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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
コンプレックスは長年かかって完結した作品だけに同時に作者のまんださん自身の環境の変化が少なからず作品にも影響している気がします。
この作品は神です。もうその評価は最初から決まっています。
是非読んでもらいたい作作品の一つ。
会社でも隠す事なく付き合っている達也と淳一ですが、ふとしたきっかけで達也は自分と同じく同性愛で学生時代を過ごしてきた同僚と寝てしまい、結果たった一回の行為が子供となって彼女の体内に宿りそれを切っ掛けに達也は淳一を別れ、彼女と結婚し息子も生まれ幸せな家庭を気付きます。
彼女が健康で、いや病弱でも生きてさえいてくれたら達也はそのまま家庭を守っていたでしょう。
しかし彼女は亡くなってしまい、亡くなる間際に淳一に達也と己の息子を託します。
嫉妬心もあったし独占欲もあった、けれど彼女は最後に彼等を託すのです。
試行錯誤は当然ながらありました、画かれない部分ではもっとあった事でしょう。
けれど達也の息子の健太は少し特殊な環境で育ったにも関わらず真っ直ぐで気持ちが良いいい子に育ちました。
健太は親友のガッ君の協力の下に自分の力で精一杯の結婚式を達也と淳一との為に挙げてくれます。
それは所詮子供のやった結婚式だったのだけれど、お互いの両親さえもくだらないモノとは考える事は出来ない素敵な、凄く素敵な結婚式でした。
新しい家族が認められた形で成り立ち、そして健太と何かしら不安定なガッ君の展開がきになりつつ続刊へ。
凄い!凄いよこれ!
1巻で、幼なじみだった二人の関係が変わるきっかけ~結ばれるまでが、既にしっかり描かれていて、普通のBLだったら、そこまででOK。BLをファンタジーと捉えれば、「お姫様は王子様と結ばれました。めでたしめでたし」で良いのだけれど・・・この作品は、そこからが凄い!
(以下、あらすじ。ネタバレ有り)
2巻目で描かれるのは、家族と愛の物語(おお!すごいな)。
愛し愛され、同じ会社に就職(攻の淳一はサッカー選手として。受の達也は営業)、社内でも公認のラブラブの二人。
しかし、家族にはゲイであることを隠していたため、達也はレズビアンの孝子となりゆきで関係することに(すごい展開だけど、これが納得できるから凄い)。
その一夜で孝子は妊娠。達也は孝子と家庭を築くことに。
一方、達也を失い深く傷ついた淳一は、流れ流れて2丁目のおかまバーでホステスに!(途中でてくる当て馬くんの風祭とのエピソードも切なくて良い!)
子ども「健太」も生まれ、幸せな家庭を築いていた孝子だが、数年後、若くして肺がんを発症。亡くなってしまう。
父子家庭となった達也は、息子のためにいつでも家にいられるよう、喫茶店の経営の準備を始める。
孝子が亡くなった後・・・、淳一は達也に「また 一緒に暮らさないか?」と提案していた。一度は拒んた達也だったが、孝子の遺書を発見。そこには「篠崎さん(淳一)と健太と 幸せになって下さい。」の文字が。達也は淳一と共に喫茶店を経営しながら、健太を育てていくことを決意したのだった。
とまあ、ゲイカップル+息子という家庭が築かれるまでが、コメディあり、切なさありで描かれるわけです。
そして、今度はその息子・健太のストーリーの序章が始まります。(「コンプレックス11・再び」)
2巻目の初出は、「月刊MAGAZIN BE×BOY」1997年9月号~2000年2月号。15年ほど前の話ですが、あまり古く感じないです。凄いな。