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is in you
高校時代に先輩後輩の関係な2人の再会愛。
一束には、身体的に問題がありそのことがコンプレックスを持っていて、健やかな圭介に憧れや羨望があったのかな?
のびのびしている圭介を眩しい思いで見て少しずつ恋に。
高校時代には上手くいかなくて、途切れた2人の関係が13年後香港での再会。
高校時代の圭介の言葉通りだったのが嬉しかった。
忘れたわけではなくて、2人とも心の箱の中で大事にしていたのだろうと。
他の作中人物もいいキャラでした。
個性的で何かが欠けていて人間らしい。
完璧ではないのが愛せます。
新聞社シリーズ、第一弾、楽しみました
なんでもっと早くこの本を読まなかったんだろう、と思うほどに心震える一作でした。。読み終わったばかりですが、読後の余韻に浸ってぼうっとしています。
タイトルの「is in you」の意味、そして旧校舎のダイヤル鍵の番号「1997」を圭輔がなぜ当てることができたのか、その数字に隠された意味。
明かされていく秘密(?)にたまらなくワクワク、どきどきしました。
高校時代に出会い、そこから13年という長い年月を経ての、香港での運命的な再会。
一束(いつか)が圭輔の部屋で高校時代の自分の走り書きの紙を見つけるシーン、本当にああ…と胸がいっぱいになって喉から変な声が出そうでした。。
13年の間、どれだけ圭輔が一束のことを忘れられずにいたか。黄色い紙切れの描写からひしひしと伝わってきて、きゅーっとなりました。
最後の圭輔視点のストーリーも、タイトルの”is in me”からして最高だし、内容も言わずもがな、で貪るように読んでしまいました。
大切に読み返したい小説コレクションが増え、嬉しい限りです。
高校生だった一束がダボダボの服を着ている理由とと水泳と美しい半裸を晒す先輩を見てしまうこと、そうではないかなって思った通りの理由だった
手術するってことは相当深かったってこと
見られたくないの解る
急だったもんね弓削ったら高1の子にそんな、ダメよ
高校生の弓削が本当いい人で、いい子で、好きになっちゃうのも解るし、弓削が一束を好きなのもなんか解って、このなんか解るがこの作者さんのお話を読むときの面白さだなって思った
実家で犬に会わせるって、果たせてよかったな
泳いでるとこ見られてないって、そんな挫折をして欲しくなかったって、泣けるよね
15歳から28歳は体格とか顔つきとか凄く変わるけれど、再会しても好きで良かった
佐伯の嫉妬の発露には驚いた
健康な体とこれからの勢いと、それらを持っていながら素直な性格
何もかもが佐伯を刺激していたのかな
外国語で目の前でやりとりするって、かなりあからさまで幼稚で酷い
年上の人があれやったら尊敬し続けるの難しいだろうな
それだけ一束を好きとかそんな風に思ったとしても無理でしょ
それぞれの思い入れの数字で錠前が開いたのが運命だった
素直に仲良くやってってくれ
高校時代に出会って、互いに気になりながら離れてしまって、大人になって仕事相手として再会。
このシチュエーションだけでも萌えますww
しかも再会相手には恋人がいて、それが男らしくて、男でもいいのかよと、攻めが悶々としたり、受けが高校時代の憧れだった先輩に会えて、また気持ちが再燃したりするところが、とてもドキドキしました。
仕事上での付き合いで、互いに大人になっているところが、またいいですね。
高校時代の気持ちを引きずりつつ、現在の相手を好きになっていく過程が萌えました。
一穂先生、当たり外れが激しい、…だけど当たるともう、心が砕け散るくらいグサグサ刺さる物を読ませてくれる、そんな印象の作家さんでした。
けれども、それも最近は良い意味で当てにならなくなってきており、続けざまに当たりばかりを読んでいる感じで嬉しい悲鳴です。
