魅智
深沢×和貴を中心に。
心中未遂シーン。
私はこのCDで一番泣きました。
BLCDでこんな衝撃を受けたのは初めてです。
深沢の和貴への「壊したい」という気持ちが
和貴を殺し、自分も死んでしまおうという結論への一つの要因になったのだと思います。
愛する人を壊すのもまた愛なのだと。
「殺したい」のではないんです、「一緒に死にたい」のです。
「壊すたびに造りなおしていいとあなたはおっしゃいましたが、
あなたの恐れはそれでは消えないでしょう
ですからもう元に戻らなくなるくらいにあなたを壊してあげます」
「それなら壊して」
私の手であなたが死ぬ瞬間をみていたいと和貴の首を絞めます。
最後の最後まで深沢の愛が…。
和貴が死んだら私もすぐ後を追うと言う深沢に和貴の心は揺らぎます。
深沢が死ぬくらいなら生きていたい。
「死にたくない、死なせたくない
お前を死なせるくらいなら生きたい」
「いつか終焉を望んでいたあなたが初めて生きたいと言ってくれた、
私のために」
和貴の気持ちを聞いて感情を露骨に表にだすことのなかった深沢が涙を流します。
自分のために生きようとしてくれる和貴をどんなに愛おしく思ったのか、
深沢の感情があふれ出しています。
このセリフで深沢にとって和貴の生きたいという思いが
どんなにうれしかったかのかもよくわかります…。
(どうして今まで気づかなかったのだろう
命を捨てることが愛ならば、
苦痛に満ちた世界で共に生きることも
また愛なのだと)
このモノローグが一番印象に残っています。
終焉を望んでいた和貴にとっても
深沢がいるからこそ、お互いがいないと生きていけないと
わかったからこそ、人生に意味を見出せたのではないでしょうか。
それが生きるという決意に至ったのだと思います。
この二人のお互いを愛する気持ちは本当にすごいです。
語彙が少なく私にはうまく表現することができないのですが…
しっかし、そのあとのエロシーンが長いこと長いこと!!!!
20分くらいはあります(笑)
尿道プレイ……
深沢ってなんなのだろう…って思わされます(笑)
けれど「直巳」「和貴」と呼び合うシーンは素晴らしいです。
あんなに清澗寺が嫌だと、憎んですらいた和貴が
初めて清澗寺和貴でよかったと思えるほど、
深沢の言葉は特別なんだね!!!!!!
国貴編では、最後に
兄さんと血がつながっていることが僕たちの誇りですと
言うシーンが本当にかっこ良かったです。
和貴の成長が垣間見れました。
このCDを買った目的は深沢×和貴だったのですが、国貴編もすごく良かった!!
すれ違いのシーンよかった…!
清澗寺家はお互いを愛しすぎている故、問題が生じてしまうだと思います。
多分これからも二人の間にはさまざまな問題が
発生すると思いますが、幸せになってほしいなと思います。
ここから声優さんの話です。
私は小西さんが出演されているCDばっかり集めていますが、
小西さん×野島さんは買って後悔するものがないですね~…
この二人のCPが出演しているCDは
おそらくほとんど持っていますが、相性がよすぎます。
声優買いしてもなんの問題もないです。
ほんとにヤってるんじゃないかと思うくらい、臨場感がありますし(笑)
どんな顔して録っているんでしょう…。
小西さん、野島さんの演技がこの作品、CDの魅力を最大限に引き出しています。
