sweet pool

sweet pool
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
37
評価数
11
平均
3.5 / 5
神率
45.5%
著者
栗城偲 

作家さんの新作発表
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イラスト
鬼塚征士 
原作
Nitro+ CHiRAL 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
sweet pool
発売日
価格
¥850(税抜)  
ISBN
9784799710104

あらすじ

――ちょっと待て、なんだ、これ…。
放課後、化学室で哲雄の見た光景はにわかには信じられないものだった。
一歳上のクラスメイト・崎山蓉司が、自らの下肢に手を伸ばしていたからだ。
病弱で儚げな蓉司からは想像もできない媚態を目にし、哲雄は神経が昂ぶり身体に貪りつきたい衝動に駆られる。
何故こんなに気になるのか、そして身体が彼を求めるのか……。
知らず仕組まれた運命に二人は――!?
大人気BLゲームを哲雄視点でノベライズ!!

(イラスト:オニツカセージ名義)

表題作sweet pool

城沼哲雄 高校二年生
崎山蓉司 高校二年生

レビュー投稿数2

スプラッター・・・だったのですね。

このゲーム自体が分からなかったので単品の読み物として言えば
スプラッター系ホラー小説だったのではと読み終わっての感想。
同性同士の恋愛を超えて人ならざる物同士の切ないストーリーです。
内容的には面白いですね、幼い時から人とは違うと漠然に感じていた
違和感がそのまま変化することなく孤独感に拍車をかける。
そして見つけたのが受け様だったのですが、初めて欲しい傍にいたいと思ったが故に、何を言ったら良いか、どうやって接して良いのか。
寡黙な攻め様は思いを口にする事が出来ないまま欲望が止まらず
受け様を怯えさせ、挙句に傷つけてしまいます。

受け様も怯えや困惑、動揺してしまうが何故か攻め様が気になる。
そして自らも攻め様に近づいていきますが・・・・

普通の恋愛ものとは違っていて、好き嫌いよりも生きる事の存在意義や
自分はいったい「なんなんだろう?」って苦しくも切ない思いが
全編に渡ってつづられているようでした。

人間により順応できる子孫の繁栄のための憑代のような二人ですが
最後は本当の意味で一つになります。一人よりは二人が良いという
攻め様の言葉が偽らざる全ての答えのような気がしました。

3

攻め目線の話

原作のゲームをプレイ済みだったので話の核心部分は知っていたのですが、哲雄(攻め)からの視点で改めて本を読むと新鮮に感じられます。

ゲーム内では表されなかった哲雄の細かい心理描写は、寡黙で何を考えているのかわからない攻めを
(中身は普通の男子高校生だな)
と思わせてくれて好きでした。

ただ、本来主人公だった蓉司(受け)にどんなことが起きたかはほとんど書かれていないので、この本だけではわからないことも多いです。


明らかに周囲とは違う、人間ではない自分。
それを幼い頃からうっすらと解っていた哲雄は、蓉司と出会い、何故だか彼に強く惹かれてゆきます。
どう接していいかわからず蓉司を傷つけてしまうこともあり、そして蓉司も『普通じゃない』ことを知る哲雄。
惹かれ合っていた思いが種族を残そうとするためだけの作用でも、二人の間にはきっともっと違う感情があったと思います。

今が最も大切な時間だと思いたいから、
『永遠なんてない』。
この言葉にすべてが詰まっていると思いました。

1

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