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omoibito to hitotsu yane noshita
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
表紙だけを見てしまうと、「えっ!?」って一見敬遠してしまいそうな絵ですが、中身の白黒絵はそこそこいけますよv
短い短編がほとんどですが、的確に表現したいものが明確になっていてわかりやすいです。
表題連作は攻めが大工という設定に職業萌えの故に想いきって読んでみましたが、悪くない!
08年09年の線の細い作品が多く、最近の作品も載っていてそこには絵の変化が見られますので、もっとこなれてくるといい作家さんになりそうな予感?
表題は、大工の父を持ち家に住み込みで働いている洋司に片思いしている高校生の息子・孝之の初恋成就物語。
洋司が25歳なのに、やけにオヤジ臭い発言をかましているのが、ツボw
フルートだのウインナーだの・・・(爆!)
でも、そういう寒い冗談で切り抜けるのってある意味照れ隠しなんですよね。
それが、高校生の孝之に気を使わせないようにする心遣いのような感じでとっても優しいです。
孝之も高校生らしい子供らしさが出ていて、ツンデレているのがとても自然で可愛らしかったです。
『大人のプライド』・・・これはちょっと爆笑。
攻めが一途なバカワンコなんで、ツンツンで何も言わずに一人でヘタレている年上の受けが、不器用すぎて、こんな受けちゃんはバカワンコでないと愛せないよwって思った次第です。
年下攻めで19歳と受けが25歳の設定なんですが、年上にこだわってヘタレている受けは納得できますが、そこまで体力差もあるものなのか・・・と、そんな部分もクスっとさせられました。
『言葉にすれば』これは攻めがヘタレ。
大学時代から付き合い始めて4年の二人。
ひょっとしてセフレ?みたいな関係なんですが、まだ「好き」って言ってなかったという不器用さに、男前なのにヘタレな攻めが何かかわいかったのです。
『再恋』は再会モノ
家庭教師と恋愛していたけど、成績が堕ちてしまい別れることになって合わなくなってからの再会。
まだ好きだったよ、、、な展開に、年上ゆえ年下に格好つけたくてつい「恋人がいる」とウソをついてしまう、そんなヘタレ攻めの優しさのお話でした。
『不機嫌にゃんこ』は学園モノ。
この本の中で唯一肉食系男子(?)が登場!しかもムッツリスケベww
図体がでかくて男らしくて無愛想な男子が猫耳つけて攻める!!
これが意外にもツボですwww
すごく短い話だけど、その後の妄想「裸エプロン」もあり、とっても楽しかったお話です。
この作家さんアゴのラインがとがっていて狭く細いので女々しい感じを抱いてしまうので攻めの雰囲気が出にくいのですが、新しい作品になるほど、その点が改善されて男らしさが見えるようになってきているので、感じがよくなっていました。
やっぱり、食わず嫌いはせずに何でもチャレンジしてみるカイはあるものですねw
評価的にギリ萌えです。
かわいいツンデレにゃんこだらけの短編集。
住み込みの職人さんと親方の息子(想い人と~)
大学生と社会人の同棲カップル(大人の~)
大学の同期生(言葉に~)
家庭教師と教え子(再恋)
高校の同級生(不機嫌~)
年下、年上、同級生。
パターンはいろいろだけど、どれもみんな、ちょっと意地っ張りな受けちゃん達と、ちょっとムッツリでへタレ気味な攻め君達。
短編集なので、ストーリー展開は定番物といえますが、その分わかりやすい。
絵も丁寧で、適度に華があって、こなれるともっとよくなっていくと思います。