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表紙買いしたのですが…
正直萌えられませんでした…
絵はとても好きなんです。好きなんですが…
せつないような話なのになぜかぐっとこない。
どうしても薄っぺらい感じに思えてしまいます。
きっと原因は気持ちの表現が少ないのと、言葉選びが上手くないからだと。
表面的でした。
話もどこかでみたことあるような話です。
えろシーンもあったのですが、やはり好みではなかったです。薄い。
せめてえろが充実してたらな~と思ったのですが…。
好みではなかったです。
この作家さん気になっていたのですが、初読みになりました。
何と、この本半分以上が描き下ろし!
表題も冒頭一作目の続きの描き下ろしなんですね。
面白いのは、絵が上手いんだか微妙なんだか、そのバランスの危うさに目がいってしまう。
しかし、1本目が09年作品、あとが10年度作品と、この年度が変わった作品は明らかに絵の描き方が変わっている!
キャラに合わせた変化なのか、それとも暗中模索なのか?
その点、一番長編になった書き下ろしは、すごく絵が安定していて、雑誌掲載になったものとの違いが見られるのです。
ちょっと、面白いかな?
さて、表題はヤンキーの竜造寺に目を付けられて以来、女装を強要される”げんげ”の受難?
いや~ヤンンキーって言うとガクランとかツッパリってイメージですが、これはワルって感じで、見た目のイメージは従来のヤンキーを覆します。
まあ、オラオラな部分は全くヤンンキーですがww
で、どうしてげんげに女装をさせていたかっていう、幼なじみ再会物語だったんですね、これが♪
げんげっておもしろい名前ですが、これ”蓮華”ですよね。
懐かしい呼び名だけど、名前にしちゃうっていうのが、じいさんみたいだよw
女装させるだけで、げんげには優しい竜造寺。
どうして女装が好きなのか?ホモなのか?と聞くと・・・初恋の相手がスカートの下に男のモノをもっていたから(爆!)
げんげは覚えてなかったんですね~
この竜造寺、怖い顔だけどげんげにはひたすら優しい。
キスする仲になってもそれ以上の進展がなく、げんげがけしかけてみると・・・!!
な、今ちょい流行の女装モノ初恋話でありました。
この本の中で一番の長編『I’m home』は前後編ものの描き下ろしです。
家庭に事情があって家に帰りたくない小薮くんと、彼の唯一の理解者で友達の潤の、切ない初恋が前編。
そして、潤の前から姿を消した小薮くんと5年ぶりの再会を果たし、小薮くんはトラウマを脱出するためにもがいていた、その姿を見届ける潤。
という具合に、彼等の初恋の成就と成長を描いた作品になっていました。
母の愛が欲しいのに与えてもらえない小薮くんが、その小さい体で耐えている姿が、今どきの児童虐待を思わせて、とても切ないです。
潤と寝ていることがバレて姿を消してしまった小薮くん。
潤は何でもできると思っていたけれど、それは子供ゆえの大きなおごりでしかなくて、実際は何もできなくて、うちのめされてしまう。
でも、ずっと、ずっと小薮くんを想っていて。
小薮くんの姿はギリシャ劇の「エレクトラ」の話をモチーフにして想像されたそうですが(作者後書きにて)、彼に演劇の世界に進ませて、それを演じさせるということで、彼に決着をつけさすなんて、劇的な展開を用意しましたが、モチーフにしたものをダイレクトに表出しするというのも、珍しい表現だなと思いました。
5年後の潤というのが、ロン毛のちょいゲイっぽい外見になっていて、これがツボでした♪
あと、天然ツンデレ&ヘタレのオタクと、ワンコを装う若干S気の営業のおお話。
引っ込み思案でヘタレの無自覚Mと、鬼畜先輩のお話。
この鬼畜先輩がすごくヒドイ奴なんですが、Mに無自覚にはまっていて手放せなくなるという姿がまた、意地悪MAXでいいのでしたww