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chuuken wa hana wo matsu
ドシリアスなヤクザもののお話です。
女王様と、それに仕える牙をむきたくてたまらないおあずけ状態の犬のお話。
前作『気まぐれ虎に侵されて』の主役・真虎の義理の兄・珊水が女王様でありますが、真虎との過去の話なども入り、前作読んでなくても全然OKのスピンオフです。
しかし、まりお氏、実に惜しいです。。。
絵が不安定なんですよねー(本人あとがきで自虐してますが、、)
別人かと思えたり、同じ顔に見えてしまったり、顔のアップが多いだけに、そんな点ですごーく損してます。
元ボクサーで人を殺してしまった為にヤクザに成り下がった矢崎が執着するのは、組の親分のビジネスパートナーで情夫の珊水。
組長を奴隷のように焦らして焦らして、でも自分を与えずに煽るその姿をみてしまってから虜になってしまい。
一度ご褒美をもらってから、以来ずっとおあずけで押し倒したくてたまらない犬の矢崎。
珊水は、組を波紋になってから裏組織で汚いことも平気でする鬼畜な一面を持つが、実はトラウマを持ち、一人で耐えている部分があるようです。
そんな誰をも寄せ付けないくせに、誰をも虜にする珊水を陥れて自分にはいつくばらせようとする力が働いて、命の危険にさらされる。
それを自ら身体を張って犬の役目をする矢崎。
話的には、女王様&犬としてはごくごく定番の王道ストーリーです。
何だか、珊水は最初から矢崎を気に入っているけど、超ツンデレ発動してる感じだし、
矢崎は、珊水しか見てないから他から心を向けられていても全然気がつかないという、まさに忠犬。
警察やら、財界を裏で牛耳る男やら、けっこう派手な(定番)設定があるにかかわらず、今一つくすぶっちゃったかな~、、、
絵的に色気が感じられないのも、のめり込めなかった要因かも?
いっそ、コメディがあったほうがまりお氏には向いていると思うんだけど。
そういう意味で番外のほうが断然面白いのです。
女王様は本当はMの要素を持っているとかwww
犬はボキャブラリーが少な過ぎてSになりきれなくて・・とかwww
矢崎朴念仁のお話だったんですがv
う~む、、、評価は難しいです。
かぶとまる蝶子さんみたいに突き抜けちゃえると、もっといいと思うんだけどなぁ。
あ、珊水の刺青の柄は”花と蛇”ですwww
まるごと全部ひとつのストーリーです。
細かくは別れていますが・・・。
う~~~~~~ん。
解り難い。
解らないわけではないんだけど。
なんと言うのか、ストーリーがスムーズじゃない・・・と言う感じ。
作者さんが脳内で考えて、それをお話にした時に
全部が伝わるように描かれていなくて、部分部分を
表現している、というような印象。
でも、なんとなく理解はできる、と。
読み進めるうちに、残りの部分がバラバラ出てくるような。
拾って合体すると、「あ~」と納得するような。
ストーリーだけでなくて、絵も時々「あれ?これ誰?どっち?」
と思うようなところがあったので
余計混乱したのかもしれません。
何度か繰り返し読むと味が出てくるのかもしれませんねぇ。。?
と言うことで、いつの日かまた・・・しばらくしたら
読んでみようかな・・・(^^;
『気まぐれ虎に侵されて』のスピンオフです。前回の、村瀬の義理の弟の珊水が主人公です。なぜか保存本棚に入っていて、読み返したらう~んという感じでした。
珊水は、禁止されてる麻薬を売り買いしていたことで、村瀬の組を破門されます。次に移った組でも、危ないことばかりしてきました。そして、珊水を番犬のように守ってきたのが、人殺し(だと思っている)の過去を持つ矢崎です。珊水の刹那的な生き方に惹かれたためでした。
そんな珊水に危機が近づきます。今まで、身体を使って(と言っても、指で触らせることもしていないけど)手玉に取って来た男達から、狙われるのです。
珊水が刹那的に生きる理由や、矢崎への思い…。
前回よりは、シリアスでお互いの愛情も見えて、面白いです。でも、時々顔の見分けがつかなくて、これは誰?と止まることがあったのが残念でした。