和貴のいつか崩れてしまいそうな危うさを
そうこの声!!!と原作を先に読んだ者としては思えるくらい
表現できていた野島さんの演技が素晴らしかった。
出演者の方々に感謝。
久しぶりにきいてよかった、と思えるCDでした。
清澗寺家シリーズ第1部完結編。
原作の下巻発売が少し延期になったのでCDの方で先にラストまで楽しむことになってしまいました。
いや、最初から発売順は前編→CD→後編だったのですが。
CDと後編の発売がそんなにタイムラグなかったので原作全て読み終えた後で聞こうと思っていたのですよ。
それが発売が延びたので待てずにCDから先に。
原作読んでから聞きたいという方なら、途中まで聞くという方法もありますよ。
ちゃんと後編に入るところで「終わりなき夜の果て・後編」ってコール入りますので。
さて、内容。
前編は和貴と深沢のターン。
これは原作既読なのでどんなふうに展開していくのかわかるのである意味安心して聞けます。
内容的にも自分が気になるところに注目して聞いてみたりも。
とにかく和貴の深沢を想う故の苦悩のようなものが溢れていて。
最初の方のシーンとかでは2人の関係が落ち着いて軽口を叩けるようなどこか穏やかな、甘い関係があったりして。
和貴の声音も安心しきっているような部分がありました。
それが、深沢の弟の出現や冬貴の入院でぐらついて不安定になって。
それでも心配かけまいとグッと1人で堪えて。
そのなんとも言えない脆さのようなものが印象的でした。
のじーの演じる和貴はそういう繊細な部分が非常に溢れていて好きです。
深沢のことが好きで好きで好きで。
好きすぎる故に間違った考えに突き進んでしまったりして。
深沢との旅でそれらを造り変えていかれるわけですが。
問題の(?)針のシーンでもやっぱりどこまでも深沢のことが好きな和貴は顕在で。
とにかくかわいらしく色っぽかったです。
前回の「夜ごと~2」がわりとまったりえちというか抑揚のない感じの交わりという印象を受けたのですが、今回の方が波があるというか山があるというか。
聞いてて盛り上がる感じでした。
やっぱりのじーの泣きは大好きです。
深沢はといえば常に丁寧で落ち着き払った心地良い低音で。
常にどちらかといえば一定の温度を保った印象があるのですが、和貴との3日間の中でのあまりの和貴のかわいらしさに暴走するシーンがとても熱をはらんでいて好きです。
煽られてがっついてる感じが、ああこの人も本当に和貴が好きなんだな、と思わせられる。
あとはやっぱり印象的なのは泣くシーンかなぁ。
そうそう、もう1つ。
和貴のシーンで好きなのが冬貴にちょっかい出され掛けてあわあわしているシーン。
冬貴はあいかわらずの魔性っぷりでしたが、和貴の怯えっぷりがかわいくて仕方ありませんでした。
原作にあった深沢が無体をした後に1人やけ酒?してて、それをこっそり和貴が見てしまうようなシーンがカットされててちょっと残念でした。
そして、後編。
後編は国貴と遼一郎のターン。
2人がそれぞれに不安を抱いて。
それ故に相手を想って、相手のためならと自分を犠牲にしようとする姿勢。
けれど、それではどうしたって幸せになれなくて。
2人で2人の未来を切り拓いて行かなくてはならなくて。
道貴に国貴が見つかったことから物語は展開していくのですが。
ここでイイ味を出しているのが浅野!
