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nayameru giin no renaikiyaku
「議員」という言葉に国会議員を想像してワクワクしてしまった自分です(汗)
中々議員モノってないので、くいつきましたとも!
但しこの本は市会議員という、議員のはじめの一歩みたいな議員でしたがw
なので、すごく身近で何だかまるで部活みたいでした。
小さい頃から何でも一番ではないと!と励んできた創の努力をことごとく越えてきたライバルの世良。
彼がイケメンで皆に人気があることから、何と創はイケメン恐怖症にさえなっている!?
イケメン恐怖症?爆笑!!
それが同時期に同じ市議選に当選・・・しかも世良が1位で創が2位・・・
世良を意識しまくって避ける創に、世良はなれなれしく接近して「オレを好きにならせる」とキスもして恐怖症のリハビリだというのだが。
派閥のある旧世代の議員と、世良をはじめとする新しい議員の、街の開発を巡る対立や議論で、だんだんと世良や他の議員達とも慣れて生き生きし始める創。
二世であること、完璧を求められていたかもしれないが、自分でそれを枷にしてしまったことで委縮してしまった創が、何となくあまりに憐れでした。
しかし、世良は世良なりに優秀であるがゆえの無力感をライバル視する創によって気分を高揚させられていた、動と静で二人でいいコンビだったのだと創に思い出させる。
それは、まるで大人というより子供(高校生)の部活みたいなノリなのではあるが、大人だって子供が大きくなっただけのものだから、こういう思考でもいいんじゃないか、何よりまだしがらみがさほど大きくない市会議員だし。。。と思ったのです。
余りに余裕がなく意地張ってる創が子供子供していて、痛々しかったです。
むしろ次の『初恋リテイク』がすごく胸に響いて面白かったんです!!
本物の恋をすることにあこがれているゲイの相原が、ライブ会場で偶然ゲイの目印の小物を身につけて現れた同級生・日比野を同類だと思って心を許し始めるのだけど、日比野はそっけなく、むしろ突き放すように冷たく、恋にあこがれる相原をバカにする。
相原の健気で純粋な気持ちに、だんだんと日比野がほだされていく姿がみられるのですが、その道筋は余りに苦しい。
恋する気持ちのドキドキを語る相原に、どうせ身体だけだと、子供っぽい幻想だと語る日比野にも、ほんとうはそういう経験があったはずなのに、それを踏みにじられた過去があり。
相原が男子にしては女々しいと思うより、ゲイであるがゆえの普通の恋愛ができない苦しみでもあると思うと、ちょっと切ないものがあったのです。
大学生になっても付き合っている二人はキス以上の進展がなく、その理由は?というお話では、相原の健気が泣かせるぜ!
もう、その頃には日比野のほうがメロメロだという事実www
『初恋リテイク3.5』では日比野の豪胆さが垣間見えて相原幸せモノでした。
こういう苦しい恋からラブラブになってる姿を見るのは、何か読者は嬉しいぞ!
って、作者さんの後書きによると、まるで801ちゃんのような編集さんの「スーツ、スーツ」オファーで描かれたらしい表題作、
登場するのは、胸やお腹がぺたんこな若い男の子らしいスーツ姿で、議員さんというには貫禄不足だけど、その貧弱さこそがストーリーにそぐわしい。
鈴木ツタさんをもうちょっとさっぱりさせたような分かりやすい絵柄で、ストーリーの展開もちゃんとツボを押さえているし、格別に印象的という事は良きにつけ悪しきにつけ特にないかな。
だいぶ前に面白いシチュエーションに惹かれ購入したのに思ったより面白くなく、
温蔵したのですが、やっぱりあれ・・・?という印象しか持てなかったです。
政治特有の細かい説明がダメなのかな?と思ったんですが
やっぱり普通のBLらしい恋愛と政治の喰い合わせが自分には向いてなかったみたい。
自分の中で議員、というイメージが若いというイメージと完全に相反してて
まるで学生同士のように普通に翻弄されエッチしているのがなんかぴんと来ないのです。
もう少し渋風味があればきっと素直に読めたんでしょうが・・・
「ストーリーを追いながら絵の上を目が滑る」という何も入らない感が強い。
何度も読んでこれだからやっぱりダメなんでしょう。
そして付け合せの漫画についてもBLをさらに水で薄めたような出来あいに感じてしまって、前半の違和感を挽回できるような感じはまるでありませんでした。
どっちかというと緩急の大きいBLが好きなのですが、この本はずっと一本調子に感じちゃう・・・。
すみません、私にとってこの本は「しゅみじゃない」ようです。