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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
山本小鉄子さんが作画で、表紙も中もすごく可愛いです。
原作付きなのでちょっとイメージ違うかも?と思いましたが、小鉄子さんのほわほわした雰囲気は健在でした。
引きこもりでニートな名探偵・音野と彼を引っ張り出した推理作家の白瀬が事件を解決するお話です。
で、この音野がすんごい可愛いんですけど!
寝癖がピョコンとしてて、つねにビクビクしてて!ふがが
こ、これがBLではないなんて、なんという損失!と目眩がしてしまうような完璧な受け(じゃないけど)キャラです。
音野は愛でていたいですし、白瀬は思考はちょっと残念な人(来客用の椅子を買ってないから座布団を出す男)ですが見た目はカッコ良いし頼りにもなる。
脇キャラの刑事さんたちも良い感じ。
なのにストーリーはなんというか、微妙です。
探偵物だから事件がつきものなわけですが、その事件にお粗末感が漂うというか。
小鉄子さんのプフッとちょっと笑ちゃうようなキャラの表情が良かったのと、とにかくもう音野が可愛い(こればかりですみません)ので最後まで読みましたが、これが小鉄子さんでなかったらちょっと手に取らなかったかなあという作品でした。
非BL作品だけども推理モノで、男二人組とくれば萌えるなって方が無理な話です。
なによりも、人物設定が面白いなと思って購入しました。
世界一気弱な探偵とある通り、見るからに音野順は気弱なキャラクターとして描かれています。
台詞の吹き出しはいつもなみなみと波打ってます。
怯えたりした時に使う台詞の効果だよね?ってことは常に怯えてるのか?
どんだけ気が弱いんだ!
でもぷるぷるしている姿小動物めいていて可愛いです。
山本小鉄子さんのキャラデザ・作風も凄く合っています。
そして相棒の推理作家の白瀬はそんな音野をぐいぐい引っ張って前へ前へと行くタイプです。
音野は白瀬がいないと成り立たないんじゃないかと思っちゃいます。
なのでこの二人の組み合わせ的には悪くなく、面白い。
探偵役の人物は妙に自身ありな唯我独尊的な部分があったり、冷静で感情の揺れが見えにくいタイプの人物設定が多いかな?と思うのですが、今まで自分が読んで来た推理モノを考えると、音野のようなタイプはなかなかいないと思います。
しかし、肝心の謎解きがどうにもこうにも物足りません。
事件の起こる範囲も大変狭く、この中に犯人がいます!お前だ!という感じに捻りもなく犯人がすぐに分るので、謎解きのドキドキ感やサスペンス感などが1巻はありませんでした。
短編集みたいな作りだったから仕方がないのかと思うのだけど、どれも落ちが微妙に物足りなくってそこだけが残念です。
山本小鉄子さんの絵が好きならば買っても良いのでは?と思います。