条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
Mousouhellowork
こういった、萌え男子本がここ1年あまた出版されておりますが、どれも元祖のような「萌え男子語り」には及ばない気がする。
それはどうしてかと考えると、ある一点を限定することで萌えの範囲が限定されてしまい読者の妄想の余地がなくなるからだと思ったのです。
この本もしかり!
妄想ハローワークと銘打った中身は、色々な漫画や小説に登場する職業を、漫画家さんのイラストと、その漫画家さんの萌えポイントで綴る見開き2ページづつの構成なのですが、
漫画家さんの萌えポイントかどうかは、随分怪しくこんな感じ~という解説風な感じもある。
そういったことで、限定されてしまうのです。
例えば色々な男子がいて、それがこんな職業だったら、という想像の方が自由度が高くより萌えツボを刺激するに違いないと思うのですが、何だかこの本は、典型的な男子にその職業の服装をさせているという部分で意外性がないのが、ちょっとつまんないのかな~と思う所以です。
出版社は、リリ文庫をだしている大誠社。
柳の下のどじょうを狙った企画かもしれないし、発想は悪くないが、もし職業紹介という意味ならイラストはいらないし、萌え本にする必要はない。
キャラクターありきの職業というものに読者は萌えると思うからです。
そういった意味で、これは作家さんのイラストを楽しむだけの本になってしまっているかもなのです。
作家陣は、いさか十五郎、海野サチ、オオヒラヨウ、小椋ムク、河井英槻、鬼嶋兵伍、田倉トヲル、九重シャム、九条タカオミ、香坂あきほ、椎名秋乃、杉原チャコ、高岡七六、柊のぞむ、秀良子、未槻直、山田シロ、山田二丁目 他、豪華執筆陣を揃えているので、イラストをみるだけでもそうそうたる面子ではあるが、カラーだったらもっとよかったとは思う。
そういう意味で、イラスト集にも今一つなりきれていなくて、別の使い方もできない、ちょっと残念なムックになってしまった。
企画モノには何を求めているのか、出版社の意図するところを明確に打ち出してほしかったです、
ある程度萌える余白があったので弁護を
試みようとしたのですが…無理でした。
でも多分これは作家さん達のせいでは
無いのです。
そう信じる論拠を今からお話します。
全文引用は避けますが、読者任せで
企画完成を目論むあとがきの文章に
正直評者は萎えました。
本書説明文の『女性のために作られた』と
言うおまじないもとても責任回避な感じで
素敵ですね。
以上の二点に評者は編集さんの読者任せの
甘えを見出します。
当初は敢えて言えばカタログです。
それも腐の者向きでは恐らく無いのでしょう。
単体萌えにも結構コツがいるのです。
出された素材の風味がボケていては、包丁の
奮い様がございません。