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kare ga hatsukoi
笠間先生がお得意のねっとりとした執着攻めが楽しめる短編集です。
・『彼が初恋』
兄とトオルのSEXを盗み見る正美と、その真剣な眼差しに気が付きながらSEXを続けるトオル。雨の日に家まで送ってきた正美の意味深な言葉はトオルを不安にさせて…。
正美が落ち着き払った態度や言葉で静かにトオルを追い込んで行くのですが、体に手をかけてからは一気に獣のようになります!トオルの不安や戸惑いがそのまま現実になる瞬間の描き方が上手い。
真剣で恐ろしいほどだった眼差しと同じ情熱でトオルを抱く正美を、ずっと好きだったと気が付いてしまう。正美がSEXへの興味と自分への感情を混同していると悲しみますが、実は正美にとってトオルは幼いころからの初恋だったのです。
何も言わずに正美に抱きつくトオルと、やっと年下らしい顔を見せた正美が可愛かった。
・『君といつまでも』
3年前、まだ中学生だったタカシに軽い気持ちでHな事を教えた家庭教師の学。並々ならぬ執着を見せるようになったタカシの変貌ぶりに恐れをなして逃げたのに、3年後再会して…。
タカシが怖いよ~(>_<) 学もタカシが好きだったってオチだからいいんだろうけど、こんな束縛の強そうな男、付き合ったら大変そうです。
・『GO TO BED』
物にも人にも執着しない恵と、恵に執着するタケシとその兄。本気になるのが怖い恵ですが、これはどっちも選べないだろう…。どっちを選んでも刃傷沙汰になりそうだ。
・『ぼくのおにいさん』
これめっちゃ気持ち悪いっ!再婚した連れ子の主人公を弄ぶ義兄と義父。((((;゚Д゚)))))))再婚の目的はこれだったんだ…。
こういう設定によくある子供っぽかったり女性的な受けじゃない所がよかったけど、不気味な話でした。
・『HAPPY SWEET BIRTHDAY』
同棲リーマンカップルの痴話げんかと甘いバースデーのお話。
・『束縛』
続編も同時収録で『束縛』というコミックスになっているので、そちらをお勧めします。タイトル通り束縛と執着が「過ぎる」お話です。
「萌え」というより「怖い」、だけど頭にこびりつく短編集でした。