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俺は――あなたの恋人(とくべつ)になりたい
hakase no tsukurishi inu
博士创造之犬
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
シリーズ2冊目で完結編です。
上巻を読み終わった時点である程度予想はしていたのですが、ああ~やっぱり(^^;)という展開がありまして、評価を中立か萌で悩みました。
今までも何回かDUO BRAND.さんのこういう展開に遭遇しているのですが、私はいつもそこで躓いてしまいます(泣)。
でも今回はお話の展開に必要だったかなとも思えるので、萌評価に。
今回は丸ごと1冊表題作シリーズのお話です。
月世は相変わらず頼りないですが、それを補うように草薙がどんどん逞しくカッコヨ良くなってきてます。
よほど月世より良識をもっているんじゃないか?と思う程です(笑)。
相変わらず大型ワンコで月世のことを常に考えているのが可愛いです。
この巻で月夜の過去が明らかになり、草薙が恩師とそっくりの顔立ちな意味がそこで重みを持ってくるです。
上巻は比較的スローに話は進んでいたですが、下巻はその分を溜め込んでいたかの如くに一気に急速に物語は展開します。
そりゃもう口を挟む間もなく一気に走りきりますですよーー!うわー!!
後日談エピソードがイイ!
ケモ耳を帽子に隠してキメラではなく自分の意志を持ち感情を持った1人の人間としてそこにいる草薙。
彼が描いた絵と、その絵が飾られるシーンには感動。
キメラ作るのにそんな大がかりな研究施設がいるのかーどんだけ大変なんだーとか、貧富の差があるっぽだったけど平和だなーとか、耳隠すより耳取って人間耳付けるとか出来ないのかにゃーとかあれこれ考えつつもいい話でしたー。
上下巻で一気に読んだのも大きいかもです。
この下巻が本当の本編です。
尊敬していた師匠と再会した月夜は、再び師匠に捕えられようとされるのですが、勒歌と草薙の援護により、主人とイヌではなく、草薙本物の恋人となるという展開。
幼い頃師匠に拾われ見出された月夜は、盲目的に師匠を慕っていたのですが、それは月夜の才能があるが故の、師匠の飼いならしだったということ。
師匠はキメラを創りながらも、何でも言うことを聞く自分だけの犬に月夜を仕立てていたという現実があって、月夜は草薙を育てることで、そうではないのだと、愛するということは、隷属であってはいけないのだということを悟るのです。
歪んだ師匠の愛情と、まっすぐな草薙の愛情と、人としての愛情を求める月夜。
そんな部分がうまくファンタジーに載せて展開されていたと思います。
その後のラブラブ話も甘くて、幸せな二人が見られるのがとってもイイ♪
つっつけば、師匠は行方不明だったのではないのか?のに、月夜が居場所を知らなかっただけ?とか
師匠の名前が一切出てこなかったぞ。
とか、逃げたのに月夜は一体どうやって金を調達しているんだ?
とか些細な部分が疑問にはなりますが、全体に埋もれさせることも叶何で、あえて黙殺!
師匠が月夜に、「草薙という刀をお前の鞘に収めたのか?」とか発言するシーンにニヤニヤ、、、
刀好きなDUOさんならではの比喩。
そいえば、草薙とか月夜とかいう名前自体が、刀の銘みたいな名前ですもんね♪
ちょっと絵が不安定になる部分が目に付きましたが、雰囲気の勢いでガーっと行ってしまえるファンタジーはとっても大好きですw