どのお話にも共通しているのが、一穂先生独特の世界観が織り成す文章。
それが飾りすぎていたり、う〜んハマらん、ってなってしまうと、延々と文章に入っていけないんですね。けれど反面、登場人物に少しでも自分と共通する部分があったり、一穂先生が紡ぐ例え話(先生の文章の例えって独特なんですけれど、うん、なんとなく分かる。経験したことある。感じたことある、みたいなことが沢山ありませんか?)が一個でも同じように感じたことがあったりすると、あっという間に世界に引きずり込まれてしまうんですよね。
今作は受けの一束視点で紡がれるお話でしたが、相変わらず作中に漂う水彩みたいなキラキラした雰囲気とそこに交じるガラスの尖ったみたいな痛々しさ、切なさがもう、たまりませんでした。
多分、ここ別に泣かせにきてる訳じゃないんだろうなぁってとこで泣いちゃうんですよね。
一穂先生のお話ってどれもそうなんです。
あれーってとこでもう苦しくて苦しくて仕方なくなる。
不意に琴線に触られまくって感情がぐちゃぐちゃ、みたいな。
けれどそれも不快ではないんですよねぇ。お見事。
作中、一束が
「圭輔は、折れることも曲がることも味わわない人生だと、勝手に思い込んでいた。そうあって欲しかった。
」って思うシーンがあるんですけれど。
全然、多分、泣かせに来てる訳じゃないのにグッときてしまいまして。
こんな風に、嫌味でも妬みでもなく、純粋に、眩しくて大切で切なくて、そんなふうに誰かを思えることってそうそうないんじゃないかなぁ、って思ったら、もうその気持ちだけで胸がいっぱいになってしまって。
「あなたが好きだった。本当に、この世の誰より好きだった。」
そんなこと、思える相手に出会えたこと、そんなふうに、ずっと思い続けて大事に心の奥の奥にしまい続けて、自分を形成するなにかに多大な影響を与える人物に出会えたこと。
そんなの、簡単に13年なんか飛び越えちゃいますよね。
あと、佐伯さん。
正直、off you goでの挿絵が最初どうしても入ってこなくてですね。40代にしては幼いというか。
ひねくれてて素直じゃなくて突っ張ってるだけの人って嫌いですし、口が汚いのも苦手。
なのでこの作品も読む手が進まず、off you goに至っては購入も迷ってたんですね。
けれど再会物で、10代の頃のやり取りとかそういう物が大好きなので今作を読み始めたんですが、その中での佐伯さんがもう。もうもうもう。
なんなのこの人ーーーーー!
大好きなんですけどーーーー
ってなってしまって。
いや〜圧倒的光属性の圭輔を見事に霞ませましたねぇ。
off you goを敬遠してたことを本当に申し訳なく思いました。すぐ買いました。
佐伯さん、天邪鬼で面倒くさくて、一束に良く似てますね。
一束よりもずっとずっと面倒くさくて厄介ですけれど。
一束が言う、「ホンコンフラワーだった。互いが、互いの。」
という言葉が印象的で、心にグサッと刺さるものがありました。
だって3年も一緒に居たんですよ。
でも、お互いがお互いの代替品で偽物で、大事にしてきたのに、本物にはなり得なかった。
そういう関係性とか、一物抱えた感じが、もう、なんとも言えず。
SSでは光属性の圭輔視点でして。これはもう、はっきり言って可愛くて笑っちゃいました。
圭輔はずっと圭輔でいて欲しいなぁ。
相変わらず佐伯さんは意地悪いし。
もう、お見事です。本当に面白かった。
off you goも期待して読みます。
ペーパー・バック(1)を先に読んでしまって、さっぱり意味不明。
それで過去篇の本編を読んだら、面白かった。
発刊順に読まないと、意味がつながらないし、面白さが分からないシリーズだった。
なので、初読み読者の為に合本版を出して欲しい。
構成が独特なのは、推理小説を意識しているからなのかな?
