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nihonbashi shnnjuu
とても素敵なお話ばかりで、
もっと評価されてもいい作品だと思いました。
全て時代物の短編集です。
【日本橋心中】
陰間の売れっ子・月之介は、
無骨な武士・清右衛門に本気で惚れてしまいます。
芸事にも興味がなく、いつも悲しそうな月之介。
そんな月之には、ある思惑があり……
とても切ないお話です。
輪廻転生?と思わせる描写もあり、
もっと続きが読みたくなる作品でした。
【一輪簪恋錦絵】
月之介の兄・礼と、月之介の友人・京弥の話を、
京弥目線で描いた作品です。
これまた切ないけれど、
最後に希望を残してくれ、胸が熱くなりました。
【妖怪変化 浮草怪談】
妖怪と僧侶のお話です。
種を超えた愛のお話です。
最後は、そうきたか!と思いましたが、
幸せな結末と思わせてくれる終わり方にホッとしました。
【桔梗屋敷 大振袖決闘】
小姓と御側衆のお話です。
江戸時代は、死しても恋を貫く事が美徳だったのでしょうか?
少し考えさせられる展開でした。
しかしながら、主人公たちはハッピーエンドです^^
殿が素晴らしかった(笑)
【兄弟仁義 白浜情死】
これが一番好きかも!
幼馴染み同士の再会ものです。
昔の約束に準えてラストに持っていく展開は、
とっても良かったです。
幸せになって欲しいと思う二人でした。
どの作品も面白かったです。
絵がもう少し緻密で繊細だったら、
また印象が違ったかもしれません。
しかし、拙さを補うだけの物語の面白さがありました。
時代ものとしては、心に残る作品になりそうです。
元々短編集好きなので、
まあまあ読んでいる方かな?と思うのですが、全部が面白かった短編ってすぐには思いつかないかも。
どれも内容が濃く、かつ整理されているのでオチまでの流れが無理なく自然。お話自体も優しく切なく笑えたりもするし終わり方も申し分ないです。
最初は絵が少し時代物とはミスマッチな感じがしたのでなんちって江戸モノかな?なんて先入観も正直ありました(すみません)。
でも読んでいくとすぐに江戸文化への造詣が大変深い作者さんなのだなと分かります。
かといって小難しい用語の羅列ではなく、多分膨大な知識を噛み砕いて分かりやすくというのを意識されているのではないかな、と。
【日本橋心中】
前世の記憶もの。
前世はかなり切ないです。
でもラストは…
【一輪簪恋錦絵】
日本橋心中のその後を視点を変えて。
1話目の補足の様な部分も多く
2話で1つの作品という感じ。
【妖怪変化 浮草怪談】
ある若い僧侶がおもむろに
怪談話を始めるのですが…
これめっちゃ好きです。
人に化けた川獺(カワウソ)の妖怪が
可愛いくて可愛くて。このニコニコニコにやられた笑。この可愛さに免じていきなりフェラさせたのも目をつぶる笑。
途中ハラハラする場面もありつつの
オチが良い!
【桔梗屋敷 大振袖決闘】
衆道(武士同士の男色)を好む藩主が
殿様お側付小姓隊を作っていて…
衆道といってもそういうシーンは皆無です。
ある事件が起こり、世間が「死は甘美なるもの」とばかりにもてはやすのですが、それにアテられ恋心が加速した主人公が惚けてる表情がなんとも言えずバカワイイ。
命懸けの恋という重めの材料を
風刺の効いたゆるめのコメディに仕上げていてこれは巧い!ってなりました。
【兄弟仁義 白浜情死】
ある日周囲も一目置く伊達男の元に
1人の男が訪ねてきて…
これもすっっごく良かった
まさに兄弟仁義がキーワード!
泣けました。でも心がポカポカあったかくなります。
この短編集を締めくくるのにもピッタリな話でした。
何気なく読ませていただいたのですが
特に最後の3本が本当好みでした。
こんなドラマばっかりやってくれる時代劇専門チャンネルあったら契約します!
