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名作「言ノ葉ノ花」スピンオフ登場!!
kotonoha no sekai
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最後のあとがきを見てビックリ!
え……全然気づかなかった!!!
パラレルワールドなんだもんね!?
あのふたりじゃないよね!?って
仮原と藤野の話がぶっとぶくらいビックリした
今作も携帯と信じる心がキーワード。
藤野の「心の声が聞かれるのは便利」って言葉が印象的だった。
いつ名前呼びに変わるかな、って待ってたのにぃ!
まだしばらくかかるのかな♡
シリーズ3作のなかでは一番好きでした。
”言ノ葉ノ花”を読んだとき、残念ながらこの世界観にハマれなかったんですよね…でも名作と名高くコミカライズもされている有名作、しかも2,3作は世界観は同じで登場人物が違うということだったんで、正月休みにリベンジしてみました。
んでもって、結論・やはり世界観が個人的にはあんまし…。
”心の声”って聞こえちゃうのよくないですよねw ”わからない”というところを探る駆け引きとかモダモダが生まれないんですよね、わかっちゃうから(だからこそ、何が大切なのか〜っていうメッセージ性の高い作品だと思いますが)。。あと、やはり聞こえるサイドの人の善良さが他の2作についてちょっとモヤッとというか、ホワッとしてる印象を受けてしまったのでした。
というわけで、”〜世界”は聞こえることを利用してきた屈折男が主役だったのがよかったんですよねwんでもって、”心の声が聞こえるとは”について、生物学的(?)な解釈をする理系の受けの説明が面白かったんです。さらに、本作の攻め受けに際立った魅力がないことが魅力wなのです。平凡な二人の非凡なラブストーリーという印象でした。シリーズ全体がクロスオーバーする構成が素晴らしいと思います。
やられた、エピローグに全部持っていかれた( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
本作の攻めは悪い奴でしたねー
ラストまであまり好きになれなかった。
ただ、心の『声』が聞こえるということは、人を孤独にさせるんでしょうね。
心の声と実際の声に差がない藤野。
仮原は藤野の『声』を輪唱みたいだと表現したけど、気持ちと言葉に齟齬がない人間て奇跡だと思う。
とても素直で正直だということ。
だからこそ仮原は惹かれたのでしょう。
お年寄りに擦り寄って騙し、人を見下し、何も期待しない男。
そんな仮原が初めての恋を知り、藤野に必死に追いすがる。
突き放しては追いかけて、また突き放しては縋り……この繰り返し。
もどかしくて苛つくし、馬鹿な男だとも思いました。
それでも憎みきれないのは、生まれた時から『声』が聞こえる仮原が孤独で寂しいから。
心のどこかで幸せになってほしいと思ってしまうから。
このシリーズで砂原先生が言いたいことは、『声』が聞こえる人の苦しみじゃなく、『言葉』で伝えることの大切さなんだと思うのです。
言葉を以て、信じる気持ちを以って、人は心を通じ合わせるのですよね。
とても素敵なメッセージだなと思いました。
そして何より私の心を揺さぶったのが、アキムラとシュウ。
二人の再会に涙が止まらなかった。
仮原ありがとう。藤野(の学生さん)ありがとう。
二人を会わせてくれてありがとう。
◾︎仮原×藤野
「言ノ葉ノ花」と「相手の心がわかる登場人物が出てくる」というところだけ共通した別のCPです。こちらだけ読んでも話はわかるけれど、前作を読んでいた方が良いところが一点あり、その一点が人によってはものすごく重要だったりします。セットで読んだからこその良さ。
ゲイバー行った後のエッチシーン、藤野のお尻にすんなり指がはいるのは、やっぱりゲイバーいくから綺麗にしてきたからなのかしらと思うとエロいですね。
「言ノ葉ノ花」でも割とスルッと入っていたので、ファンタジーお尻ってだけな気もするけど、そう捉えると自分は嬉しいからそう思っておこう笑
こちらも「言ノ葉ノ花」と同じく、いつの間にか仮原の方が藤野へ縋りたくなるほど好きになっている。大好きな展開再び。余村と違って普段強がっていた分、また長谷部と違って藤野が明確に仮原を突き放した分、絶望が凄まじいです。彼は"アキムラカズヨ"にならずに済んだ…
10年ぶりぐらいで読み返してるので、すっかり忘れてましたこの恐怖を。"アキムラカズヨ"が"余村和明"のアナグラムなの、震えるほど怖い。あとがきでも語られてますが、「言ノ葉ノ花」も恐ろしいものに思えてくる。彼が、家もなく女子高生を唆し土下座をする世界が確かに存在するんですよ。仮原と藤野の幸せな世界の存在を肯定することは即ち"アキムラカズヨ"の悲劇を肯定することになる辛さ。この発想が砂原先生にあると言う事実が恐ろしい。一方エピローグがあるところも砂原先生らしい。
萌2〜神
前作に引き続き読みました。
何だかモヤモヤ。。。
あとがきで、説明はあるものの、占い師の存在が本当に必要だったのかと。
藤野は、優しくて利用されやすい性格の受。
こちらは、文句なしでいいキャラです。
普段色気もない大学助教授なのに、エッチの時には、エロい!!