何かと国貴に意地悪を言うようでいて助け船を出す存在で。
言い回しとか少しも優しくないけれど国貴を大事に思っていることは見てとれます。
まあ、既に浅野には天佑という愛方がいるのですが。
どこか主従の関係を保ったままの2人は遠慮が付き纏い対等な関係になれていないようで。
それらが絡んで2人の関係はこじれていくのですが。
国貴はどちらかといえばストイックなイメージが強かったので、自分から「して」と誘うのがなんだか不思議でした。
軍を抜けたことで少しは丸みを帯びたのかしら。
少し優しくなったような。
遼一郎といるから甘さも出てきたのか。
最後のえちでは自分の清澗寺という血も享受して恥じることはないんだといった感じだったので、余計色っぽくなったのかしら。
それから、国貴と和貴の関係。
後編ではこの兄弟の関係にも振られていて。
国貴がどうして和貴にああいう態度で接していたのか。
それを和貴がどう解釈していたのか。
そういう部分が明かされていて。
和貴の中に長年蓄積されていた哀しさのようなものが拭われてよかったなぁと思いました。
大好きな人だからこそ、そういうふうに思えば傷付くのも当然だし。
この再会が雪解けになって本当によかった。
最後の別れのシーンでの「一緒に沈んでくれる人を見つけたので」という和貴の言葉がとても印象的でした。
そこには和貴の確固たる信念というか、もう深沢と在ることに迷わないという部分も見られるし、それを幸せだと感じられるふうにも見えたので。
あとは冬貴が冬貴なりに父親らしい部分を垣間見せたり。
言葉は足りない、というか冬貴なりの表現になっているけれども。
それでも、ちゃんと伝わっているし。
壮大な絆の物語でした。
ブックレットSS「帰郷」
国貴と和貴が話している頃の遼一郎と深沢。
深沢が何かといろいろ気に掛けているのがよくわかります(笑)
ホントこの人は和貴の周りから自分以外のものを排除したくて仕方ないんだろうなぁと思う。
特典フリトはコニタンとのじー。
本編の余韻に浸りたい方はしばし聞かない方がいいかも?
フツーに疲れたねー!的なやっと終わったぜ☆なテンションが溢れているので。
本編についての話ではやはり話題になっていたのが例の場面。
たぶん、あそこだと思うんだが2人ともどういう感じかわからなくてゆっちーに教えてもらったとか。
ゆっちー、何故わかる…(笑)
3枚組!!
聞くのに三日がかり。
原作本と同時刊行なので、原作未読状態で聞いた。(一応本は買ってある)
シリーズ集大成ということで、一応全部のカプが登場するけど、メインは、前編が次男編、後編が長男編。
合間にちょっとパパの濡れ場サービス。
まあ、何というか、当然のごとく、次男編が一番濃厚。
Disk2の前半は、ほぼそれのみって感じだから。
長男編は、おっきーのこーゆうのってすごく久々に聞いた気がする。
でも、私の中では、なぜか、長男=おっきーイメージで間違ったまま定着しているので、どうしても聞いていて混乱(この長男編は、原作本の方を改めて自分内キャスティングで脳内再生しながら読み直そうっと)。
長男編、次男編とも、独りよがりな思いやりすれ違い話なので、途中いらっとしない訳じゃないけど、最終的には、「思いは、お互いに言葉にして表さないと伝わらない」って事を思い知ってハッピーエンドになるので、後味はいい。
そこへ行くと三男カプは、三男の連れ合いが歯の浮くようなセリフで愛情表現を浴びせまくるので、とっても素直で落ち着いたカップルになっている。
なので、特にエピソードは無し。
楽しみ所は、クラウディオのべ様の甘~いセリフのアレコレかな。
そして、ほんのちょっとしか登場しない妖怪パパ冬貴のヒロC!!
破壊力抜群!!
やっぱり、ひろCにはBLやめて欲しくないなぁ。
【深沢×和貴】
前作から5年経っています。
深沢も養子になりました。
これだけ長く深く一緒にいるこの二人。
さすがにもう大丈夫…と思いきやそんなことないんです。
いまだ不安になって気を遣って…それぞれが嫉妬して。
深沢が与えるからこそ得られる快楽を父と同じ色狂いの淫乱だからと勘違いしてしまう和貴は健在です。
本当に根が深すぎるんですよね。
おまけに今回は父親の戯れに付き合わされそうなシーンがあります。
怯えて可哀想だった、やめたげて。
ここまできてもまだ和貴は自分が深沢に愛され続けるなんてありえない、って思っています。
最初の頃はあれ?また同じようなこと言ってない?と記憶が定着していませんでしたが3度も聴き返せば同じ繰り返しを何度も何度も重ね深沢が和貴を生かしてきてくれたことがよく分かりました。
終盤ではそこが揺るぎそうになりますが終焉を望みつつも互いを生かすために生きる。
彼らの世界は全てそれで回っている。
運命共同体ぶりが凄まじいです。
来世でも一緒にいそう…と思えるほどの重々しい愛をたっぷり堪能できます。
エッチなシーンもとっっっても濃厚で大満足です。
尿道プレイを聴けるなんて!!
