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一途に一生懸命に、必死に恋するアナタに贈る青春ラブ完結!
kimi wa boku wo sukininaru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
先にレビューされたしのさんにまるまる同意です。
こんなに受けにイライラさせられるとは…。
最初は可愛かったのになァ。片思いしながら前向きに頑張ってるときの受けは大好きでした。
けど、攻めが振り向いたとたんに愛情に無頓着になってるような。取り巻きの友人のこともないがしろにしすぎっしょ。
自分を心配して忠告してくれる人の言葉はないがしろにする。でも、自分を嫌って陰険なことをしてる相手には寛容で慈悲深い。←これが一番腹立つ!
「天真爛漫で周りから愛される私。自分を嫌ってる相手にも優しい私。しかも、そいつはいつか改心して私の味方になる!」みたいなノリがしんどいしんどい。そしてウゼー。
この、受けを嫌ってる嫉妬メガネくんの存在がイライラを増強させましたね。
非常に穿った見方なのを承知で書きますが、「この愛され受けにイライラするアナタは、嫉妬メガネくんみたいなもん。醜いよ~」と言われてるかのようで。はい穿った見方ですスミマセンスミマセン。
で、この嫉妬メガネくんがカツアゲされて、それを助け出す場面があるんだけど、これ感動のシーン…?
前巻のバスケのシーンでも同じことを思ったんだけど、激しくズレてる。
だってこの嫉妬メガネは今まで、こっそり受けの服にトマトジュースをかけたり、生徒手帳盗んで燃やしたり、陰険なことばっかやってたんだよ。なんで助け出すのさ。自業自得。ほっとけばいいじゃん。
これ、助けるのが、今まで受けを守ってきた取り巻きの三人組の誰かだったら感動したと思う。
心配する攻めと、三人組との友情との板挟み。
最終的には攻めの忠告も無視して、「でもアイツは俺の大事な友人なんだ!これが原因で別れるというなら仕方ない!俺はアイツを助けにいく!」みたいな。(あ。書いててなんか感動してきたぞきたぞw)
まあそんな感じでした。
とにかく受けにとことんイラつきました。
けど、描き下ろしのペーパーに登場したので満足です(笑)
とにかく、特に受けが、まるっきりの別人でしたが;
ホント、絵描きさんってすごいな…。
お話は、最後まで一貫して「受けをイイ子イイ子する物語」で、その貫きっぷりがもう天晴!
どこがいいんだこんな奴…って思うんだけど、とにかく登場人物がみんなで寄ってたかって愛でるので、「アリっちゃアリか…」とは思いました。
どう考えたって騙されてるってわかってるし、危ない目に合うのもわかってるんだけど、首を突っ込めばちゃんと攻めが助けてくれるって決まってるから安心して無茶を許せる、みたいな感じ。
ついでに、あの卑屈な苛められっ子が、受けを羨んで憎さが募るみたいな気分になるのも、納得できます。
確かに、こんなに自己中な人を中心に世界中が回っちゃってたら、いじわるもしたくなるよねぇ…と思います。
卑屈でかわいそうな人がいじわるをする→首を突っ込んで巻き込まれて危ない目に合う→攻めが華麗に登場して助けてくれる→卑屈君がいよいよ意固地になってもっと意地悪をする→性懲りもなく首を突っ込んでいい人アピールをする→またまた攻めが華麗に助けてくれる。
「バカな奴だな裏切られるってわかってるのに」
「俺だけは信じてやりたいんだ。裏切られてもいいもん」
「そんなところが好きなんだ」
ラブラブ~♪
この展開の繰り返しがもう最初っからの予定調和で、安心して読めます。
ベタなお話を読みたいときにはいいかも。
私にはちょっと寒いを通り越して若干腹立たしかったです。
お友達カップルの方が好きだったかな。