著者は最近、推理小説にも挑んでいるらしいです。https://bit.ly/3F2XTod
ペーパー・バック(1)にある、一束の『恋人を「自分のものにする」ことへの不安』がどこから沸くのかを知ることができた。
・・日本 圭輔x一束
香港に長く住む一束が日本に帰国する
一束は、身体の異形へのコンプレックスがあり、圭輔から寄せられた好意を拒否。
十三年経ても、自分に自信を持てないまま変わらない一束。
そういう陰の魅力に圭輔は惹きこまれたのだと思った。
・・香港 佐伯x一束x圭輔の三人模様。
左遷される上司の憂さ晴らしの標的にされる一束を庇う佐伯。
佐伯は優しい人。
妻にも一束にも、どこまでも庇護者の保護愛から抜け出られない。
妻への満たされない代償が、各地での浮気や遊び。
佐伯は痛みを知る、優しくて、寂しい人だと思った。
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is in you=「あなたに似合っている」「あなたにピッタリ」
is in me=「私に・・」
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漏斗胸:胸の前面が陥凹している胸郭の変形 先天性の遺伝的疾患
高校生のときに知り合った二人がすれ違ったまま別れ、13年経って再会するお話。
相変わらず、心理描写が丁寧で、とても読みやすかった。
表題作は一束視点で展開されるため、一束の気持ちに寄り添いながら読むのですが、弓削も同じように屈託を抱えたままであることが、細かな描写から見て取れてドキドキしました。
こんなにきれいな思い出を抱えて宝物のように大切にしていたら、それは何物も太刀打ちできず、気持ちはあっという間に昔に返るだろうと容易に想像できます。
それだけに、一束が佐伯と二人で居る時の複雑な心理も理解できましたし、佐伯が意外にも嫉妬に駆られた行動をとるのにも目が離せなかったです。
個人的には、佐伯のキャラが気に入りました。続巻が楽しみです。
巻末のお話では、弓削の飼い犬(みかん)に一束が話しかけるところがとても可愛らしかったです。
特に、東京弁と大阪弁を聞き分けてますよね、といって広東語で話しかけてみるところ。
見えない物が見えているような不思議ちゃん風でありつつ、なんとも素朴で可愛らしい風情がとてもよかった。
同じ作者の「ふったらどしゃぶり」の半井さんにも少し通じるところがあるなあとか(特に「メロウレイン」の方の半井さんに)。
それにしても、怒濤の広東語と香港の地名。
圧巻でした。尖沙咀をチムサーチョイと読めるようになったのはこの本のおかげです。
なんと素敵なタイトルでしょうか。
読む前も思いましたが、読後振り返ってみるとしみじみとタイトルの意味に心が震えるようなお話でした。
出会って恋に落ちて、しかし学生ならではの未熟さ、言葉の足りなさ、自意識から成就しなかった恋愛が運命に導かれたように再燃、というドラマチックなストーリーで最初から引き込まれました。
アンニュイな受けと、太陽属性の攻め。好きなCPでした。
どちらかに付き合ってる人がいたりと、タイミングの悪さにもどかしさが募る感じもとても良かった。
香港の多湿な空気、夜景なども実際に肌に感じられるようで舞台として高ポイントでした。
攻め目線のお話「is in me」がすごく好きです。
太陽みたいに明るくて前向きな攻めの実は嫉妬深い部分を存分に堪能させていただきました。
実家Hも実にけしからん具合でした!
ただ一つ。
場面が移る時にも行間が空いてないので、続きだと思って読んでたら場面変わってたみたいなパターンが数回あったのが少々残念でした。
電子で読んでるので、紙は違うのかもしれませんが。
とは言え、久しぶりにキュンとキタ作品でしたので神評価です♪
個人的に当たり外れがあるけれど、心象風景や比喩表現において作家様の卓越した表現力をリスペクトしています。繊細な作風もすごく好きだし、読むたびに知らない世界を教えてくれるんですよね。うーん、でもキャラやエロでハマる時とそうじゃない時の落差が激しすぎて、正直購入時はどっちの結果となるのかいつもドキドキします。
新聞社シリーズの第1作目。かなり前に『ステノグラフィカ』を読み、シリーズと知りました。お仕事ものが好きなのでシリーズ買いしてみたけれど、本作は受けが苦手でした。それとクセの強い佐伯が…。
香港からの帰国子女、一束と水泳部に所属する先輩、圭輔の再会もの。
二人は高校1年と3年の学年差で出会い、圭輔が卒業してから13年後に香港の明光新聞社支局で再会します。高校時代の二人が少しずつ打ち解けていく様子にめちゃくちゃ萌えたのに、キスシーンから気分的に急降下。以降低空飛行が続いてしまいました。
香港編では現地の人々とのやりとりが広東語でも表記されたり、さりげなくオススメ観光スポットが紹介されたりと臨場感があって楽しめました。その一方、ラブストーリーとしては、マスコミ向けのコーディネーターとして支局部員と共に働く一束が、支局長の佐伯と関係していたことにまず萎え、佐伯の後任として配属された圭輔が二人に煽られて…という展開に完全に打ちのめされてしまいました。出番は少ないのに強烈だった佐伯のせいかな?
