プライベートフライデー

プライベートフライデー
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×27
  • 萌5
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
4
得点
73
評価数
18
平均
4.1 / 5
神率
33.3%
著者
玄上八絹 

作家さんの新作発表
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イラスト
鈴倉温 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
背中を抱きたい
発売日
価格
¥552(税抜)  
ISBN
9784344823044

あらすじ

社内では秀才タイプの潔癖症といった印象の部下・中谷が、夜の街で男に腰を抱かれて歩いているのを目撃してしまった新倉は!?
(出版社より)

表題作プライベートフライデー

32歳,国内総合商社の企画室勤務
26歳,新倉の部下

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

健気でした

「しもべと犬」で、良い意味での衝撃を受けた玄上八絹さん。
こちらの作品は特殊設定とか無い、普通のリーマン同士の恋愛もの。
「背中を抱きたい」という作品のスピンオフですが
本作だけ読んでも、特に問題ありませんでした。

あらすじとしては、そこまで変わった内容ではなかったのですが
「しもべと犬」で、
変わったお話を書く作家さんだという印象を強く受けたのと
キャラも状況もちょっと独特なところがあったせいで
作家さんの思惑通りにミスリードされて、展開が読めませんでしたw
『こうなのかな〜』と思っていたら『実はこっち!』
みたいになり、個人的には一粒で二度美味しい作品でした♪

「しもべと犬」で見せた、難解な文体はほぼ影を潜め
比較的読みやすい文章になっています。
それでも、倒置法の多用や、一文を細かく区切って来る癖はあります。

冒頭、夜の街で男に腰を抱かれて歩く部下・中谷を目撃した新倉。
それ以来、中谷が物言いたげな視線で自分を追っているのに気づいた新倉は
釘を刺すようなつもりで、「寝てみる?」と中谷を誘います。
ところが、仕事も出来て潔癖症といった印象の中谷が、
思いがけず誘いに乗ってきて、二人はセフレ関係になります。
中谷は受け入れる事にはあまり慣れた風ではないながら、
新倉のどんな要求にも応える淫猥なところがあり
二人は毎週金曜に身体を重ねるだけのドライな関係を続けます。

中谷は、タチの悪い男に引っ掛かってるようなのですが
新倉は薄情なところがあるので、
美形だが好みじゃない、と中谷を遊びと割り切って
中谷のプライベートに関しては、見て見ぬ振りをします。
このちょっと人でなし風味がリアルで、
作者のミスリードに引っ掛かりましたw

最初はビッチ受け?と思っていた中谷ですが、実は健気受けで
長年片想いされていた事実を、終盤になってようやく知る新倉。
すっかり絆された新倉が
自分が中谷にした仕打ちを後悔したり、
中谷の健気さに参る様子は可笑しい……。(≧m≦)

口絵は、可愛い絵柄に似合わないエロ構図で、
ちょっとギョッとしました。

3

初読みの作家さんでした。

失恋気分に浸っていた新倉は、偶然、部下の中谷をある場所で見掛けてしまう。
ゲイが集うような界隈で男に腰を抱かれている中谷。
新倉はそれが本当に中谷だったのかと疑いながらも、ある策を弄して…。

始まり方は遊びのような。
全ては中谷がそう仕向けているからなんだけども。
読み手にはどちらかといえば最初の段階から中谷の感情が透けて見えるようなところもあって。
きっとこういうことなんだろうな、と思っていたら、案の定の健気系。
長い長い片恋のお話で。
そう思って見ると、新倉が非常に悪い男に見えたり(笑)
先入観で中谷のことを見て、だんだんと気持ちが傾いてるようにも読み手には見えたのは自覚するのがとても遅い!
かわいがっていたように見えたのに、あっさり放り出すようなことをしてしまうのには正直驚きさえあったり。
中谷の初恋エピソードがもう少し明確なものだったらよかったのに、とも思うんですが。
少しぼんやりしてる印象だったので。
あとはハンカチですが。
正直なところ、中谷に対しては「え、使っちゃうんだ!?」という思いも(苦笑)

0

初読み作者さん

私にとって、初読み作者さんです。
しかも、、、しまった、これって、スピンオフなんですね。
読み終わってから気づいたので、
本編無しでもOKだったんだろうとおもうのですが、
何となく、やらかした感です(笑)

何となく、ひんやりとした文章を書かれる作者さん
だな~と思いつつ読みました。

運命の人だと思った相手に失恋した新倉は、
その日、会社の部下が男に腰を抱かれて歩いている
ところを目撃してしまう。
秀才タイプの真面目な部下が、まさかゲイとは思っておらず、
ついつい寝てみるかと誘ってしまいます。

この関係、ゆっくり続くのですが、
キーワードは、ハンカチでしょうか?

ネタばれは無しの方がよさそうなので、ここまでにします。
この前作となる「背中をだきたい」も読みたいです。

0

健気過ぎるでしょう、受け様~~

この先生の作品を読むのは今回で2冊目なんですけど、
(竹美家らら先生のイラストが苦手で避けてました・・・)
思った以上に面白く読ませて頂きました。
私が読んだ前作『ゴールデンビッチ』も割と好きでしたが、
今回もかなり引き込まれましたね。
攻めの新倉が偶然町で見かけた受けの中谷、会社の後輩で
とてもそんな行動をするように見えないと思っていたのに
見かけた姿はいつものメガネも無く、冴えない男に腰を
抱かれるように通り過ぎていく、そして中谷が落としたハンカチ。
思わず新倉は拾ってしまいます。
会社でそれとなく中谷を観察するのですが、やっぱり人違い??
って思ったりもするのですが、何となく気になる新倉。
偶然を装い、トイレで以前中谷が落としたと思われるハンカチを
貸そうとしますが、中谷の『ハンカチって親しくないと貸せませんよね?』
などとやり取りをするうち返しそびれてしまい、何気なく
オフィスの落とし物を置いているスペースにハンカチを、
それがいつの間にか無くなっていることで、やはり中谷だったと
確信する新倉、この前半からの『ハンカチ』がキーワードでした。
ひょんな事から身体の関係を持つのですが、
やっぱり中谷は健気ですよ!そして読み進める毎に、
新倉への一途な恋情が見えてきて、がっちりハマって読みました。
読み終わっても余韻がのこるラブスートリーでした。

4

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