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こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのに――
ame no kaeru tokoro
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
本当になんて作品書いてくれたんだ朝丘先生・・・・!
何というか、ぶっちゃけ今表紙見たり、内容を思い出すだけで涙が出てくる状態なんですけど、この感動は
冷める前に伝えておかなければ、と思い目に涙をためつつ今PCに向かっています。
第一章、「先生へ」
これは、まだ千歳の中に「あめちゃん」があるときのお話。
「あめちゃん」と先生の出会いから、お互いがかけがえのない存在になるまで・・・
将来について悩むあめちゃんを、優しい言葉で励ます先生。
あめちゃんに一途な愛を惜しみもなく与える先生。
好き、大好き、愛してる。
そんな言葉があふれた第一章でした。
第二章「きみの中、飴がなく」
千歳の中から「あめちゃん」が消えてしまった__
先生への愛。恋を忘れてしまった千歳。
あめが泣く、無く、亡く
作者さん曰く、この2章のタイトルのなく、はどんな意味にも当てはまるそうです。
私はこのタイトルを見て泣きました。
この章は先生視点でした。
先生の視点から物語をみていくと、ただただ「あめちゃん」が好きでしょうがない、そんな先生の一途な思いに
涙が止まらなくなりました。
といいますか、2章からはエンドレスで最後までずっと泣きっぱなしでした・・・
千歳の中から「あめちゃん」はいなくなっていて、千歳は先生の事を何も知らない。
そして先生も、千歳のことを「ちいさん」と呼び始めます。
そして2章の最後、先生は千歳のことを「千歳」と呼びます。
あめちゃんでもなく、ちいさんでもなく、「千歳」自身を選んだ先生。
千歳の中にある「あめちゃん」も先生の選択は間違っていないって心から思ってると思う。
第三章の「そして手のひらに月曜日の鴇色」
第二章では泣きっぱなしだったけど、ここにきてやっと落ち着きました。
本当に幸せそうで良かった。
先生と千歳がまた一人にならなくてよかった。
そしてあとがきのあとの「あめちゃんへ」
これは正直本当に反則だと思う。
まだ千歳の中に「あめちゃん」がいるころの先生の回想を物語の最後に持ってくるのは本当に反則だ!!
もう目が痛くて、泣くのが嫌で泣くもんか泣くもんかああああって自分と闘ってたのに
・・・・・そんな、キミがいてくれた初めてのクリスマスを、今も大切に憶えてるよ。
で全部崩壊しました。いよいよ号泣ですよ・・・・
先生のあめちゃんへの、千歳への思いが本当に切ないです。
ハッピーエンドなのに・・・・・
読み終わった後にもう一度、あめちゃんの先生への留守電を読むともう本当にどうしようもなくなってきます。
感想書いてる今もまた思い出して、泣いてます。
朝丘先生の文は本当に綺麗で、だからこそ切なくて。
自分は普段から涙もろいですが、こんなに号泣したのは久しぶりです。
しばらくこの本見ただけで泣けるかもしれない・・・
どうしようもなく優しい人たちが主人公でした。
孤独と寄り添う変わり者の予備校講師・能登先生と、その生徒で翻訳家志望・あめちゃんこと椎本千歳のお話。2人とも本当に心が綺麗で、読んでいて辛くなりました。
1章では、まだあめちゃんの記憶は健在で、胸がきゅっとなるような甘い恋模様が描かれています。正直で優しくて、それでいて臆病な先生の姿にキュン。
ところが2章では、事故のせいであめちゃんの記憶は既になく、「ちいさん」として先生と交流しています。
