恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~

koisuru idenshi

恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神20
  • 萌×229
  • 萌36
  • 中立11
  • しゅみじゃない11

--

レビュー数
34
得点
335
評価数
107
平均
3.3 / 5
神率
18.7%
著者
小林典雅 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
小椋ムク 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫
シリーズ
嘘と誤解は恋のせい
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784592876397

あらすじ

高額謝礼の一万円につられ、精子を提供しに向かったザザ・バース・ラボラトリー。そこで尊敬する人気劇作家(故人)の受精卵が廃棄される危機に出くわした騎一は、男前に「俺が産む」と名乗り出て!? 

表題作恋する遺伝子~嘘と誤解は恋のせい~

23歳,劇団・シベリアブリザードの劇団員
24歳,著名な劇作家を父に持つ公務員

同時収録作品本音と妄想は恋のせい 完全版

26歳,サラリーマン・結哉の恋人
20歳,大学2年生・和久井の恋人

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数34

さすがの典雅先生…!恐れ入ります。

待望の『嘘と誤解は恋のせい』スピンオフ!ということで、朝一で本屋さんに駆け込んでしまいましたー。

今作では、前作の和久井×結哉カップルを誕生させた功労者であり、キューピッドの騎一先輩が主人公です。
発売前にあらすじをチェックしただけでも、「典雅先生…「俺が産む」とは何事ですか…?」とあまりの独創性に戦々恐々(笑)としていましたが…

本屋さんで目にした時も、
『ワケあって、受胎したんだ、俺』
という帯に我が目を疑いましたw

BL小説ってわりとあらすじや設定を見るだけで、ストーリーが大体推理できちゃうというか…
あまりに予想通りに展開する作品ばかりだったりもしてガッカリすることも多いのですが…。

典雅先生だけは予想できないなっ!

と、前から思っていましたが、今回読んでみて更に頭が下がる思いでした。
今後も是非BLに新たな風を送り込んでいただきたいです。

つまり、みなさん。読んでみてください。
逆に、ネタバレしてから読んでしまうともったいないお話です。

あと、和久井×結哉カップル好きにも朗報です。
小説 花丸 初夏の号に付録でついてきたドラマCD『本音と妄想は恋のせい』の完全版が収録されています。
ドラマCDでは…まぁ、出来ないであろうその後の濡れ場てんこ盛り、ネタたっぷり、和久井さんの変態っぷりの上昇具合も半端なく…(笑)
ラブコメ好きな方には特にオススメです!

8

これぞ、ラブコメ!

騎一先輩のマタニティライフです。

へっ?
なに?
なんで?

ネタバレ無しで読みましょう

騎一先輩、実に、清々しい程、男らしく、そして、母性に溢れています。

そして前作のカップルは、実に、清々しい程、バカップルです。
和久井さんは、爽やかなナイスガイだったはずなのに、すっかり爽やかなナイスゲイに。
って言うか、幼妻にメロメロの、ただの変態エロオヤジって言うか、、、
まあ、こちらの二人は、仲良しさんで何より。

でも、マジで、騎一先輩のマタニティライフ、見に行ってみたいです。

5

典雅先生!!一生付いていきます!!!><

↑というより、騎一先輩に一生付いていきたいっす。
もぉ、サービスし過ぎです、典雅先生。←いや、騎一先輩か?

前作では、あらすじからインパクト大でしたが、今回はさらに進化して、帯でK.O.でした≧(´▽`)≦
なんというか、騎一先輩の男らしさ(←むしろ母性)とか、和久井さんのナイスゲイっぷり(←すでに変態)とか、ハマりまくりです。
あまりにも無茶苦茶なんですけど、無茶を無謀で通す!!という気合が見えました(←たぶん幻覚)。

ここから、ちょいネタバレ……というか、あとがきバレ?になります。
典雅先生は騎一のことを「前作の影の功労者」と称していましたが、私的には燦然と輝き、和久井さんと結哉を導く(というか、手のひらで転がす)菩薩様に見えます(++)

あと、あらすじのアンケートは全部「YES」でしたо(ж>▽<)y ☆

4

レビューを読まずに、本作を読んで欲しい

じゃあレビュー書くなよっていう
もっともなご指摘はどうかご容赦ください(>_<;)
ネタバレありにチェックはいれましたが、
最大のネタバレはせずに、レビューを書きます。