攻の仮原は、生まれた時から人の心の声が聞こえており、やさぐれた結果その能力を利用してお金を稼いで生きてきた人物。こちらは、やさぐれているのにウジウジするキャラ。私の好みではないからか、読んでいて少しイライラしました(笑)
占い師に対しても、そこまでする?!みたいな態度だし。ごめんなさい。優しさがあまり感じられなかったです。
エピローグで、占い師の話になりましたが、唐突過ぎて。。。ついて行けず。
前作が良かったので、少し残念でした。
「言ノ葉」シリーズ2作目。
といっても続編ではなく、全く違うCPのストーリーです。
設定は同じで、「声」が聞こえる人間と、聞こえない普通の人間が出会い、惹かれて求め合うのだけれど、能力につまずいてギクシャクし、また許しあう……というような展開です。
今回は攻めの方が「能力者」しかも生まれつき「聞こえる」人間です。そして、受けがゲイという設定。
ノンケの攻めが、受けに興味を持つきっかけは、心の声と言葉に出す声が一致していた事。その「声」はまるでカノンのような美しい輪唱に聞こえる。
攻めは前作「言ノ葉ノ花」の余村と違い、能力を受け入れて、自称孤独な老人を言いくるめてる、でも実際は困っているところを察して手助けしたり。根は優しいんでしょうね。根は「犬」なんですよ。時に甘噛み加減がわからないおバカわんこ。
展開は、本気になった攻めが受けに嫉妬したり乱暴にしたり、それで嫌われたらどうしようみたいなモダモダがあり、結局は心の声が聞こえようが聞こえまいが、言葉に出した気持ちを信じ合う事でしか愛は深まらない、というところに着地します。
本作では謎の占い師が登場しますが、この人の存在は必要だったかなぁ?名前も某人物のアナグラムだし、経歴が思わせぶりで、しかしあとがきにて作者様が「別人です」と仰ってるので、その辺が私個人のモヤモヤポイントでした。
まるごと一冊がひとつのストーリー入り。
「言ノ葉シリーズ」の2作目。
ですが、1作目を読んでいないと全く意味が解らないという事ではありません。
作家さんも、スピンオフとおっしゃっていて、これだけ読んでもOKですね。
こちらの作品にも、前の作品にもそうですが、
全身が「善」で出来ているような人が出てきます。
こんな人、世の中にいるんだろうか?と思いながら読んでました。
でもそれって・・・自分が「悪」まみれだからなんだろうな(笑)
こちらの作品は、前作より甘さがちょっと抑え目な気がしました。
なので、割とサラッと読めました。
「言ノ葉ノ花」のスピンオフという事で、どんな絡みをみせてくれるのか、読むまでとても楽しみでした。
内容は、他人の心の声が聞ける仮原×生真面目で裏表のない大学准教授・藤野の年下攻めのお話。
前作とは、設定は全て真逆。
仮原は年下攻めは一緒ですけど、先天的に心の声が聞こえていたという設定。
先天的に声が聞こえてきたということもあり、それが仮原には普通の事だったので、余村とは違って、人を信じきれない気持が根強くて、反対に、心を聞かないでいることができたり、聞こえる事を利用して悪事を働いていたりと、結構厄介な人物でした。
性格がひねくれてしまったのも仕方がない事なんですけど、人を信じる事には、凄く臆病な繊細な人でした。
そんな仮原には、藤村という存在は怖くもあり、大切な存在になっていくんです。
藤村は、とても真面目で、何事に対しても善意に受け止める優しいん人。
そして、今まで出会ったことのない、裏も表も全く一緒の人でした。
私は文中の、藤野の仮説の考え方が好きです。
「元々人間に心の声を聞く力があったけれど退化した」
こういう考え方は面白いと思ったし、実際にはあり得ることではないんですけど、藤村という存在が言うことによって、作品に上手く絡めている所が好きでした。
ここからは思い切りネタバレになるので、すみません。
読み始めて、スピンオフでも、あ〜登場人物は関係ないんだなあと思いながら読んでいたら…仮原に絡んでくる人物が、どう考えても余村にそっくり!