短編の読み切りばかりですが、江戸時代全盛期を舞台に繰り広げられる恋物語。
始まりの1話だけ現代ものとなり甦る記憶?に翻弄されるお話しとなります。
それ以降は花開いた文化の中でおおらかさと粋が混ざり合い男同士で睦みあうことがステイタスのような寛容さ。
色子として体を売る少年の逞しさや純情にほろりとしたかと思えば、遊びの延長のような気楽さで好きになり、一気に沸点に達する感情の昂ぶりに呆気にとられたり。
前書きにあるような恋に命を賭ける潔さに、様々な場所に立つ少年たちの芯の強さが感じられます。
ただ、その一瞬一瞬を生きている感じがして目まぐるしく楽しいのですが、馴染みのない江戸言葉。
しんみりと読みすすめたいのに、言葉だけが浮いてしまいがちで、感情移入が難しい作品でもありました。
あとがきによると、今回の作品は元は一話のみの読切作品だったらしいんですが、二話目の外伝を描くにあたり、せっかくなので一冊丸ごと江戸元禄時代ものでリンクさせよう、ということになったようです。
全部で5つのお話が収録されていますが、最初に収録されている表題作だけ少しファンタジー要素が入っているとも言える雰囲気です。
他は純粋に江戸時代モノ。
どの作品も切なさと愛しさが詰まっていて、甲乙つけがたいです。
日の出さんの時代物をもっと読みたいと思っているのですが、どこが好きかと言うと、時代背景がしっかりしていて言葉遣いも時代劇のような少し古めかしくて日本をとても感じられる所がすごく好きです。
特に表題作とその外伝は切ないのですが希望もあって、収録作品の中では一番心動かされました。
お話毎に主人公が変わって、ストーリーも色々なものが楽しめます。
とてもお薦めな1冊です。
この作家さん、この話が気になって購入して積んでいたのを忘れていました。
掘り出して読了。
江戸から昭和初期までの日本が好きなので買ったのですが、何か色々気になって入り込めませんでした。
簪、そこには刺さらない(ぶるぶる)※え?そこ??
細かい時代考証は、BLなんだし細けえ事はいいんだよ。
話はまあいいとしても、絵が固いというか稚拙な感じが気になります。それでも話が上回れば気にならないのですが、…………気になるという事は、そういう事かと。
決して嫌いな話ではないのですが、エロ重視という訳でもないし、話が格段巧妙という訳でもない、あともう一歩!な感じがしました。
これらの話の中では、川獺の話が好きです。
あそこで絶命しないで、ちゃんとハッピーエンドでよかった!
旅立つお茶碗が可愛かったです。
男色が悪!という風潮は、海外から持ち込まれたものなので、明治まではもっと日本文化はおおらかであったと思うと残念でなりませんね。
ほわほわでちょっぴり切ないお話の詰め合わせでごじゃります。
日の出さんらしいなーと思いました。
和、時代、遊郭、妖怪、どれをとっても、私好み!!\(^o^)/
割とどれも、バッドエンド…と思いきや、ね。え…これで…と思った後のね!
うわああああーよかったねー(T▽T) ってのが快感ですらあります!
長屋の話は、さわやかで青春ドラマの様。
ひと段落ごとの合間のちんまい1コマネタ?、ああゆうのすごく好きです。
「おわんメモ」みたいな、ちょっとうんちく、もいいですね。
日の出ハイムさんの作品は初めて見たのですが、胸が苦しくなる程切なくもそれだけでは終わらせない…そして元禄の様々な「粋な愛し方」がぎゅっと詰まっていて心から満足できました。
時代背景もわかりやすく説明されていて、あまり知識のない私でも存分に楽しめましたし!