先生は「ちいさん」の中に「あめちゃん」を探しますが、ちいさんには昔築いた2人の記憶はありません。それでも、先生は寂しいとか、辛いとか言いません。自分の感情に疎い彼の姿に、2章はほとんど号泣。
旅館で先生が「あめちゃん」に話しかけるシーンはもうダメでした。大泣き。
あとがきを読んで知りましたが、2章のタイトル「きみの中、飴がなく」の「なく」の部分には、泣く、無く、亡く。すべて当てはまるのですね。そこでまた泣くし。
3章はネタバレになるので秘密ですが、2章ほど泣きませんでした。
あとがきの後、「あめちゃん」時代の2人が少し描かれているのですが、そこでまたホロリ。2人の幸せそうな姿を見るのが辛いです。すごく。
そして驚いたのは、物語がものすごく丁寧に作られていること。
前半の文章はほとんど伏線でした。後半でそれらが1つ1つ拾われていくたび、ホロホロと涙が零れました。
「The place where he loves」というサブタイトルにも切なくなりました。
2人は幸せであって欲しいけれど、そんな2人は見ていて辛い…。
大学受験を控えた高校生のあめちゃんは、あまり乗り気ではないまま予備校に通うのです。
その予備校であめちゃんは、だらしない格好で、すべてが先生らしくない先生、能登と出会うのです。
人に叱られたことが嬉しい、千円ぴったりのレシート、他人への嫉妬、あめちゃん飲みかけの野菜ジュースを飲んでしまう、「ちゅうちゅうしようね!」という大胆すぎる告白、そして太巻き…。ともかく、子供のような「先生」に驚き、その行動を理解するだけでも難しかったです(笑)
しかし、能登は欠点ばかりではなく、雲の色を何て言うかというメルヘンな答えだったり、進路に悩むあめちゃんに力強いエールを送ってみたり…。一人の人間の中に、二人以上の性格があるのかと思ってしまったほどです。
あめちゃんの合格後は、恋人同士としてデートやお泊まりを繰り返すのですが、あめちゃんの留学を機に二人の関係は変わってしまいます。
留学先で事故に遭ったあめちゃんは、事故で過去の記憶を無くしてしまうのです。
あめちゃんの記憶はほとんど失われているのに、あめちゃんはこちらが見ているのが痛々しいくらいに、先生を求めます。能登は、そんなあめちゃんに「ちーさん」という新しい名前で呼び、過去のことにけじめをつけようとするのです。
能登は、思い出を反芻することで、あめちゃんを思い出して、その度にあめちゃんや自分は、ちーさんの人生とは関係ないと割り切ろうとするのです。
能登に、「また誰かを好きになってください。」と言ってしまうちーさん。それでも、能登が引っ越した先にまで一緒についてくるちーさんは、もう遺伝子レベルで確実に求め合っている。お互いが代わりの居ない存在として、離れることができないのが運命のようです。
心情描写がとても丁寧に書かれていたことと、世界観が柔らかいのがつぼでした。
それに、テクノ先生の柔らかい絵が「あめちゃんと能登先生だ!」と思ってしまうほどすごく合っていたのも、何度読み返してもきゅんときます。あめちゃんとちーさんは同じ青年なのに、表情が違うのは当たり前としても、オーラさえ違って見えるのも感動しました。
月曜日、鴇色の朝を迎える度にきっと何度もまた好きになれる。そんな最後もとても愛おしく思うのです。
とても人気の高い作品でしたので、内容を少し知って予備知識を付けた状態で読むことにしました。
記憶喪失モノは何度か読んでいましたし、戻らないというのも知っていました。
前篇の[先生へ]は先生の想いを受け止めるまでの、あめちゃん目線で語られるお話。
読んでて、少しばかり男性同士という壁に囚われる、あめちゃんの想いは稀でもなく、普通にBL作品としては当たり前な感じで、ほっこりと読めました。
先生の一途な変人ぶりは、お話がちょっと強引だったけど
恋を知らない世間ズレな30代ということで。。ご愛嬌?
