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3年前に告白して、そのまま消えてしまった初恋の相手「なぎ」
いつまでも一途にその子を思っているピュア王子椎名の学校に転入してきた「なぎ」は男女の双子で…
謎をはらみながらゆっくり進む、初々しい恋のお話。
こういう[とりかえばや」系のお話は、男女の交換可能なビジュアルがあってこそなので、その点、ミエノさんの、ちょっとクラシカルで繊細な絵は大成功。
黒目がちのつぶらな瞳に、さらっとした細い髪、着ている物の皺一本。
また、小さなモブ絵までデフォルメせずに、きっちり繊細に描きこまれているのも、この雰囲気を壊すことがなくて好感が持てます。
原作付きのマンガというのは、展開が寸詰まりな無理なすし詰め感があり、今一つ~っていうのが多い気がするんですが、これは原作付きというのをすっかり忘れるほどに自然な流れでスルスルっと自分に入ってきました。
面白いです!!
ドキワク感がずっと付いてきて、思わず主人公と同化する自分に出会えました。
いったい、主人公がさがしている「なぎ」というのはどっちなんだろう?
途中でわかるんですが、最初の謎感が印象的で、うま~くバラしていくので、それがスムーズだなぁと。
きっとそこが、絵で表現することで自然に感じられる部分で原作があるというのを忘れさせる部分だなと思いました。
こういう設定って、文字で表現するより絵で表現するほうが印象的でわかりやすいですもんね。
主要人物達が皆キラキラした美男美女(ま、主人公匡基は王子とよばれているからなw)なのが、鼻につくかなぁと思ったのですが、段々それすらも気にならない。
清涼感にあふれていました。
思わず、この本の登場人物達はトイレいかないじゃないかと(笑!)
でも最初の出会いのシーンがとてもきれいで印象的で素敵☆
3年前の出会いで一目惚れし名前も「なぎ」としか知らない少女。
その彼女が転校生として同じ学校にやってきます。
奇しくも一卵性の双子で片方は男子で”凪”女子は”渚”互いに”なぎ”と呼びあっている。
髪の長い女子ということで匡基は渚がなぎだと直感するのですが、渚は男は嫌いだという。
雰囲気は男の凪が最初に出逢った”なぎ”なんですが、匡基は渚が”なぎ”と確信している。
一方、匡基の友人で女子をとっかえひっかえしている佐和は、男子の凪に胸をときめかせるようになる。
BLなんですから、はは~ん、、ってわかるんですけれど、その理由はまだ語られていません。
それが明らかになるであろう次がとても気になるのです。
絵が綺麗で、物語も綺麗だと、嫌味に感じてしまうことが多いのですが、これは違ってすんなりと受け入れられるピュアなお話でした。
続きがとても楽しみです♪♪