え〜あの2人のその後はこんな事になっていたのか‼…と、結局、長谷部を信じ切れなかったからなの…と哀しくて、不安な気持で一杯になりながら読んでしまいました。
「言ノ葉ノ花」のお話がお気に入りだった分、主役2人たちより、こっちの2人の方が気になってしまいました(笑)
そして、せつないハッピーエンドなエピローグ‼
再会し、今度こそ離れそうにない、2人の信じ合う心は絶対だと思わせる終わり方は良かったですし、やっと安心みたいな感じでした…
ところが、あとがきを読んで「パラレル」だったことが発覚‼ そんな作家さんのもくろみがあったとは驚きでした!
でも、パラレルなんだけど、本当は余村のお話だったのではないかと思わせる作りなんです。
上手くは説明しにくいんですけど、仮原を絡めた事に最大の意味があったのではと…。
ま〜パラレルと描かれているので、もしかしたら前作の2人もこうなっていたかも?という仮説で読むと、違う意味では面白い作りだったと思います。
砂原マジックでした。
色んな意味でグルグル考えながら読めてしまう、この作品は哲学書を読んでいる感じさえしました。
BLなのでエロもしっかり、萌もあります。
今回は、心の声が聞こえる攻だったので、言葉攻めにニヤニヤ萌えれましたし、Hの時の藤村の心の声は、真逆なので快楽に溺れていく声は可愛くて、エロ増で美味しく読ませて頂きました。
この作品も、根底のテーマは変わりません。
そこは前作と一緒で、「言葉の大切さ、人を信じる強さ•大切さ」が伝わってくる作品だったと思います。
突然、心の声が聞こえて、幸せになった途端聞こえなくなってしまう余村と、物心ついた時から心の声が聞こえていて、これからも心の声付き合っていかなければならない仮原。
本当に奥深いお話になっていて、バラバラに読んでも分かるつくりになっていても、二冊読んで一作品なんだなあと思わざるおえませんでした。
ただ、前作に比べてしまうと、心揺さぶられる物は少なかったかなあと思い、少し評価が低めになってしまいました。
砂原糖子先生‼
これからも目が離せない作家さんだと思いました。
オススメしたいと思います。
余村が臆病になる人ならこちらの人は能力を図太く利用して生きている。
2作目「言ノ葉ノ世界」はスピンオフです。心の声が聞こえる主人公って言う設定だけ一緒で、全く別物のお話です。
話の展開的にもこっちの方がSFちっくで、深いかも。攻こと仮原はこの能力が結びつけた不思議な縁で今の暮らしをしていたり、受こと藤野は理系の頭で、なぜ人の心が読めてしまうのかという部分を分析したり二人で話すシーンがあったり、また「能力」を登場人物たちが探求したり考察するくだりがちょこちょこある。この「能力」って部分が前作より話の中心になっています。
あとはですね、メイン2人が9割話の中心なんですが、最初はさえない脇役だったキャラが終盤大活躍(?)してくれます。というか泣かせます。こいつでまた番外編とか書けそうな位いキャラに厚みがあります。
山場が2回ありますが、とりあえずもどかしくなります。攻めがかなりギャップ萌えでした。
砂原さんあとがきで、一番苦労したのは冒頭の麻雀シーンで・・・と仰ってるんですが・・・前作の花のドラマCDのフリートークで神谷さんと小野との会話でもその麻雀の話題が・・・。砂原さんなかなか良いサービスして下さいましたね。
程よくSF入って話の運びも雰囲気も良く、前作共に書店でもオススメされてるだけあって良作でした。
モニョモニョしました。
なんか足りないような、逆に過剰すぎるような。単純化しすぎてるような、逆に複雑化しすぎてるような。
その兼ね合いが、私の趣味とは180度違うことにモニョモニョ。
進化論に関する話における学術的な意味での間違いも気になりました。非常に初歩的かつありがちな勘違いをされてるような。
でもいちばんは、キャラに魅力を感じなかったことです。
主役は、悪い男というよりは、ウザい男だと思いました。
受けはマネキン人形みたい。心と言葉が同じ人間に気持ち悪さしか感じないのは、私がひねくれてるせいかもしれないけどさ。
エピローグにもモヤモヤ。
占い師の救済は待ち望んでたけど、こういう形の救済は、なんかヤダ。