それより読みながらも(私の予備知識のせいで)どこで記憶が・・と
いうのばかりが頭にあって馴れ初めについては、なるべくヒントは逃さないようにと思いながらもさらっと読んでいました。
そして中篇[きみの中、飴がなく]。目線は先生で語られます。
あまりにも先生の中のあめちゃんへの想いが苦しい程に伝わってきて
「ちいさん」と名前が変わった瞬間から、涙が止まらず気付けばエンドレスに泣いていました。「ちいさん」と呼び出してから物語を読み終えるまでに3分くらいしか涙を流していない時間が無いほどに。
途中、文字が涙で見えずに中断し、ハナをかみwを繰り返し。
「あめちゃん」を思い出す先生と一緒に私も苦しみ、愛し泣きました。これほどまでに愛していたんだと、叫ぶような先生の心が重なってしまう。
先生が心を決めて<千歳>と呼んだ時、この物語の答えが出たのだと思いました。
あめちゃん+ちいさん=千歳。
これが紛れも無い二人の未来の真実ですね。
後編は先生と千歳の未来に向かうお話です。涙は少しだけ笑顔に変わりました。
でもやっぱり<あめちゃん>と名前を見るだけで涙が出ます。
あとがき後の[あめちゃんへ]は、反則です。。。
明日完璧に目開きません。。
登場人物が、脇も含めて凄い優しくて、人間的で、脆くて、弱くて、大好きです。
小冊子とショートストーリーとまだ二人の時間が続いていて、
垣間見れる事が幸せです。
いつまでも心に残る愛を見せてもらえた、最高の物語でした。
ってくらいに泣かせられました。
初めてBLを読んで泣きました。
読んでない人は今すぐにでも読むべき!!な作品でした。
『先生へ』はまぁ普通にBLの甘甘な展開で
こいつらかわええなwって感じで見ていました。
『きみの中、飴がなく 』。これがすごい!
記憶喪失ものというのはここでのレビーで知っていたんですが
知っていても涙が止まらない。
最後には記憶戻るんだろとか思ってたんですがもどらない。
まずこれに驚きました。
先生は「あめちゃん」ではなく「ちいさん」を選んだってことなのかな?
でもどちらも「千歳」であることはかわりはないんだよね。
だから先生は「あめちゃん」ではなく「ちいさん」でもなく
千歳という1人の人間を選んだんだとおもう
記憶がなくてもやっぱり惹かれあうこの2人にこそ運命という言葉が似合う
自分の半身とまでいった「あめちゃん」がいきなり消えて
全然違う女の人と手をつないでいる「ちいさん」を見たときの
先生のことを考えたらやっぱり涙がとまらない
きみの中、飴がなく には先生へででてきたシーンや会話が回想みたいな感じでちょこちょこ出てくるんですが見た目も何もかもが全く変わらないのに
「あめちゃん」と過ごした日々が「ちいさん」にはそのことがわからない。
でも先生の中から「あめちゃん」とのことが消えたわけじゃないんだよね
だから2人で新しい思い出をつくっていってほしいです。
この2人は一生一緒に生きてほしいです。
個人的な願いは、もっと先生とあめちゃんの幸せな日々を見たかったですw
それか事故の原因となった運転手とこどもをぼこらせてくれw
1回読んだ後に最初から読むと涙がとまらん!!!
帯『こんな別れの為にキミと、恋をした訳じゃないのにー』
朝丘さんの良さが最大限に発揮された作品だと思います。
予備校の講師・能登〔攻〕とその生徒、千歳〔受〕
マンツーマン方式で行われるその授業や彼らが行る場所は2人の世界で。
能登は千歳の事千歳飴になぞらえてを「あめちゃん」って呼ぶんですがそれが作品自体の大きな伏線となっていて、ずっとあめちゃんと呼んでいた能登が、千歳をあめちゃんと呼ばなくなってしまう。
そして別の名前で千歳を呼ぶのですが、その辺りが何ともいえず切なさに溢れています。
最後まで記憶は戻らなかったけれど、この2人の恋愛が再び始まるという展開が好き。
尚、CD化されましたが1枚組という事を考えるとかなり良い出来だと思います。
「BLアワード2010」にノミネートされたというので、今までレビューを迷っていましたが、思い切って書くことにします!
