラ。
そんなキオに佐原も寄り添い、誰にも言えなかった弱音も吐きます。
二人のラブシーンはプルプル震えている仔犬が寄り添い、
温めあっているような雰囲気で、胸キュンです。
そして攻が可愛くてチビなキオで、
受がカッコよくて長身な佐原というのにも萌え。
攻が受よりも小さいというのも、いいですね(笑)