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コミックが4作と牧山さんの小説が1作のっていました。
結構、大きい本でした。そんなに分厚くはないですが、小説の方は2段組みだったので、結構がっつり読めた感じがしました。
1作目と小説後の最後のコミック『ごめんあそばせ/ごきげんよう』いさか五十朗
ショートですが面白かった♪お互いの立場がすっごくよく分かる出来でした。
2作目コミック『特効薬はキミ!』日向せいりょう
こちらは前作の小説のコミック版ですね。かなり簡潔に上手くまとめられていました。
3作目コミック『だってオレのもの』カムロコレアキ
これは家庭教師×生徒のお話です。どちらも美形ですので、噂の『美形パーティー』に行ってます。
4作目のコミック『お付き合い願います!』野垣スズメ
これはあまり美形パーティ繫がりではないような気がするんですが・・・。でもお話は可愛かったです。
そして、最後は牧山さんの小説です。『この美メン、熱愛中につき』
慶士と那智のその後のお話です。とっても良かったです。新キャラの有井さんに苑実と崇成も出てきて、結構盛りだくさんでした。
慶士は那智と釣り合いたい気持ちでメシスタント兼下僕?から脱出しようと皆の進めもあって、フラワーアレンジメントの勉強しています。カラーコーディネイトや、苑実の進めで華道も習い始めます。
だからといって下僕のお仕事が減るわけではないので、結構大忙しの慶士です。
那智の方も忙しくて毎日、電話・メールはするものの、なかなか会えない二人です。
久しぶりのデートなのに、慶士は最近電話の会話でも多い、有井の話題が多い!!
かなり不満な那智だけど、慶士を愛しい気持ちは変らないから、段々何かが溜まって行くって感じです。そんな時に苑実に頼まれて華道の展示会に出品する事になった慶士です。
緊張しまくりのヘタレッドの慶士ですが、その展示会の出来栄えに苑実がフランス留学を進めます。
悩みまくる慶士は、日頃家事だけは完璧なのに、それもダメダメで、ついに濡れた手で正美の原稿を触ってしまって、正美の雷が落ちます・・・。
正美に相談したら、えらい浮かれようで、もちろん大賛成の正美です。外国人イケメン♪国際イケメンって感じでしょうね・・・。那智にも報告するように言われて、那智に電話を掛けたところ運悪く、途中で那智に仕事が入って切られてしまって、なかなかタイミングが合わずに那智には報告できていなかった。
それを苑実の口から聞いた那智は怒り爆発!憤りいっぱい!で慶士の家に向います。
そこから、那智の今までたまっていた本音がボロボロと出てきます。結構このシーンはグッとくるものがありました。どれだけ、自分が腹が立っているか!どれだけ慶士を愛しいと思っているかと、まくし立てるように話す所がとてもよかったです。
それでも、ヘタレはヘタレだけれど、今回の慶士は那智の隣に立つ、ふさわしい自分になる為に、フランス留学を決意しています。2年離れるけれど、これからの二人の為に・・・。と那智を説得しますが、そんなことは耐えられない那智は、頭をフル回転させて、自分もフランスにいけるように考え、そして行動に出ます。そして二人一緒に、フランスへ・・・・。
正美と慶士の会話は相変わらず面白く、楽しく読めました。
本自体は結構薄く感じられましたが、薄い小説(ルビー文庫さん)1冊分ぐらいの小説はあったんじゃないかな?って思いました。
BL作家・野々宮ユリカ先生(?)の萌え補充の為に行われる「美MENSパーティー」を誌面でやっちゃいました的本かな?
しかし、メインは『その美メン、ヘタレにつき』のカプ那智と慶士のその後の話であるようです。
『ヘタレ~』がツボだった自分には、ちょっぴち待ち遠しい続編ではありましたが、一冊としての中身は・・・う~ん、、、
アンソロ的装いを出したい為か、挿絵の椎名咲月さんのイラストは表紙・ポスターと露出は少なく、『過保につき』がコミカライズされているのは日向せいりょうさん。
他、メインはいさか十五郎さんになっており、何でかな~?
バラエティ度を出す為ならいいのですが、せめてすでに文庫化されているものは絵師さんの手でマンガ化されているほうが世界観があっていいような感じもしたのですが。
間に、能楽師×語学教師、剣道師範×生徒、の二本がマンガで入ってますが、これ、ユリカ先生の作品っていう紹介の仕方で、師範と生徒編は美メンとは関係なし。
ここだけ毛色が変わってました。
メインの小説は、ヘタレの慶士のヘタレ度がグレードアップして耄碌ヘタレになっており、那智は慶士が好きすぎて変態の手前まで来ている!?
この慶士、妹先生のパシリじゃぁ、ということなんで苑美を通して自立して、那智にも認められようとするお話になっておりましたので、兄ちゃん、頑張れよ!なその後が安心できてよかったです。
いつまでも妹に喰わせてもらってちゃねww
前回、このDX『黒衣の公爵』は、その世界観を見事に表現してとても満足のいく一冊だったんですが、
これはお祭り騒ぎ本。
どちらかというと、牧山ともさんの新作という感じでしたので、DXにするならもう少し、美メンズパーティーに絡めて、その世界を広げていってほしかったかな?とも思うのです。
パーティーで知り合った面子というより、身内がホモになってくって感じだったので、第三者をホモにしてほしかった。
その点では、コミカライズ作品は不十分だったと思うのですよね。
いっそ、文庫でがっつり一冊のほうがよかったと思うんですが・・・