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hananusubito
花盜人
物悲しくてほの暗いけど綺麗な作品でした。
花屋の店員である水嶌はあるお屋敷に咲いていた綺麗な花をつい手折ってしまい、その事が館の住人・藤澤にばれて、お詫びに藤澤の館に花を生けに通う事になる…というお話です。
その藤澤ですが、夜に一人で庭に何か埋めていたり何やら怪しい…という少しミステリアスさを含んだ作品。
水嶌はそこで藤澤の過去に負った傷を知る事になります。
雰囲気はとても素敵でしたが、面白くて重い設定をもうけているのにあまり凹凸を感じられず、そこまで喜怒哀楽を共にできなかったかなぁ~という印象でした。
藤澤の過去の恋人が特殊な人で、そちらの話のほうが主人公より気が向いて
しまったというのもあります…。
なんだか色々活かしきれてないかなぁと感じる部分が多かったです。
足や手を舐めたり、人形の手足を埋める行為も「解放されたい」という
藤澤の願いから来ていると解説されていますが何だかちょっと納得できない…。深くて複雑な設定を持ってきすぎて上手く料理できていない感じもしました。
だた、イラストが艶っぽくて素敵。手を舐めるシーンがとても良かった。普通に行為をするよりも、手だけ舐められて興奮してそこで終わり…という奇妙なアブノーマル感が良かったです。