甘やかされるキス

甘やかされるキス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×27
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
47
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
0%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
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イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥638(税抜)  
ISBN
9784778110833

あらすじ

デザイナーの鈴蔵嘉瑞が休暇で訪れていた別荘に嵐の夜やってきた男・斑尾笠。初めは不遜な態度で鈴蔵をお姫様扱いするが、数日滞在するうちに鈴蔵の本質を知り、「お前に惚れた」と口説いて別れ際キスを奪う。正体も明かさず不埒なマネをして去った斑尾を腹立たしく思いつつ、東京に戻った鈴蔵があるプロジェクトのコンペに赴くと、そこにはライバル社のデザイナーとして斑尾の姿が…!? 書き下ろしSSも収録。
(出版社より)

表題作甘やかされるキス

奇抜で派手な服作りをするデザイナー
基本重視で誰もが着る服を目指すデザイナー

その他の収録作品

  • キスのスパイス

レビュー投稿数3

凛々しい姫君に恋をして

今回は奇抜なデザインが特徴の男性服デザイナーと
ベーシックな基本重視の女性服デザイナーのお話です。

受様視点で二人の出会いからまとまるまでの本編と
攻様視点でその後を描いた番外編を収録。

受様は女性向けブランドのオーナーデザイナーです。

人並み外れて裕福な親の元に育ち
英国の血が混じった綺麗過ぎる顔立ちと長髪な為か
自身がデザインしないとか、人を見下しているとか
やっかみ半分の悪い噂も漂っていますが

受様自身はちょっと気位は高目でも
真面目で気さくで実直な男です。

片や攻様は主に男性向けの服飾を扱う
アメリカ資本アパレルの主任デザイナーです。

彫が深く強い眼差しが印象的で
自分に自身がある故に傲岸不遜な男です。

そんな二人が出会うのはある嵐の夜。

受様は休暇を過ごそうと向かった山荘で
着いたその日に台風にあってしまいます。

その時攻様は
別荘地帯の一本道で土砂崩れに巻込まれ、
やっと辿り着いたのが受様の山荘でした。

ドコには動けない攻様は
受様の山荘煮しばらく厄介になる事に。

この時点で攻様は受様を知っていますが
受様は攻様を知りません(笑)

受様の悪い噂を知っていた攻様は
ケンカ腰で受様に対するのですが
生真面目な受様の態度に考えを改め
本来の受様に接した事で
彼に恋情を抱くまでになります。

そして道路が復旧して山荘を出る日
連絡先を訊いた受様に対して
かすめるようなキスを残して去って行きます。

しかし次に受様が攻様と顔を合わせるのは
欧州のメーカーのCMコンペで
ライバル社のデザイナーとしてだったのです!!

ライバル社のデザイナーだと知っていて
俺をだましていたのか?

憤る受様に更に攻様は
このコンペを辞退しろと言い放ちます!!

果たして攻様の真意はどこに?!
そして2人の恋の行方とは?

本作はショコラノベルズのリメイク版に
書き下ろし続編収録して文庫化した1冊になります♪

元々クールビューティな受様に
興味津々だった強引で俺様な攻様が
恋でも仕事でも受様に迫って行くという展開です。

毅然とした受様が大好物な
私のツボを押してやまない逸品でして

旧版の新書版も持ってますし
同人誌の番外編もとっても良くて
今回も後日談付きって事で
とっても楽しみにしていた1冊でした♪

2人の出会いには
攻様の好奇心交じりの作為も有ったのですが
ソレによって攻様が受様に惹かれたのは
攻様的には運命というか必然なのでしょう。

元々ゴーイングマイウェイな攻様なので
ちょっと天然気味ですが
真面目で常識人な受様には
彼の真意がなかなか見えません(笑)

コンペの行方と恋の行方が絡まり合って
最後までドキドキ盛り沢山で楽しく読めます!!

続編は攻様視点で受様に結婚話が?!と
慌てる攻様のお話です。

受様を独占する気満々な攻様なので
受様に嫁なんて許す気も有りませんが
そもそも嫁を貰う気も無い受様には
堪ったものでは無いのです(笑)

ショコラはコレから文庫レーベルとして
リメイク版も沢山出るみたいですので
他の作品も書き下ろしが楽しみです♪

今回は本作同様、
傲慢な攻様とクール系受様のカップルで
火崎さんの『甘くなくても 』をお薦めです。

1

鈴蔵が可愛い

受けの鈴蔵のキャラがツボでした!
出会い頭から不遜な態度を取る斑尾に対しての大人な対応。読み始めてから早々に鈴蔵の好感度は急上昇。あの上品な口調も可愛い~!

鈴蔵は美人といっても女性的な美しさではなく、世間一般的にはハンサムという部類というのは文章からも円陣さんのイラストからも窺えますよね。
どこからどう見ても正真正銘“男”なんです。
そんな鈴蔵を「お姫様」「美人」「可愛い」と言って斑尾が口説くんですよ?もうたまりません!
最初は嫌味のつもりだった斑尾ですが、鈴蔵が噂とは全くの別人で知れば知るほど見えてくる彼の魅力にハマり「惚れた」と告白。
斑尾に口説かれた鈴蔵は嫌悪するわけでもなく、丁重にお断りするんですよ。
その真面目さがまた可愛いんですよ~。
友人としての二人の仲はどんどん親密になっていきます。そんな中、斑尾は仕事の都合で鈴蔵より一足先に別荘を離れることに。去り際にキスをされた鈴蔵の反応がツボ!

休暇を終え仕事に復帰した鈴蔵はまだ斑尾への怒りを忘れられない様子。そんな中、復帰後の仕事の打ち合わせ先で斑尾と対面。なんと彼は同業者だったのです。
ここからの展開は先が読めるお約束展開でした。斑尾が執拗に「あの社長と二人きりになるな」と鈴蔵に忠告するのがフラグすぎる(笑)
でも私は鈴蔵がお気に入りなので、お約束展開でも十分楽しめました!
初エッチシーンの二人の余裕の無さに萌え。

短編は斑尾の勘違い話です。確かに鈴蔵も紛らわしい会話してましたけどね。
結局はラブラブな二人でした。ごちそうさまです!
円陣さんの美しいイラストも堪能出来て満足でした。

2

騎士と姫

デザイナー2人のお話なのですが、
騎士と姫がキーワードになっているのかな?
火崎さんらしく、大人な2人で展開していきます。

デザイナーの鈴蔵は、別荘で休暇をしているとき、
豪雨で車を失った斑尾が、別荘を訪ねます。
あまりに不遜な態度をとる斑尾に、悪い印象を持つ
鈴蔵だったのですが、斑尾がそんな態度をとったのは、
鈴蔵の評判があまりにひどかったため、なめられないように
不遜な態度をとっていたということ。
噂とは違った誠実な鈴蔵に恋に落ちた斑尾。
そこから、斑尾は、騎士的動きを見せるわけです。

「姫には騎士のつらさは分かるまい」といったような言葉が
印象的でした。

1

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