いやぁ、本作を読む前に、
他の方々のレビューを読まなくてよかった~

まずしょっぱなの騎一先輩の
「最高学府を中退して」というセリフを読んで、
「え!?T大!?」と驚いたんですが、
騎一先輩は、なんとかと天才は紙一重
を地でいく人なんですね~
妙に納得(笑)

本作の核となる騎一先輩の妊娠ですが、
裏表紙のあらすじに、攻めが妊娠とあったので
「どういうこと?リバなのかな」と思っていたんですが
まさかこういうこととは(゚Д゚;)

私は、妊娠BLは嫌いではなく
「子どもを産めない、家族を増やせない」と
悩むキャラが出てくる話にいつも胸を痛めるので
むしろ、「フィクションなんだから
夢があってもいいじゃん!妊娠カモーン」なんですが、
ちょっと今回の展開は...う~ん(*_*;
でも最終的には愛が芽生えて大団円になるんだろうし
ならOK!と受け止めました。

騎一先輩が、勘と洞察力で
すごくいいことを言うんですよね~

自分の子どもの父親になる人は、
騎一先輩みたいな考えの人がいいかも
と思いました。

そして...

や ら れ た ー !!

本当に作家さんってすごいですね…
久々に感じました、この「してやられた感」
勘の鋭い方なら、途中で気付くんでしょうか?
私は全くわかりませんでした。
いやぁ、おもしろかったです!

本編の後は、
和久井さん×結哉編のSSが掲載されています。
ひたすら、いちゃラブバカップルです。
和久井さんのオープンぶりがいっそ
清々しいですね!
ドラマCD用の脚本に、Hシーンを追加したそうですが、
これ、本当にCDにしたの?(笑)
私はドラマCDはあまり興味がないんですが、
この話なら聴いてみたいです。
このセリフを声優さんに言わせるとは、
小林さんは鬼畜ですね!(笑)

4

先が読めない展開

今作は「嘘と誤解は恋のせい」で存在感絶大だったあの騎一先輩のお話です。

設定が設定だけにいくら「嘘と誤解は恋のせい」のスピンオフと言っても、地雷だらけってことで身構えながら読んでいましたが、そんな心配一切いらなかったです!!

まず攻のマタニティライフですよ。私にとって初めての経験ですよ。マジでか!?って思ったけどマジっぽかったからその場に順応しながら読み進めました。でもねでもね、この後の展開が神すぎて、まんまとやられた感じです。ホントに最初から先が見えないストーリーでページめくるごとに一喜一憂している私がいましたwネタばれなしで私も読んだので、皆さんもぜひ小林典雅先生にやられてください!!

そして、あのバカップル和久井×結哉の「本音と妄想は恋のせい」も収録されてますよ。前回より甘々でバカップル度がさらにレベルアップしてますw和久井さんの変態っぷり健在です(笑)

3

超越するお馬鹿

もう、最高に笑えた。

え、、うそ、、でも、、え、、どうなっちゃうの?、、、マジ?
、、、え、、でも、アリかも、、いやいや、、そうしたらさ、、えー、、
ちょっと、、、、、、、、、
あーーーーーーーーーーーそうきたかーー!!
や、そうだよね。そう落とすよ、それしかないもんね。
その落ちをどうして失念してたんだろうってまんまと手中にっ
てな展開でウケます。

これはもう、読んで納得していただきたい。
疲れた時の一発に、最高の清涼ドリンクとなることうけあいます。

ってこれじゃ意味わからないですよね(*゚▽゚*)きゃは。

2

それでも聖家族

 ただいま自分ひとりの小林典雅強化月間中で、「嘘と誤解」シリーズ3部作と「たとえばこんな恋のはじまり」と「恋襲ね」を3日で一気読みしたら、最中はテンション上がりっぱなしで夢中でしたが、読後はなんだかぐったり・・・まるでつわりと食あたりとはしかに波状攻撃されたかの如く消耗してます。だけどやっぱり面白い!!体調や健全な社会生活と引き換えでも読む価値あります。

 なかでも一番気に入ったのが本作。もともと出産子育てBLには微塵も食指が動かない、というか、「好きな人の子どもを産みたい、でも産めない」というBLの究極の萌えどころをみすみす放棄する気がしれないと思っているのですが、そんな主義主張も吹っ飛ばすパワーを本作の「妊夫」騎一からは感じてしまいました。

