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otodama
元刑事のヒデとどんな音でも聞き取る要が挑むスピリチュアルな事件。第2巻です。1巻で触れられていた、『スピリチュアルポリス』の主人公永妻兄と、ヒデと要の間にある確執を深めた過去の事件が描かれています。
ミステリーなので多くは書けないのですが、まだ二人が警察にいた頃、初めて一緒に担当することになった事件で、ヒデの人間性が存分に描かれています。刑事としてもとても優秀ですが、人間としての根幹が純粋で真っ直ぐでとても男らしくて、人には聞こえない音まで聞こえる要には、何よりも確かで綺麗な音に聞こえたんじゃないかな、だから、姉に紹介しようと思った。
ヒデが紹介された要の姉、バイオリニストの結は要にそっくりな美人で、奏でる音楽はただ美しく「自分には手の届かない高嶺の花」と思いながらも心惹かれ、二人は付き合うことになります。いや、付き合うよね。ヒデ、すごく素敵だもん!こんなにストレートに好意を表されたら、落ちちゃうよね。結はとても綺麗で可愛い女性です。
数年後、ヒデと要と結、そして永妻兄を巻き込んで連続殺人事件が続きます。この事件が『スピリチュアルポリス』の2巻で触れられた、永妻兄が「目に見える沢山のものを無くした」と語った、一番大きな無くしものだったのだとわかります。ヒデにも要にも大きな傷を残したこの事件、永妻兄にとって重すぎる過去でした。ヒデと永妻兄は、双子でありながら正反対な性格ですが、人間としての芯の部分はそっくりなんです。『スピリチュアルポリス』で永妻兄の持つオーラが「とても綺麗だった」と語られるのと同じ色のオーラを、ヒデも持っているのではないかなと感じました。
私はどうしても『スピリチュアルポリス』を含めて考えてしまうのですが、『オトダマ』だけで読んでも問題なく楽しめます!事実、私が最初に読んだ時は『オトダマ』だけでした。両方を読むことで更に楽しめる、スピンオフならではの楽しみですね。ちるちるユーザーにとっては、こちらの『オトダマ』が、『スピリチュアルポリス』のスピンオフの位置付けだと思います。その場合『オトダマ』の2巻まででOKです。3巻は独立した別の事件のストーリーで、永妻兄は名前しか出てきません。