fiona0109
おいで…
ホラーの短編が4編と、外国もののファンタジーの短編が1編収録されています。
宮城さんの作品では、「G線上の猫」と「遠い日の蝶」しか読んだことがなく、この作品もあの繊細な絵が見たくて読んだのですが、ホラーの4編ではその絵が堪能できました。
どれも日本が舞台になっていて、和服もでてくるのですが、美しいです。
お話自体は、夏の怪談話を聞いている感じで、すごく怖くはないんですが、余韻が残る作品がありました。
「太陽の東月の西」は女の子が主人公で、戦争で兄を殺されるんですが、その殺した人を探す物語です。
ホラーのお話と余りにも印象が違うので、統一感にかけるイメージは拭えません。
ラストも少し物足りなかった気がします。