 何よりもまず、身ごもるのが受けではなく攻めである、という点に好感が持てます。そしてBL的によくある、「何だかわからないけど突然できちゃった」という降って湧いたような聖処女マリア型の受胎ではなく、あくまで当人が主体的に選び取った結果であるという点も見過ごせない。おなかの傷痕は彼の覚悟の証しなのだ。
 一つの命を産んで育てるという重い決断をした割に、騎一の人生の足取りはいつも軽やか。シングルファーザーが子育てしやすい環境として、保育士の資格を取って就職するという現実的な選択をしながら、夢である舞台への情熱もちっとも褪せてない。回り道をむだだとか非効率的だと悔やむより、道草を心の底から楽しんじゃうタイプなのだ。

 本作では突然の災厄に巻き込まれて気の毒なのはむしろ受けの尚の方。騎一にとっての受精卵は偉大な劇作家のわすれがたみだけど、尚にとってはあまりいい思い出もない実父が遺した負の遺産のようなもの。それを勝手に赤の他人に、しかも男の腹で産まれてしまうなんて迷惑以外の何物でもない。そもそも真面目でお堅い公務員の尚からみたら、自由人の騎一なんて胡散臭過ぎて、こんなアクシデントでもなければ絶対おちかづきになりたくないタイプ。
 なのにいつしかまんまと騎一のペースにはまり、気づけば同居してせっせと大喰らいの妊夫を餌付けする羽目に。練習と称してアヤシイ授乳プレイにもお付き合い。ついには若様と名付けた腹の子込みで、騎一をほかのだれにも奪われたくないと思い始めてしまう・・・なんだかね、しょうもないことでもいちいち全力で面白がってる騎一を見てると、家族や子育てなんてものにまるでいいイメージのない尚のような人でも、ふと思っちゃったりするんだろうな。「こういう奴と一緒なら、難儀な子育ても楽しいかもしれない」「何事もこんなふうにポジティブに捉えられたら、育児を理由にいろんなものを諦めなくてもすむんじゃないか」とか。

 なぜだか小林作品では、顔も性格も経済力も、どこをとっても申し分ない「優良銘柄」の攻めほど、カップル成立後は目を覆わんばかりの変態化を遂げる傾向があるようです(ジンジン和久井は言うに及ばず、「恋襲ね」の「舞谷業平」こと直方なんかもまさにそのクチ)。そこへいくと騎一はもとから性格にも将来の安定性にも多々難ありのマニア向け物件。でも尚と恋に落ちたからといって、豹変したりもしなかった。騎一は騎一のまま。本当に身も心も強靭で、ゆるぎないキャラなのです。

 最後のオチには賛否両論ありますが、わたしはこういうのもありだよな、とすんなり受け入れられました。むしろそのほうが自然というか。でもできれば劇中劇とか、どんな形でもいいから、生まれてきた若様と、若様をおおらかかつワイルドに愛しまくる騎一と、ハラハラしながらそれを見守りつつ、内心では「やっぱ父さん(=俺の恋人)スゲー」と惚れ直す尚ママの「聖家族」像を見届けたかった、それだけが心残りです。

 

 

 
 

2

職業設定がとても生かされてる

攻めが妊娠しても「典雅さん作品だしー」って思わされるところが凄い。
そうそうこれ、以前ブロ友さんの記事で最後のオチが凄まじい…(その人は1巻は最高!だけど2巻のオチは苦手とのこと)って伺っていたのでドキドキしながら読んだら…そうきたかっ!((((;゜Д゜))))
斜め上を行く展開でした。
騎一の劇団員設定が大いに生かされた感じですねー。
もうね、梯さんに読者の多くは踊らされまくったはずだよ!
でも面白かった!
若様にメロメロな2人の姿も見てみたかったので、その点は残念でしたが。

107ページの騎一へ向ける若干邪険気味な和久井さんの表情にニヨニヨ。
絶対結也に向けなさそうな表情拝めましたーwww

和久井さんと結哉のイチャラブは安定ですねっ。
もう変態な言動してようがストーカーな収集癖披露しようがこの二人なら(ヾノ・∀・`)アルアルって受け止めてしまうwww
番外編では和久井さんの変態っぷりが大暴走して結哉がびっくりしちゃってましたがw
しかも引かれたと思って和久井さんめっちゃ弁解しまくりつつも爽やかに変態街道邁進してるという。
…なんか騎一がまともに見えてくる←

2巻で終わりと思ってたら3巻あると知ってワクワクしてます。

2

奇想天外ドリー夢小説♪ヾ(;´▽`A``

えーっ!ウッソー!マジー?ホントー?そうきたかー!!でもォ…あり得なーい!わーん、してヤラレター!!あーーー!うーーー!!

