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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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表題は同人に加筆修正した書き下ろしで構成されている作者さんの初コミックです。
最初にさらっと読んだ時、印象が薄く何となくわかりづらい感じの登場人物達の気持ちだったのですが、2、3度読み返して何気に味わいがあるな、、と。
実際のところ、モノローグやセリフは、各章ごとで視点が変わるから、その視点の言葉だとは思うのですが、どちらのものかわからない部分があったので、じっくり読んで初めてわかると言った、ちょっとよく考える作業が必要でした。
でも、その言葉が誰から発されたものか分かった時、しみじみと、いいな~とその不器用さがとてもよく伝わってきて雰囲気を醸し出しました。
大学4年のある日突然誰にも何も言わずにいなくなった町村が、幸太郎が死んだ夢を見たと、勤務先に駆けこんで再会を果たす場面から始まります。
幸太郎は町村に片思いでした。
町村は天然なんですが、人当たりがよく友人も多く、そこへ転がり込む生活をしていた大学時代。
自分もそんな都合のよい友人だと幸太郎は想っていたのですが、そんな友人の名前さえ間違える町村が幸太郎の名前だけは間違えず、覚えていて、しまも夢を見たから飛んできたと、それに少し期待するのです。
結局幸太郎の部屋に転がり込んできた町村と、奇妙な同居生活が始まります。
大学時代と変わりなく接してくれる幸太郎に感謝を感じるけれど、それをどうやって表現したらいいかわからない町村。
大学時代の片思いがあるので、町村に期待はしないと思いながらもそれでもと思う気持ちを抑え込んで無理している幸太郎。
幸太郎を喜ばせたい、自分にして欲しいと思うことをしてあげたい。
今まで友人にそんな気持ちも抱いたことのない町村が、その気持ちの理由がわからなくて、不器用に、本当に不器用に、ちょっとづつ幸太郎の気持ちを考える姿が、まさにカメの歩みでじれったいのですが、この二人の気持ちが丁寧に、丁寧に、何気ない日常の人との会話から得られるちょっとしたヒントによって気づかされていく姿が丁寧に展開されるのです。
ツンデレとも俺様ともヘタレともちょっと違う。
惚れた弱みというのでしょうか、幸太郎がほんとうにイイ人すぎて、かわいそうになるくらい。
町村は一体どんな人間に分類されるんだろうな?
天然タラシとでもいうのか、寂しがりなのを隠している人なのかな?
そんな捉えどころのない人だけど、自分にとっては、やけにリアル感があって身近な感じがするのです。
あと、2編がアクアキングダムに掲載されたワンコな年下攻めシリーズ。
年上が年下の健気な、でも魅力的なワンコにほだされてグルグルするのは、結構元来の世話好きというか、放っておけない性格ありきだとは思います。
元が同人だっただけに、割と誰にでもわかるような、とった親切な作りにはなっていないのがネックですが、でも絵的には好きなタイプなので、ワンコ意外のタイプの人物を見てみたいです。