ただ唯一残念なのが、時々絵が荒いところ。全てじゃないのでそこまで気にはなりませんでしたが、お話がすごく素敵なだけに惜しくてたまりません。
ハイムさんの時代物…お好きなんだな~としみじみ。
元禄時代の江戸の雰囲気を、しっとり切なく楽しませてもらいました。
でもハイムさんにしてはあまりにもエロがなさすぎて、そこはガッカリ。
しかも絵が以前より荒いけど、どしたんでしょう。新しいほうが一層荒いよ…。
表題は、前世の恋と仇討のお話。現世の二人のその後が読みたかったです。
描き下ろしで最後にあるんじゃないかと期待してたけどナッシングでしょぼり。
二話目は表題作にも出ていた脇役カップルのスピンオフ。
ラストは思わず泣いちゃいましたけどもね、4話目のお話で、当時は恋愛に盛り上がった勢いの心中や切腹が流行ってたとあって、なるほどと思ったと同時に私の涙を返してちょーと思ったですよ(笑)
で、次は坊主と川獺の妖怪のお話。
なんだこの無垢さ!こういう純粋なコを描かせたら右に出る人いないな~。
こ首かしげてニコとか、もう…っ!!
坊主が川獺の姿には戻るなよと言ってきかせても、そこに腹を立てたりもせず、なんにでも素直に従う川獺…かわいすぎます!
このお話がいちばん好きだったな。
あとは衆道のお話と、町人の暮らしぶりのお話。
それぞれこの時代のいろいろな階級の人たちのことをちょっとずつ紹介してもらって、ためになりました。
ただ、時代が時代だけに、どのお話もどういう終わり方をするのか、最後までハラハラしてしまいましたが、後味はどれも爽やかなお得意の微炭酸。
RPGの次は時代もの…もうこのままお好きな世界まっしぐらでもいいと思います。
オレはついていくよ!ε≡≡へ( ´Д`)ノ
やっぱり日の出ハイムさんには和モノがとってもしっくりきて、よく合いますね☆
今回のお話は江戸の元禄の雰囲気をしっとりと粋に、そして切なく甘く伝えてくれます。
作者さんが好きな世界だけあって、本当!よく描かれています。
まるで浄瑠璃をマンガで見ているような、でも絵が可愛らしくあっさりとしているので、情念という部分は前面出しはされていないので、とても読みやすいです。
この世界、衆道であったり、陰間の色子であったり、妖怪であったり、そんな世界はBLの原点だな~とも思うのですよw
理屈抜きに、この世界を楽しんで味わって、胸に染みいる世界を堪能したいです!
表題は、前世の恋と仇討のお話。
切ないけれど、現代とリンクしているのでとても救われる。
そして二本目のお話も、もう片われのカプの話としてリンクしていて、実に涙を誘われる、純粋な恋のお話。
汚れた心が洗われるようです!
3本目が人間と妖怪の恋のお話。
4本目は衆道とは何ぞや?みたいな、表題と藩がリンクしておりますw
5本目は町人の幼馴染再会のお話。
これは題名に「情死」と入っているけれど、死をも覚悟したという決意の結びつきでハッピーエンドです♪
表紙カバーをはずすと本誌表紙にも4コマで解説があり、ちょっとした小ネタで、この時代への興味をわかせます。
きっと文章だととても重苦しいものになってしまうであろう題材も、ほんわかした絵でとても魅力的に演出されている優れた一冊だと思います。
発売日が、延びに延びたこの本。
ようやく発売になって、
予約していたネット書店から届いた袋を、
出かける直前、メイクもバッチリ、でも、まだちょっと時間があるからって、
ちょっと表紙を見るだけのつもりで、
ついうっかり開けてしまって、
ついうっかり読んでしまって、
激しく後悔
だって、マスカラが流れちゃって、メイクやり直し。
やっぱり、じっくり落ち着いて読み始めればよかった。
ティッシュ用意して、ノーメークで読むのがお薦め。
表題作だけは、他の作品とちょっと趣向が変わって、現代と、江戸時代が交錯します。
他の話は、ゆるゆると、前のお話を受けていたり、いないようだったりと。
これは、江戸時代という設定のおかげなのか、素直に、切なくって、涙腺に来る作品集。
静かな秋の夜長、ティッシュボックスか、タオルを用意してどうぞ。