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waka to banken
タイトルが「若」となっていたので、極道モノなんだと思って期待したのですが…極道は極道だったのですが、余り極道らしくない人達でした…。
組長の息子が邸の奥深く、しかも遊郭を思わせる赤い格子の牢屋のようなところで監禁状態だったり、同時収録の別の作品では恋に対して信じられないほどヘタレな組長が登場したり、その部下は組長の事を他人にペラペラ話すし…(初めて話す人にそんなこと言っていいのかい?汗)。
私にはよく分からない設定が目についてしましました…。
この本には遊郭モノも収録されているのですが、その二つのお話は同じ楼閣を舞台にしている関連作。
男廓なのですが、2人の娼妓が女性と変わらない外見・性格でした。
攻め様は性格が基本男前だと思うのですが、恋に関してはヘタレな所も。
極道モノのお話よりはこちらの遊郭のお話の方が好みでした。
初めてこの方の本を読ませていただいたのですが、
表紙から綺麗なイラストで中の漫画も素敵な絵でかわいかったです。
遊郭モノと極道モノの短編が入っているのですが受けが非常に女性っぽい!
遊郭モノの女性っぽい受けは好きなので気に入りましたが、
本当に女性かと思うくらい女性っぽいので苦手な方は苦手だと思います。
前半は遊廓物。
長い髪に、あでやかな着物の男傾城。
長い髪を、自由自在に結った髪型とか、デジタルならではの豪奢な着物の柄も素敵。
後半はヤクザ物。
こっちも、お顔の表情とか、ドキドキする程かっこいい。
絵は、「流麗にして妖艶」凄いなぁって驚嘆する。
ストーリー展開もまとまっててわかりやすい。
けど、別にこれ、男女でいいじゃん。
つか、ここまで女の受けって、、、
女っていっても、リアル女じゃなくて、ヘテロポルノの中のファンタジーとしての女って感じ。
遊郭モノは、見た目が完全に女性だったのでガッカリ。顔だけじゃなくしぐさも。いちばんガッカリだったのは体型。クビレがあって、なんか胸ぺたんこの女性みたいでした。たとえ女装デフォの遊郭モノであっても、やっぱり男性の身体であって欲しいです。
遊郭モノは好きなのに、なかなかコレダ!と思う作品に巡り会えないんだよね。売れっ子のくせに手練手管の使い方すら知らないピュアな男娼を描く作品ばかりで、どうにもモニョモニョしちゃう。
『さくらん』レベルの遊郭モノがBLから出てほしいな。
表題作はびっくりするほどヒネリがなかったです。
え…?と思いました。
あと極道モノ。
やけに繊細で恋愛脳で、そのわりに恋するに至った理由が分からない。
ウーン、て感じでした。
DUOBRANDさんは、以前からデジタルで描かれているということでしが、今回は下書きからデジタルになったそうで・・・すごい!と思うのですが、だからですかね?ちょっと顔とか崩れている荒い部分が目に付くような感じも絵に関しては受けたんですが~
いつもの甘い結末に安心んして読めました。
遊郭モノって少し苦手があるんですが、この作家さんだと大丈夫。
ひいきな部分もあるかもしれませんが、登場人物の表情が顔を崩して大きくニッコリ微笑むとか泣くとか苦悶するとか、オーバーなくらいに表現してくれるから物語に入りやすくしてくれるのかもしれません。
やはり作家の技量という部分で、この作家さんは優れているな、と思うのです。
表題はまんまです!
その美貌で言い寄る者が後を絶たないために奥座敷に閉じ込められたヤクザの組長の息子・雀矢。
組長に拾われて、組を家族のように思い下働きにいそしむ下っ端の武臣が、偶然その奥座敷で、襲われている雀矢を助けたのが縁で、雀矢の世話係となります。
武臣が超ワンコです。
尻尾と耳が見えそうなくらいの忠実な僕といった風で、主人である雀矢を第一に一生懸命尽くす様と心酔ぶりがまさにw
雀矢も、武臣がいれば怖くない!という信頼ぶりです。
奥座敷に連れ戻された雀矢に武臣が初デートで獲ったぬいぐるみを牢の隙間から押し入れようとするシーンがよかったv
武臣の泣き顔の表現がよかったんですよね。
描き下ろしで、10年後の武臣を想像する雀矢というのがありまして、武臣、メチャ格好良くなってますw
・・・ってことは武臣は10代なのかな?
前半2本は男遊郭「蛍翔楼」を舞台にした作品。
楼主に恋している”輝夜編”と”記憶喪失再会ものの”静華編”です。
輝夜は楼主が好きだけど自分はそこで働いている身。
「このおれにお前が釣り合うものか」という言葉をキーワードに身分違いの恋の辛さを客にウップン晴らしで言い放てば、そのドSプレイで人気者になってしまって、尚辛い気持ちに、、という叶わぬ恋にみを焦がし、健気に一途に想い続ける輝夜がかわいいだけでなく、やんちゃで、一見女子みたいなのに男の子っぽい部分があるのがとても好感のもてる部分でした。
一方静華編は、女子っぽいしっとりした雰囲気の作品。
幼馴染で大好きだった静華が記憶喪失で行方不明になり、捜していたところ、蛍翔楼で、娼妓として働いていることを知り通い出すヤクザの親分の鷹彬。
無理に記憶の扉をこじあけたくないと、抱かずに眺めるだけが静華はだんだんと鷹彬を好きになっていき、、という切ない作りになっています。
こちらも健気受けですが、互いの優しさが前面に出、また鷹彬の葛藤もあり、ドラマティックだけど大げさで臭さをあまり感じなくて、素直によかった~って思えて少し乙女心を刺激されましたw
しかしね~この遊郭、こんなに娼妓が恋人つくってたら、売れっ子いなくなっちゃうよ(汗、、)
『beside~』2本はDUOBRANDさんらしい現代もの。
ゲームで男をひっかけて遊んでいるリツが、弁護士を名乗る男に諭されて恋人になるお話。
短編なんで短くあっという間にどこに恋愛のきっかけが?という部分が浅いのですが、その後の話がついているから面白い!
リツと師堂は両思いになったようですが、同時に失恋したみたい、ということでリツを本当は好きな仲間のハナが、2人を何とかしてあげようとしていると出逢うのが占斎。
ハナも占斎もそれぞれに片思い同士だったのが、何だかメインの2人をくっつけて互いもくっついてしまうという流れがご都合ではあるのだが、面白い組み合わせ。
描き下ろしの『占斎とハナ』を見て2人のデートは師堂とリツの見張りという、おまけがつくから愉快になる。
ラスト妄想おまけの為の本編といった感じではあるが、それもひっくるめてまとまっているのでそれでよしとしよう!
遊郭モノが半分を占めているのに、表題は『若と番犬』多分その方が手に取りやすいからかもという邪推をするのだが、きっとそうであろうとは思うw