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hachigatsunanoka wo sahashite
樋口美沙緒さんの小説は結構好きで、この作品はCD化もされていて表紙絵にも惹かれたのですが、期待しすぎだったようです。
設定と展開が強引なのはサスペンス風味の作品なので多少は目をつぶるとしても、種明かしまでの持って行き方と落とし方が…上手く言えないのですが、コレジャナイ感が拭えませんでした。
北川先輩は展開上は確かに必要なキャラクターなのですが、トライアングル・ラブと銘打つほどの存在ではないので、「とっとと恭一に確認すればいいのに!」と苛々してしまいました。あと、とにかく不憫(笑)。
恭一は恭一で、もう涼太の言った「嘘つき野郎!」の一言に尽きるかと…。記憶が戻る可能性を考えていないあたりが浅はか。高校生らしい青臭さはキライじゃないのですが、やった内容が内容なので、私は「この…愛い奴め」とはなりませんでした。
恭一は怖いほど一途な男なので、これからはきっと幸せになれるでしょう。北川先輩に可愛い恋人ができることを祈るばかりです。
記憶喪失ものは大好物なので、期待大で読み始めました。
でも、なんかこれデジャブ……。
「愛はね、」「ぼうやもっと~」に感じたあのモヤモヤが再来です。
今回は攻のエンドレスループじゃなくて、受のエンドレスループでした。
案の定、受のネガっぷりにイラっとして、なんともいえない気分に。
そこにそんなにページ割かなくて良いから、ラブにもっと力入れて欲しかったです。
微妙なサスペンス風味も、序盤から展開が見えてたし、最初の方こそ楽しく読めていたのに途中で飽きてしまいました。
卑屈なネガ受も大好物ではあるのですが、どうもこの作家さんのぐるぐる系とは相性が悪いようです。
というか、ファンタジーだと嵌るので、この作家さんの現代ものと相性が悪いのかも。
そして斜め45度な感じの記憶喪失ネタもなんだか中途半端で、別にこんな設定にしなくても良かった気までしてくる始末。
私は記憶喪失に関しては壮大なロマンスを求めてるので、多少やり過ぎなくらいが丁度良いと思ってます。ゆえに欲求不満気味。
可もなく不可もなく、これといって記憶に残らないお話でした。
限りなく中立に近い萌。
面白かったです。
「夢の男」の正体は、やっぱりお前か(σ´∀`)σYOって感じで察しがつくのだけど、「何故そうなった?」というのを知りたくてグイ読み。
パズルのピースが組み合わさっていくように、少しずつ明らかになっていく真実にワクワク((o(。・ω・。)o))ワクワク
2人とも本当に不器用。
特に恭一…何でも出来るようで涼太のことに関しては本当に不器用でヘタレ。
自分が傷つきたくないというのは分かるけれど…あれじゃ涼太の気持ちは宙ぶらりんで放置になっちゃって可哀想だよ(´・ω・`)
でも終盤でお互いが気持ちをぶつけ合った時…というか恭一が泣いた時、これまで辛かったんだろうなって思うと胸がキュウッとなった。
普段無口な恭一がアレな場面でベラベラ喋りまくるのにはニヤニヤ(。-∀-) ♪
最後の「恭ちゃん」呼びで、涼太の中にあった恭一に対する劣等感も払拭されたんだろうなって感じられてホンワカする(*´∀`)
それにしても…北川会長が格好良すぎてどうしよう?!
「誰かがオレにダメ出ししたからって、オレの価値そのものは変わらない」…何それ格好良い、惚れてまうがな(*´ω`*)ポッ
んでもって、めちゃくちゃ良い人だし。
この人も幸せにしてやって下さいませー。
スピンオフ希望!
書記の椎名さんフラグだと勝手に期待してます!!←
マルハナバチの描写は癒やしなり~。
楓花さま、こんばんは(*^^*)
この作品、良いですよねー。
そしてそれ以上に会長気になる存在です!
