＠Full Moon 1

前作のファンには嬉しい

「FULL MOONにささやいて」（全２巻）の続編になります。

前作は描き下ろしがあるとはいえ、本編は1993年秋田書店出版のものと同じなので、この本は、当時のファンには嬉しい十年以上経過しての続編となります。

前作で結婚した二人。新婚早々、デビット父が屋敷を売ってしまったことから、友人クロウディアとルイの住む「ＲＥＴＯ」の街へ引っ越してきた。ところが、吸血鬼であるデビットと狩り場が重なることから、同じ吸血鬼であるクライヴに恨みを買い、魔法使いのモナに命じてマーロを人質としてさらってしまう。すぐさま乗り込んできたデビットとその件は決着をついたものの、女に変身したマーロを見て、クライヴは惚れてしまい…。

クライヴだけでなく、マーロは街中で知り合ったクリスという狼一族の王子様にも惚れられてしまい、３人の男達に求愛される状態になります。ですが、マーロの心はデビットのものですので、デビットも譲る気はない。格好良くさらっていっての１ｓｔ終了でした。

前作同様、テンポよくコミカルに展開していきますし、レギュラーに加えて個性的な新キャラも登場して、読むのが楽しいです。

ただ、途中からマーロの身体が女から戻れなくなるので、画面的にはＢＬっぽくなく感じないかもしれません。女体化が苦手な方は避けた方が良いかもしれません。前作のファンは必見です！