レビューを迷っていた理由は二つ。
もう既に多数の素晴らしいレビューがあり、私なんかが書いても蛇足にしかならないのでは? と思ったのが一つ。
そして、もう一つは、感動のあまり言葉が出ないからです。
感情面だけでなく物理的に・・・。本当に涙が止まらない。今も、こうしてレビューを書こうと作品を思い出しているだけで涙があふれてきました。
もともと涙もろい自覚はありましたが、まさか最初の一ページ目で泣いてしまうとは思いませんでした。
なんというか、朝丘先生の文章には独特の悲哀がありますよね。
前のレビュアー様方もおっしゃっていますが、本作に描かれているのはほのぼのとした日常なんです。
その日常のなかで恋をして、好きになって、好きになって、好きで、好きで、好きで・・・・・・。
最初っからそれが分かるんです。あの、最初のメールはずるいですよぉ><
はは。でもいいや。幸せだったから。
本当に素直に読んでください。
能登先生はあめちゃんが大好きで、あめちゃんも能登先生が大好きで、千歳も大好きで・・・。きっと、そういう作品です。
ただ、「好き」と言う作品です。完膚無きまでに「好き」で、問答無用に「好き」で、わぁぁぁぁああ「好き」!!
だんだん訳が分からなくなってきたのでこれくらいにしておきます。
好きってとっても幸せ。誰か涙をとめてぇ~、、
泣いて..泣いて..泣きました
昨晩読んだのですが 今日は1日目がぱんぱん
でした
始め凄くあまい感じで(セリフとかが)、
そういうのが私は結構苦手な方
だったので うーん どうかな~
なんて読み進めていたのですが
先生の凄く優しい、切ない感情に
涙がぼろぼろ..
後半はもうせつなくて
たまりませんでした。
同性同士であるからこその
負い目だったり、繋がりが
どうしても本人同士でしか保てない。
そうゆうのが凄くリアルで悲しかったです。
情景やふたりの心情がとても
美しく描かれていて
すごく純粋で綺麗な、でも優しくて
せつないお話でした。
タイトルの通り、読みたくても読めません。物語は大きく3つ(後日談を含む)に分けられているのですが、あめちゃんが記憶をなくしてしまう2つ目のお話が、辛いのなんの。1つ目のお話で、あんなにイチャイャして、幸せそうだったのに、2つ目のお話を読み始めると、私はまるで地獄へ突き落とされたかのような衝撃を受けました。あめちゃんの、「この人誰?思い出せない。」っていう焦燥感だったり、先生の辛さだったりが読み進めるたびに、私の心をずたずたに引き裂いて...。辛かったです。途中、読み進めるのがすごく辛かった。それくらい感情移入して読める作品です。素晴らしかった。1つ目のお話と2つ目のお話のギャップがとにかくすごくて、元気なときにちょこちょこ読み進めてました(笑)こんなに読むのが辛い小説って、これが初めてです。でも、とっても素晴らしい作品です。言葉で言い表すことのできない感情が胸の中を満たしてくれます。最終的にはほっこりものだと思うので、興味がある方はぜひお手にとってみてください。
人間は2度死ぬって何かの本で読みました。
1度目は身体の死。心臓が停止して脳が死ぬ状態。
2度目は人の記憶から消える、思い出での死。
この理屈から言ったら飴ちゃんは永遠に死なない、永遠に生きてる。先生の記憶の中で。
どっちかと言うと先生の方が飴ちゃんの記憶から消えているので、先生が半分死んでいる状態なんですよね。
飴ちゃんはいない。看取ったって先生が言ってたけど、飴ちゃんは生きてる。先生がいないんですよねー飴ちゃんの記憶に。
看取られないまま突然いなくなった。いなくなった事もわからないほどの残酷さ。
辛いですよね、大好きな人の思い出の中に自分がいないなんて。
けど身体が生きていたら思い出は増えていく。又何度でも生まれ変われる。
2人は一緒に生きて行く事を決めた。
私は大好きな話でした。