熱がある時の無理矢理エッチも最高です。
和貴に自分が雌犬だと認めさせるだけでなく口で言わせる深沢の徹底ぶり…たまらん。
この作品に出会えて良かった。ありがとう。
“人生を背負う覚悟”
そして、“愛の執着”
二人には共に生きるか、死を選ぶかの選択肢しかない…
深沢と和貴の歪んだ究極の愛の形!
深沢の過去も壮絶、和貴の幼少期からの環境も複雑で
そんな二人が出会い、互いにとって必要不可欠な存在に。
和貴は深沢を一度手に入ったからこそ失うのが怖くて
自分のせいで深沢を壊すのも不本意で
それなら愛する深沢に壊されたい殺めてほしいと望んだはずなのに
深沢から“あなたを一人で死なせはしない”と言われ
深沢に生きていてほしいがために共に生きることを選択する。
台詞の一つ一つが、心に刺さります!
今回、このお二人の絡みがもう甘い、長い!
深沢演じる小西さんがエロすぎる!
いや、和貴演じるのじけんさんも負けず劣らずすごい!
臨場感が…もう、たまりません!このお二人の演技が圧巻、神CV、神CPです!
小西さんの息づかいに、ため息交じりの喘ぎ、敬語の命令口調の台詞…
和貴から自身の名を呼ばれた際の感嘆の入り交じった”もっと”に激萌え~
自分を拒否したら、”殺める” “私のものだ何もかも”
愛しい人、可愛いあの人を手放せない…もう…
深沢の和貴に対する執着に色気が大爆発…
小西さんの表現、演技力に私が破壊されそう!
メロメロになるわ、これは。
“生きて私の愛の重さに耐えますか?”
“私の思い通りにあなたを作り変える…何度でも”~深沢
“いのちをすてることが愛ならば、苦痛に満ちた世界で共に生きることも
また、愛なのだ”~和貴
深沢は、和貴を自分だけのものにするために策略したものの
結局は、和貴に”支配されている”という、超絶に甘いそして、
狂おしいほど歪んだ愛の物語でした。
ストーリー的には王道といえば王道かもしれませんが、このお二人のCPがお好きな方、小西さんの俺様攻め(甘い)がお好きな方には超オススメです。
最後に、エンディング、国貴(CV千葉進歩さん)×遼一郎(CV置鮎さん)含む一族が揃う。"家族愛" "血" "きずな"に心を打たれ、気付いたら涙が頬をつたっていました。
"ただ、心の底から祈る…この世界のどこにいても愛するあなたに幸多からんことを…"
とても素晴らしい作品でした。作者様、CVの皆様、製作者の皆様、この作品と出会えたことを心から光栄、幸せに思います。ありがとうございました。
良くも悪くもそれぞれがの我が、つよい。
長男と次男は、相手の気持ちを自己完結してしまう
ところや、まじめなところまで、そっくりw
二人の恋愛は、すぐに深刻になり、ハラハラと
落ち着かなかったけど、結果よければということで良かった。
終盤の、「僕が悪かったんです」の言い合い、
笑ってしまう。(いい意味で)
久々の三男とクラウディアには、ひたすら癒された。
いろいろあったけど、長男と次男が、
弟達を守ってきた甲斐あって、三男の精神は安定しているし
コミュニケーション能力も高いので、三男の成長は、
この家族の救い的存在になっていた。恋愛面も安定していて、
要領もいい。キャストの福山さんの声も低めで良い。
そして、変態父さんから初めて父らしさ感じた。
末っ子長女のまりこは、子供を産むことを、ある意味
押し付けられいる気がしなくもないが、
女性として幸せになってほしい。
なにはともあれ、満足な終わり方で嬉しかった。