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一途に一生懸命に、必死に恋するアナタに贈る青春ラブ第3巻!
kimi wa boku wo sukininaru
作家さんの新作発表
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発熱状態をおしてバスケ試合に参戦…は、本来感動すべきシーンなのかもしれませんが…ちょっとどうかと思ってしまって読んでいて冷めました。
遥ちゃんが出場したいという気持ちは分かります。
分かるんですが、遥ちゃんが出ることによってスタメン外されてるメンバーもいるわけで…このインターハイが最後って人達は当然試合に出たいし勝ち進みたいわけで…。
最後にスリーポイント入ったのだって…何の努力もしていなかったわけではないけれど、偶然って言って良いレベルなわけでしょう?
だからフラフラ状態の遥ちゃんが出るのは…(;-ω-)ウーンってなりました。
しかも出場したい理由が…恋敵への対抗心だから余計になんかなー…って気持ちに。
監督がそれを許容するっていうのも納得行かないし、それ以上に不満を爆発させないバスケ部員にも「なんで?」って思っちゃう。
そこまで皆から甘やかされるだけの魅力をいまいち感じないからだろうか?
で、一段落ついたと思ったら今度はもっと厄介そうな人が出てきちゃいましたよー。
両親の重圧や不良の恐喝で追い詰められてる水野の心の闇は深そうです。
自分の不満の捌け口としてのターゲットを遥ちゃん(+田島)に絞ったわけですが…完全なる八つ当たりですよね。
どうせならそのパワーを不良どもに向けなさい、と。
でも不良どもには敵わない。
皆から甘やかされている、自分でも貶められそうな遥ちゃんに的を絞ったんでしょうけど。
…確か次の巻で完結だったはずだけど、どう終着させるんだろ…。
主人公、甘やかされてますね~。
しのさんのレビューを読みながら、ウンウン頷いてしまいました。まるまる同意です。
バスケのあのシーンってもしかして感動するシーンなのかな?「発熱してて役に立たなかったけど、最後にスリーポイント入れたし、頑張ったからエライ!」ってさ。いやいやそこは普通に選手交替だしょ。そこまでこの受けだけを特別扱いする理由はどこにあるんだ?試合に出たくて努力してるのは、みんな同じ。しかもこの受けの場合、意地を張る理由の大半が恋愛感情とかライバルへの対抗意識からきたものなんだよね。つまり我欲、己のためなんですよ。そんなもんに監督が付き合うのはダメ。てか発熱した選手を出し続ける意味が分からない。こういう場面で仮に特定の選手を特別扱いするとしたら、「選手個人の事情を超えた、利他的な理由」が必要だと思います。
後半も主人公甘やかし街道をつっぱしる。ウザい男を庇う受けの姿はいい子ちゃんぶってるようにしか見えず、非常にウザいです。
結果的にしっぺ返しをくらうんですが、そのしっぺ返しは攻めにエッチされること。いやいや痛かったかもしれんが、付き合ってる恋人にエッチされるって、ちっともしっぺ返しになってないッスから!
なんだかこの昭和世代の少女マンガのノリが懐かしく楽しくなってきました。
凄いよなぁ…。
何でもかんでも主人公の思うままな展開。
挑発されてちょこっとバスケ始めたら監督に「面白い」とか言われてレギュラーになって、元から頑張ってる奴らに僻まれるかと思えば可愛がられちゃって、試合に出ればめっちゃ上手いわけじゃないけど最後の最後にスリーポイントとか決めてみちゃったりして、挙句試合終了と同時に熱でバッタリ倒れて「おいどうした」「こんな熱で試合してたのか」的なお約束で……ホント人騒がせ;
そのうちみんなに愛されちゃってる受けを逆恨みした根暗野郎に影で色々嫌がらせをされたりして、けどもそんなときだけ馬鹿みたいにいい人振りを発揮する受けは犯人に気付いて忠告してくれる攻めに「コイツがやるわけ無い。お前がそんなこと言う奴だなんて思わなかった」的な逆切れをして喧嘩して、怒った攻めに犯されて……。
なんだか、「いろんなことが起こってそれを乗り越えていくのに2人がすれ違ったり想い合ったりしながら…」という展開なんだろうけど、どうにもこうにも、「喧嘩させるためのあれこれ」にしか思えないんですよね。
でも、ベタな展開や言い分の連続で、主人公を好きな人にはとてもオイシくいただけるお話だと思います。
面白くは無いけど懐かしいノリではある。のでなかなか手放せない。読み返しもしないけど;
そしてやっぱり、表紙の2人はどこにも出てこないままなのです…。
漫画家さんの成長って凄いなぁ……。