男前でぶれない辺りが、これだけじゃ絶対もったいないのにスピンオフの気配はなく…(T_T)
4年経ちましたし、もう無理なのかしら。
出たら絶対買うのに…なんて思いつつも、会長受けだったら激しくショックなのですがああ。
ネタバレなしで書きたいと思います。
樋口さんの作品は、実は避けていました。
というのは、評価の高い作品が自分に合わなかったためで…
ですが、イラストの高久尚子さんは大好きな作家さんなのでこちらを読んでみようと思いました。
記憶喪失ものなので、細かく書くことは避けたいと思いますので、人物紹介は主人公だけ。
受けであり主人公の涼太は17歳。
ほっそりとした体型で、中学の頃は陸上部に所属していました。
その他の主要人物は、幼馴染で同級生の恭一と生徒会長の北川。
そして中学からの友人である真鍋。
涼太は5月から8月まで3ヶ月間の記憶を失って、病院のベッドで意識を取り戻します。
夜の学校で階段から転落。
骨折と捻挫をし、記憶を失っていました。
記憶はじきに戻るだろうと涼太自身も楽観視していましたが、その後、自分が何者かに無理やり抱かれる夢を見出し、自分の体が変わってしまっていることに苦悩するお話です。
ことがことなので、涼太はつねにグルグル悩んでいますが、女々しさはなく、気持ち良い受けさんです。
高久さんの描かれた、可愛らしくも男であることをきちんと想像させる涼太のイラストもすごく良くて、読みながら涼太の顔が浮かんできました。
樋口さんの文体は暗かったり淫靡な雰囲気がないので、始めからことの次第は読めてしまいますが、それでも楽しめました。
ある意味では王道で、安心して読めます。
でも、読んでいて気分が悪くなったのは、陸上部顧問の言葉ですね。
こんな教師いるのか?と。
わたしが学生の頃は運動部顧問と言えば、まるで「丸ヤのご職業ですか?」と疑いたくなるような恐ろしさ(パンチもいた…)でしたが、今の時代なら父兄がすぐ口出ししてきますからいないんじゃないかなあ、なんて思いました。
それにしても、学生時代はかなーり遠く彼方ですが、ピロティという言葉にひじょうに懐かしくなりました(苦笑
そういえばそんな場所あったよなーと。
こちらの作品を面白く読ませて頂いたので、他の作品も購入してみようと思います。
食わず嫌いしないで良かった(笑
事故で夏の3ヶ月間の記憶を失った涼太。
それ以来何度も自分が男に強姦される夢を見て、その男を捜そうとする。
子供のころからの親友の二宮と夏の間に距離が近づいていたらしい生徒会長・北川のどちらも特徴にあてはまっていてどっちだ!?と思いながら読みました。
普通に考えて二宮なんだろうな~と思っていたら途中で北川のような気もしてきてやっぱり二宮…!?と揺れました。
壊れた涼太の携帯から手がかり探したり少しミステリーのようで次がどんどん気になって読み進めてラストは納得できるオチで良かったです。
冷静そうに見える二宮が見せる独占欲と無口なのに情事中だけ饒舌になるところが可愛かった。
かなり面白かったです。これから樋口さんの本集めようと思いました。
樋口美沙緒さんの作品は初見だったのですが、
今作品はとってもツボでした!!!
幼馴染み、強姦、記憶喪失、学園もの…など
私の好きなシチュがどっさりと詰まっていて
常に萌えていました!!!
でも、何よりいいな、と思ったのが
推理小説チックな感じなとこです。
最初の頃は完全に恭一を疑っていたのに、
途中から北川さんだと確信していって、
でもやっぱり恭一が怪しくて…というように、
犯人が誰だったのかを私は途中まで全然予想できませんでした。
だんだんと明かされていく夢の男のヒントから
どっちなのか予想するのが私の中では、何より楽しかったです。
そして、原因がお互いのすれ違いだったというのが
とても可愛くて、幼馴染みいいなと思いました♡
ほとんどが恭一と涼太で進んでいたから
北川さんが可哀想なんじゃ??と、
途中思いましたが北川さんと円滑な関係なまま
恭一とラブラブエンドで不快感がなく、読みやすかったです。
そして、最後の終わり方!!!
ずっと「恭一」と読んでいたのに、思いが通じあってから昔のように「恭ちゃん」と呼び、恭一がはにかんだように笑う、というのが本当に可愛くて!!!
恭一が頻繁に聞いてきすぎて「はやくしろよ!!」と
少し思いましたが、エロシーンもとってもよかったですฅ(^ •ω•*^ฅ♡
全体的に大好きな作品でした!!!神です!!!
幼なじみ記憶喪失もの。
紹介文から受ける印象よりずっとピュアなお話でした。
ただ全体的に心身ともに痛々しい描写が多いので、ちょっと疲れますけど^^
記憶喪失ものってベタな設定らしいんですが、私は初めてですw
三ヶ月分の記憶が比較的ランダムに思い出されていって伏線が回収されていく、って感じなので、気をつけて読まないといけませんでした♪
記憶喪失ものってだけでなく、二人が幼なじみということもあり、回想で時間軸が動きまくるのはちょっと疲れました^^
って、疲れた疲れたって言ってますが(笑)、すごくいい作品でしたよ!
