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新田先生がイロコイを封じて描くNOT BL作品です。元刑事の永妻恭秀(ヒデ)と警視庁の耳と呼ばれた音無要が挑む謎の事件。物語はヒデと要が警察をやめて3年後から始まります。
新田先生、すごいです。キャラの設定も面白く、二つの事件が絡み合い進んでいくストーリーは本格的で、ドラマに出来そうな作品です。
関西弁のヒデは、決してやかましくなく、とても誠実で真っ直ぐで、見た目も中身も男前です。そしてどんな音でも聞きとってしまうと言う要は、時に聞きたくない音も聞こえてしまい、神経をすり減らす場面も多いのですが、ヒデの周りには歪んだ音はないと絶対の信頼を置いています。ヒデを音叉に例えるところに要の信頼がわかります。音叉って調律に使ったりしますもんね。
探偵稼業をしているヒデが巻き込まれた事件を追ううちに、ヒデの双子の兄の警視正、永妻恭優と係わることになります。この永妻恭優はスピンオフの『スピリチュアルポリス』の主人公です!ヒデと要と、永妻兄の過去が見え隠れしながら、物語は進むのですが、『スピリチュアルポリス』を読んだ後だと、永妻兄の苦悩がぐいぐい来るのですよ!目に見えるものだけを信じて生きていた彼の7年間が、ここにあるのです。こっち読んでからあっち、あっち読んでからこっち、と何度も読み返してしまいました。ぶっちゃけBL的な萌はありません。ヒデと要の関係はあくまで友情、いや、ちょっと超えている!?永妻兄も『スピリチュアル』の時とはまったく違い、クールな警視正に徹しています。でもクールな顔して、裏では誰かの○○だったりして?と妄想すると、楽しいです。やっぱり『スピリチュアルポリス』とセットで読んでほしいな。
ところで、物語に出てくる「スタングレネード(音響爆弾)」が心底恐ろしかった。殺傷能力はないけれど、耳に深刻なダメージを与えるって・・・((((;゚Д゚)))))))no music,no lifeなんで、耳大切っ(>_<)