と大袈裟に騒いでみましたが、これはオチを読んだ瞬間の私の心からの絶叫。
それくらい、ホントーに驚愕のオチでした。
でも、落ち着いた今となっては「うん、こんなオチもアリかな~♪」と( *´艸`)
何といっても楽しかったんです。
ギャグと言い、コメディと言い、エロと言い、全てが。

とはいえシリーズの3作目が出版される前に読んでいたら、少々キツかったかもしれません。
いわゆる夢オチや妄想オチと呼ばれるものは、作家の力量がものを言う作品テクニック。
こんなオチも小林典雅先生の小説だからこそ許される手法かもしれないな~と。
先が読めない面白さ、意表を突く作風は天下一品!

私はこの後すぐに3作目を読みました。
消化不良と言うのでしょうか、とてもこのままでは気持ちが収まらずすぐに(^^ゞ
それゆえこの2作目は、ホントは3作目の前哨戦として書かれた小説だったに違いない!と受け止めることが出来ました。
ことによると、1作目→3作目→2作目の順で読む方が驚愕度は少なく、素直に楽しめるかもしれませんよ。
などと勧めて良いものかどうか…((^┰^))ゞ テヘヘ

今回の攻めは1作目でナイス脇役として登場の六車輝一。
受けは、今作初登場の朝久野尚。
二人ともノンケで、性格が真逆です。
攻めの性格は、1作目から変わらず実に自由闊達、天衣無縫、唯我独尊です。
対する受けは、謹厳実直、神経過敏、容姿端麗…とこんな感じでしょうか。
このような二人が抗いながらも恋に落ちていくお話。
しかも妊夫が攻めの輝一って言うんですから、前代未聞です。
でも作者様のこのセンス、私は好きだなと思いました♪

また本編とは別に1作目のSSが掲載されており、その時のカップル(和久井さんと結哉)が、より変態度をアップさせて笑わせてくれます。
コメディがお好きな方、大どんでん返しはありますが、続編が手招きして待っています。
是非お手に取ってみてはいかがでしょうか♪

2

SSのお陰の萌×2

ラストにある程度、どんでん返しがあることは了承済みでした。
だって、小林さんの作品ならば読まねば!


攻めは前作『嘘と誤解は恋のせい』でセンセーショナルな登場&かき回しをひき起こした騎一先輩。
劇団に生活をかける(て言っても食生活は相変わらず結哉に依存)ため、今回の騒動に足を突っ込んだ感満載。

受けの尚は有名劇作家を父にもつが、不仲で縁を切っているような状態。
その父と再婚相手(人気漫画家)が不慮の事故で亡くなったことから騒動に巻き込まれてしまう、きっと不幸体質。


騎一が一万円に釣られて精子提供へ出かけたことが、いうなれば尚の不幸の序曲。
有名劇作家である尚の父と再婚相手との間の人口受精卵。
それを面倒見きれないと処分を望む尚と担当医師との口論をラボで偶然耳にした騎一が、「俺が産む」なーんて言い出してしまうわけです。
や、尚の気持ちの方がわかるよ先生。
命ではあるけど、確執のあった父のしかも再婚相手との子を育てろって、聖人君子か誰かみたいな考えなし野生児じゃないと無理だもん。

人口子宮や検査を乗り越えついに騎一は代理父になるわけですが、生活はやっぱり結哉におんぶに抱っこ。
和久井も呆れつつも協力。
途中、トラブルで騎一は尚の家に転がり込むわけですが、そこにもこの基本お節介カップルは差し入れなんかを持っていったりするわけです。
騎一カップルよりも結哉カップルの方がやっぱ可愛いな、変態だし(笑

ラストは書きませんが、てっきり夢落ちかと思っていたのにそれは違いました。
しかし、全体に尚の印象は薄かった…
騎一に対抗できるのは結哉のような天然さんなのでは。

最後にショートで、和久井×結哉のアホアホ変態カップルのラブえっちが収録されていますが、そっちの方にもっとページさいて欲しかったー!
やっぱり、この基本カップルの方が萌え度高いです。
でも、新刊は騎一の方になるようですね。買いますけどね!

6

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う