登場人物の心理描写がとても自然な形で書かれていて、受け視点ではあるけど互いのすれ違いに胸が痛くなりました。
主人公の記憶喪失は三ヶ月分なんですけど、思い出す時間はもっともっと昔からのことなんですよね。
記憶喪失でいったん全てがリセットされることにより、恋に向かって一歩踏み出すことができた、という感じで素敵でした。
全体的に不器用なキャラが多くて、一つ一つの言動を「これどういうつもり?」って疑う必要があるのもおもしろかった(笑)。
あまりさくっと読める小説ではないので、がっつり時間が空いたときにじっくり読むことをおすすめします^^
レビューを読んでとても面白そうだったので、読んでみたのですが、幼馴染のすれ違いにときめきました。特に話の描写のされ方が素敵でした♪
--(以下ネタバレを含みます)--
記憶を失った受けの涼太が、はじめは、その期間に何があったのか?自分を襲った人物は誰なのか?そこから真相を探していくのが、少しずつその前後の流れが明らかになっていく内に、犯人を追うよりも、その頃の自分の気持ちはどこにあったのか?恭一の気持ちは――?そして、今の自分の気持ちは?
と、涼太は幼馴染で昔は何でも知っていて、分かりあっていると思っていたはずなのに、周囲によって知らされた、恭一が言ってくれなかった過去に頼りにされてないと思い、生まれる劣等感。そこからどんどんとズレが生まれて、距離が出来て・・・切ないなぁ~と思いました。
そして犯人を追っている時は、謎の人物だった(?)北川ですが、彼が一番好きでした。彼みたいな優しくて柔軟で話しやすいタイプの人(お調子者とは少し違うけど)って、格好良いし、理想だけど・・・若い子達(女子高生)には、何でも出来てちょっと近寄りがたいクールな恭一タイプが良いんだろうか・・・。(´・ _ ・`๑)?
恭一に対しては、読んでる側としては北川に対して嫉妬とか嫉妬とか嫉妬とか(笑)分かりやすい部分もあるんですけど・・・分からない箇所もあるので、涼太にも、全然伝わってなくて
「自分、不器用ですから」じゃ、すまないからね!(笑)って言いたくなるほど、臆病だったり不器用で、それなのに好きな人の前では格好良くいたいという・・・
でも自分の近くでずっと側にいてくれた好きな子が、突然いなくなったら、ショックだろうなー。何でも出来ると思われてるけど、涼太に甘えて助けて貰っていたと思うと、全然完璧じゃない恭一が、ちょっと可愛いなーとも思えたり・・・多分(笑)
記憶が戻ってくるシーンが好きです。そこのシーンの挿絵は無いのですが、とても穏やかで綺麗で情景が目に浮かぶようでした。他にもこんな感じなのかな~と頭の中で映像が浮かんで、面白かったです!
※3/27 一部文章を修正しました。言葉足らずで挿絵が無いって書いてしまったのですが、高久尚子先生の綺麗な口絵も挿絵もあります!誤解を招く発言をしてしまって、申し訳ございません(汗)
メイプルシロップ様
そんな!謝らないで下さい~。ご返信ありがとうございます(><)
紛らわしい書き方をしていたので、教えて頂けて助かりましたっ♪
挿絵の無い小説もあるんだ~と勉強になりましたし、何より読みづらく拙い私の文章を読んで、声を掛けて頂けたことが、本当に嬉しいのです(////) ありがとうございます!
何かまたありましたら、宜しくお願い致します。でもおかしな点は、無い様に頑張ります!(笑)
ありがとうございました~
ひゃー!すみません…!
挿絵のない作品もなかにはあるし、こちらのご本もそうなんだー!と
早とちりしてしまいました><
blacksimaさんの文章はとてもわかりやすいし、全く問題なかったのに…申し訳ありません!
も、も、申し訳ございませんー!!。・゚゚・(>_<;)・゚゚・。挿絵は有ります!
