殿下の家電

殿下の家電
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
1
得点
3
評価数
3
平均
1.7 / 5
神率
0%
著者
宮下キツネ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH mania COMICS
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784796401715

あらすじ

「彼女などいらん。俺には家電があればいい…っ!」
家電芸人として家電への愛を日々語る俺。
そんな愛ゆえか、我が家の家電はみんな可愛い男の娘に見える。
裸エプロンの炊飯器、スク水姿の洗濯機、青いツインテの最新PC、BDレコーダはオーバーニーのメイド服。
頑張り屋さんの男の娘家電に囲まれ、幸せ生活を送るある日、友人からもらった昭和初期型「万能家電」。
さてさて、この子はどんなご奉仕をしてくれるのかな~?

擬人化…それは究極の非実在(笑)表題作ほか、「嬲る」「ヌルヌル」「XP」など、複数形のエロとエロスが満載!

収録作品:殿下の家電/にゅるにゅるにしてやんぜ/二人の恋はミステリィ/お前のために俺はやる!/♂はみんな俺のもの/純愛路線希望/ほか描きおろし
(出版社より)

表題作殿下の家電

その他の収録作品

  • お前のために俺はやる!
  • 二人の恋はミステリィ
  • ♂はみんな俺のもの
  • にゅるにゅるにしてやんぜ
  • 純愛路線希望
  • オトシゴオパパとカニさん
  • 男前と文字

レビュー投稿数1

表紙だけ見るとBLにはとても見えない

そして、最初の数ページを読んでもやっぱりBLには見えない。
さすが「男の娘に定評のある」宮下キツネさんです。
でもこの本はいろいろと「変なストーリー」が多いのです。

「殿下の家電」
タイトルが微妙に回文じゃない。
家電を愛する余り家電が全て男の子(男の娘?)に見えるようになった家電芸人に友人から「蔵の中で埃をかぶっている謎の家電」を紹介される。
そもそも何に使うのかすら不明なその家電は自称「新時代の最新式万能家電」と名乗るのだが・・・

で、やはり見所は家電たち。明らかに男の子だと分かるようなルックスだったり、胸の平たさでしか男と分からないほど女性っぽかったりといろいろですが、さすが家電に愛のある家電芸人が見る家電。みんないい魅力があります。
「携帯電話君に電話がかかる」→「携帯電話君を抱っこして会話する」
とか。確かにそうなのですが、斬新な表現です。

結局万能家電君はご主人を押し倒して快楽を与えて後輩たちに道を示すのですが、この次の来るべきゴールは花びら大回転なのか?なのか?

「お前のために俺はやる!」
BLの不文律
「受けは攻めにどういう愛され方をしようが感じて最終的にはイク」
に真っ向からけんかを売る作品。
どこでもかしこでも犯したい性欲のカタマリの攻め君が女子の読んでいたBLから「感じてるのが当たり前」ということを教えられて「自分はちゃんと出来てない」と思うようになり、そこから引くようになってしまう・・・と。

受けのチンコについてここまで神経質に観察する攻めは珍しいのですが、
でも、実際はさぁ・・・起つほうが少数派だと思うんよー?

「二人の恋はミステリー」
小説好き、特に井上奏樹の好きな大学生、統は知人の頼みで中学生の家庭教師をはじめた。
だが、勉強は出来るは愛想はないわで実に面白くない。
しかしその家で統は弟と思われるかわい子「たいちゃん」と出会う。
じつはその「たいちゃん」とは弟ではなくて・・・

実はびっくりするような親子もの。年の差もの、ショタ受けと見せかけて実はオヤジ受けという普通に考えるとすっごいきわもの。
まぁ「たいちゃん」は中学生の子持ちの小説家にはとても見えませんが。

「♂はみんな俺のもの」
見る男全てをとりこにしてしまうフェロモンの持ち主、大谷は
それに対して唯一なびかない少年、吉次のことが実に好き。
なんとか手に入れようとあらゆる手を使って物にしようとするが・・・

はい、個人地雷の「フェロモン」キタコレorz
その上「自分を好きな奴を利用して自分の好きな奴を落とす」とか「最終的には多重姦」とかもう、このストーリーは淫乱系の地雷が埋まりすぎ。

「にゅるにゅるにしてやんよ」
これはあれか、某有名ボカロ曲のパクリか?パクリか?
本当は岳流が好きで押し倒したいのに出来ず、その欲望をエロ漫画にぶつける漫画家の一路。常に主人公の名前は「タケル」。
でもそんな作品がついにばれてしまった・・・

幸い好意があって、結ばれてよかったねぇ・・・うーむ。

「純愛路線希望」
相模先輩に声をかけられたのをきっかけに先輩たちに輪姦されることを日常とした生活を送ってる宗明。
でも学園であった生徒会長、五郎と出会い話をするうちに好きになっていき・・・

すでに前提に多くの人の地雷が埋まってるなー。
相模は宗明に「愛してる」といっておきながら宗明に好きな人が出来たと知ると「ゆるされねぇ」と強姦した挙句、次女の子捕まえようぜとか・・・
確かに現実的にはありそうな気がするけど、ひでー話です。

総じて、なかなか難しい本ですね。
BLに対して期待されてるものとはどんどんずれて行ってる気がする。
表題作はBL好きだけでなく腐男子になる可能性のある男の娘はめるのに使えそうだけど、それ以外が余りにも救いがなかったりマニアックだったりとか・・・

とりあえず、棒の数は多い(へんな言い方だ・・・)本なのでエロという意味では点数の高い本です。
なんかいろんな意味で「レビューしがたい」本とは思いますが。

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