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papa no koibito
おおー子連れだぁ~!!と表紙・題名ともに身悶えた一冊♪
しかし・・・
これ超短編集だったのです。
この子連れモノが表題なんですが、短編だけに実に惜しい!
割りとこの短編の内半分以上が、もんもん&もやもやと、短編にするには惜しい設定。
もったいない!
もっと彼等が色々知りたい!
そこまで設定を作っているならもっと見せてくれー!!と叫ぶに至りました(涙、、)
表題は、バツイチ子連れの課長にお弁当攻撃するゲイの部下。
どうして離婚したんですか?って聞くと・・・課長男に目覚めたからと・・・
えっ!?どうやって男に目覚めんたんですか?それでどうして子連れになってしまったんですか?
もんもんもんもんもんもん・・・・
”将を射んと欲すれば馬を射よ”的、ご飯で子供にすっかりなつかれる部下、ついには課長も、なお話なんですが。
そこまで設定つくっていて、胃袋落として終わりかよーー!みたいな?
いくら初出がテーマアンソロとはいえ、どうせならうまいこと他のテーマに乗っけて連作になるようにして欲しかったデス!
『とかす温もり』
恋人が亡くなってそれをずっと引きずっている先輩社員。
一人でよかったのに、後輩の手の温もりをしってしまったから淋しさを思い出してしまった。
とっても、とっても優しい温もりのお話で、これは大好きです!
『僕はこんなに』
いつも仲良くつるんでいる同僚同士。
その仲のよさに一方の彼女が疑い別れのピンチ。
そんな時、もう一方に転勤の話が出て~
想いを隠しているつもりだったのが、だだもれという天然な受けの姿がほほえましい。
『フレンド』
大学の寮に入った新入生は、誰をも寄せ付けない壁を作ってしまっている。
それを見守り、励ますのが同室になったゲイの先輩。
彼によって性癖が赦されて、そして、、みたいな暖かいお話。
他の短編もどれもあったかくて、ドロドロしたものはない、気持ちのよいお話ばかり。
受けがちょっと女性ぽいかな?ともおもうけど、身体はしっかりしているし絵もきれいなので見やすい。
華やかさはないけれど、話はどれもいいと思う。
ただ、ただ、、設定が上手いので短編がもったいない!
いっそ短編なら割り切って、読み切りで魅せる設定にしてほしかった。
そこが、惜しいのです。
子持ちものが好きなので、それだけで手に取った作品です。だけど、表題作はとっても短くて、なんだか消化不良のような感じで終わりました。他の短編も短くて、気持ちが盛り上がりそうになったところで終わっちゃったという印象です。でも、バラエティ豊かな短編集なので、いろいろ楽しめると思います。
中でも好きだったのは、最後に収録されてる、高校生と教師のお話です。
2人の、お互いの立場を考えた葛藤や切なさに、キュンとなります。
そして、カバー下には、表題作の続きのお話が描かれています。保育園の息子が女の子を好きになって、パパ達と比べて、ちゃんと男の子を好きになれなかったことを謝ってる姿に複雑な心境になります(苦笑)