高久尚子先生の素敵なイラストがございます~
私の日本語がおかしくて誤解をさせてしまいました(@@;)申し訳ございません。
自分の好きなシーン(記憶が戻ってくるシーンがあるのです)そこの挿絵が無いという意味で書いたつもりでした。今、自分の文章を読むと・・・あきらかに、おかしいのに気づきました。あわわー
よく、身内に文章で主語と述語無いと言われるので・・・(じゃあ何があるんだ!って感じですけど:汗)
はぁ・・・(T_T)ううう・・・すみません。レビューを修正してきますー!教えて下さりありがとうございます!!
で、ですが、こちらの小説とても面白いお話でした~♪挿絵も綺麗です!是非、機会が有りましたら読んでみて頂きたいでーす。
「サミア」って門地かおり先生のイラストが表紙の本ですよね?確か、エイリアンのお話でしたでしょうか?挿絵がないのですか!?Σ(゜▽゜)斬新!! 気になっていたので改めてチェックしたいな~と思いました。
本当にすみません・・・。
樋口美沙緒さんも結構好きで、この作品も気になっていたのですけど、
これ挿絵ないんですね?
無ければ無いで楽しめるとは思いますが、珍しいなあ。
挿絵無しの作品は、須和雪里さんの「サミア」ぐらいしか持っていないのです。
情報ありがとうございましたー!
うわあーっ、面白かった!
わけわかんないのに萌えまくりましたよ。
「むこう十年は記憶喪失もの」を読まなくてもいいかもしれないとかなり真剣に思ってしまいました。
ありとあらゆるジャンルの小説の題材とされる記憶喪失。BLでもわりとしょっちゅう見かけますが、この作品では記憶喪失そのものについて考えさせられました。
受が三ヶ月間の記憶を失ったところから物語は始まります。失われた三ヶ月間、どうやら自分が男に無理矢理抱かれていたらしいことを知った受は犯人探しを始めます。容疑者の筆頭である生徒会長に近づこうとする受ですが、親友は快く思っていないようで・・・。
一般的に記憶喪失といえば、攻によって傷つけられた受が攻に関する記憶を失って攻が猛烈に反省したり、仲良しだったくせに攻が受のことを忘れて受がショックを受けつつ健気に攻を想い続ける切ない展開を楽しむものだと思いますが、そういう切なさを期待して読むと些か当てが外れます。
重要なのは失われた三ヶ月間の記憶ではなく、八月七日に嵐の音でかき消された親友の本音や初めて好意を持った時の気持ちなどそもそも最初から本人が自覚していなかった過去の出来事です。
受は三ヶ月間の記憶を取り戻そうとするうちに知らず知らず自分の自覚していなかった過去の真実を記憶の中から掘り起こします。
今までどれほどすれ違ってきたかを思い出すために記憶喪失になったようなものなのです。思い出そうとするまで自覚すらしていなかった過去はある種の記憶喪失なのではないでしょうか。
所々に散りばめられた過去のエピソードがどれも秀逸です。
一人でコンビニ弁当を食べる攻を見た受が淋しいと感じる場面が好きです。人を好きになる瞬間ってその人のことを知りたくて相手の心にシンクロしようとしちゃうんですよね。殆どがただの思い込みだから、大抵失敗するんですけど。初恋を思い出して胸がきゅーんとしました。
全然関係ないですが、一応左胸のあれは消えたと解釈してます。
正直、特筆すべきものはないです。記憶喪失もの、まあBLの王道だよね、としか。でも、あくまでも樋口さん作品として見れば、それほど悪くもなかったんです。『愛の巣へ落ちろ!』のシリーズ以外の樋口さんの作品では唯一マシですね。
ただ『ミステリー』っていうのは大げさすぎだと思いました。『謎』そのものはどうってことない、風味程度です。それを言うなら、『三角関係』もそうなんですが。
これは樋口さんのパターンなんでしょうね、ネガティブな受が1人勝手にぐるぐるするっていう。私は、それ自体は別に苦手でもないですし、他の(私の)ダメな樋口さんの作品に比べれば、これはまだしも許容範囲内ではありますが。
たぶん、恭一(攻)のキャラクターが特に嫌いなタイプじゃなかったからだと思います。他の作品は、とにかく特に攻キャラクターが全滅だったので。
だからと言って、この作品も(恭一に限らず)別に好きなキャラクターはいません。
樋口さん、設定や文章は悪くないんですが、正直キャラクターがまったく好きになれないんですよ(今作はホントにマシな方)。
前作の『愛の巣へ落ちろ!』が、もう言葉にならないくらい好きで、『樋口さんが好き』と思い込んでしまったんですが、その他(その後)の作品はどれもこれもまったく合わないです。
結局のところ、私とは相性良くないということなんでしょう。