一束の、根が優等生のくせに悪ぶりたがるところも、周囲に馴染めないのは自分がその他大勢とは違うからと優越感に浸っているところも、高校生ならしょうがないです。だけど大人になっても自分をぞんざいに扱って強がっているように見えるのは、失恋の痛みから抜けだせていなかったからとわかると、急にヘタレ感が増します。しかも先輩と再会するまでの間、いけないことをしている罪悪感が中途半端で、いつでも逃げる気でいるくせに、つれない相手を責めたい気持ちも半分。悪者に徹しきれないまま、恋愛のおいしいところだけを食べようとしてるんです。
切れ者だけれど自己本位な佐伯は仕事面では魅力的ですが、それ以外だと時に幼稚に成り下がる危うさがあって、深入りするとヤバそうな男でした。ですが、一束も佐伯も、束の間の現実逃避をするのにぴったりなお似合いの二人だったとしかいいようがありません。あれ?メインカプよりも語ってますね笑
圭輔は社会人になっても高校時代の前向きな日なたキャラは変わらずで、ほの昏い二人とは対照的。だからこそ、一束は救われていくのですが、読後感は鬱でした。
なにより一束、圭輔、佐伯がノンケじゃなかったことがショッキングで。一束と佐伯がそれまで男と寝たことがなかったのに一束が現地妻って…、なんのそぶりもみられなかったので、エエエーッ!!!ってなりました。
巻末SS「is in me」は里帰り編。圭輔が大阪人だったっていう意外な事実が。彼の明るく男前なキャラは西仕込みだったんだなーと。
飼い犬のみかんになごみました。高校時代にちょっとだけ登場している圭輔の愛犬です。他にも本編の方で描かれる、教科書の切端のエピソードなどもグッとくるものがあって、そういったラブ以外のシーンはツボを外さないのですが…。
SSでもやっぱり一束が苦手でした。圭輔が一束をかわいいと感じるポイント自体はわかるんですけど、どうも日蔭の女感が抜けなくて。
私ごとですが、最近本の感想を残しておきたいと思うようになりました。一穂先生の文章と、作品の中に居る時間が大好きです。
先生の本に感想を書くのは初めてですが、ほぼ自分の為の備忘録として書いていきますので、ネタバレ・長文にご注意下さい。
今作のメイン設定は香港。物語において、舞台や言語、登場人物、食べ物等"香港的な要素"が大きな役割を担っています。広東語や香港の文化に馴染みが無かったのでとても新鮮でした。
主人公の1人、一束(いつか)も親の都合で長く香港で暮らしており、一束のアイデンティティも香港での生活をもとに構成されてきた部分が大きい。帰国した際の戸惑い、周囲との差が悪い方面に出てしまいます。(また一穂先生の、受けの名前は一捻り、毎度楽しみにしております)
物語は大きく分けて、高校時代と香港(社会人)時代の2部構成。相変わらずお仕事の描写が秀逸で、読むとちょっと賢くなったような気分になれます。
今作を一巡して、個人的に強く受け取ったサブテーマは『再会』『コンプレックス』『スコール』。
圭輔の本文中の台詞『俺が一束に会いたくて、一束も俺に会いたけりゃ何とかなるもんだよ』の通りに2人は呆気なくも劇的な再会を果たします。
その後も再会というワードが随所に感じられ、サブリミナルメッセージとして今作を包んでいました。
そして、登場人物がそれぞれ抱えるコンプレックス。"再会"に至るまでには当然別れがあるわけで…
物語の分岐点(離別)に大きく食い込んでくるのが、一束のコンプレックス。
再会した2人を阻む、一束の現恋人であった佐伯のコンプレックス。
さらに一束と結ばれた後も、共通の上司であり、どこか超然としている佐伯に対する圭輔のコンプレックス。それぞれの想いが絡み合い、人間ドラマとしても立体的で面白かったです。
is in youにはスピンオフがいくつもあり、そういった面で手に取るのが遅れてしまいまいましたが、佐伯という人間をもう少し、一穂先生の目線で追いかけることができるのが率直に有難いと感じました。
また文中でも非常に印象的だった一束のモノローグ。
「蒸し暑い午後のスコールの方がよっぽど好きだと思う」
「うるさくて話もできやしない」
「またたく間に色濃く濡らしてしまうと気が済んだとでもいうようにあっさりいなくなる」
そんな、香港のスコールのような展開が、特に高校時代の最後や、佐伯の突然の挑発からの展開に見られ、読んでいて、これは降られた…と感じました。
どしゃどしゃと、一穂先生の表現の力には本当に恐れ入ります。
一行一句、無駄なものがまるで無い。伝えたいことを伝えるための小さな言葉が集まって、それを壊すかのような勢いも、同じく小さな言葉で構成されている。ただの紙とインクが躍動する。改めて一穂先生は魔法使いなのかもしれないと感じました。
BLとして評価すると、今作はやや物足りなさを感じてしまったのですが(性癖と自萌えを鑑みて)、一穂先生の文は至上の娯楽品だと思います。