茶鬼
この巻で、うっすらとイケダに何があったのか見えてきます。
夏休みはイケダと一緒にいられるとはしゃぐ小野に、イケダは身体のメンテに行かなくてはならないと言う。
しかし、小野はずっと側にいるよと言うとイケダは実に幸せを感じるのだ。
ツチヤ・・・
小野はツチヤになるのだろうか?
多分、ボロボロになったイケダの救いになっていなくなった男。
高3限定の意味は、とても深く、ただのガセではなく、実はとんでもない意味があるのではないだろうか?
何だかコワイ。
イケダは元々壊れているとは思うが、小野が真摯にイケダをゆさぶるから、その感情の起伏が怖い。
激情が、何だか理由もよくわからないままに、背筋が凍るほどの怖さを伝えてくる。
イケダは”贄だ”イケニエだ。
小野はオニになってイケダを救うというのだろうか?
言葉のひとつひとつ、どれをとっても、何か意味が隠されているようで、その表現のひとつも洩らせない。
結末の訪れる日が怖い気もする。