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作家さんの新作発表
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安曇もかさんの王道的画風はこのシチュエーションにぴったり!
18世紀の王侯貴族の世界がこれほどまでに似あう作家さんも稀だとおもうので、この設定と絵だけでも充分眼福なんですv
以前は受けちゃんの顔が丸いのがちょっときになってたんですが、最近は幾分かシュっとスマートになった気もしてそれが美しさを引きたててます。
ヴァイオリンの名手として紹介されたオリヴィエに魅入られたリュシアン。
初対面のはずなのに何故か慨視感を感じるのは、本当はリュシアンを小さい頃救いだして侯爵の元に預けたのがオリヴィエだったから。
オリヴィエがヴァンパイアと知りながら愛してしまうリュシアン。
人間を愛してしまったヴァンパイアのオリヴィエ。
その苦しみの中、毎回ループしながら二人の選んだ結末は。
冒頭の1編が商業掲載で、あとが同人だそうです。
もったいないですね、全部商業発表じゃなかったなんて!
すごく刹那的に、運命の苦しみとか、切なさ満載で美しく綴られています。
オリヴィエを探して訪れた部屋の柩の中に眠る彼を見つけたリュシアンの、二人の柩の中エッチというのが斬新!!
また、中盤登場する人間に憎しみを抱きオリヴィエに助けられた同じヴァンパイヤのシリルの壮絶さ。
めっさ、ドラマティックでロマンティックで、あっち方面の乙女心(?)を揺さぶられてしまいます♪
そして『羽ばたきのゆくえ』にて、リュシアンの出生の秘密が!?
ひょっとしてリュシアンは身代わりの愛ではないのか?
彼は知らない方が幸せだな、、と思ってしまったり。
最初ヴァンパイヤものと知り、「ラファエル」のレオナールかと思ったんですが、全くコラボしてませんでした(ガッカリ)
こういう美しいヴァンパイヤものはどれだけ見ても飽きません!
う、美しい…〜
フランス、貴族、吸血鬼、レース、フリル、長髪、耽美的雰囲気…
なんというか……、クラシカルでノスタルジック。
美内すず○先生の「魔女メディア」を思い出しました。(←古い!)
でもやはり2010〜11年作品なんですよね。作品のスピード感なんかがかつての(私の子供時代の)少女漫画とは違います。
商業作品の前半と、同人誌発表の後半で、絵柄も空気感もほとんど変わらないところのクオリティがまたすごい。
とはいえ、後半の展開は痛い!
カップルであるオリヴィエ(吸血鬼)とリュシアン(人間)がいて、そこに人を襲って殺す吸血鬼のシリルがいて、シリルがオリヴィエの眼前でリュシアンを陵辱するのですよね…ここは見てられないくらい痛かった…
ここ、ヤっちゃうんですか⁉︎という驚きと嫌悪感で星1つ減。
3話目はオリヴィエが過去に愛した王子の行く末、それがリュシアンの出生の秘密につながるエピソードです。
ヴァンパイアのオリヴィエとシリルの美形ぶり、衣装の豪華さ、リュシアンの不憫、それらの耽美的世界がなんともドラマチックで、久々に浸りました。