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レビューのため、再読。
表題作【オレの男に手を出すな】が一番好き。
置屋に捨てられたみさ季の可愛らしさにに一目惚れして、専属の芸者にした旅川。
少年時代のみさ季は、猫田さんが描く受けの典型容貌で、旅川もこれまた攻めっぽい容貌。
だからこのままみさ季は可愛い系に育つかと思いきや、なんと旅川よりも偉丈夫な攻め容貌へと成長。
旅川は下心があって専属にした訳ではなく、何不自由なく立派に育てるべく全力で守ってきた。だけど余りも立派に育ってしまって戸惑いを隠せない・・・
守られていたはずの少年が小さい頃から旅川の事を「オレの男」認定していて、犯す日を夢見ていたという・・・
小さい頃から「男」だったみさ季。
その他好きなのが【不器用な男に向かない職業】
ヤミ金の借金取り氷川と、親に蒸発され氷川に酷い振る舞いを受けながらも借金を返す雪夫。
雪夫を襲った際、土壇場で童貞なのに自分に犯されることが可哀想になり女役を申し出ちゃう氷川。
それ以来、情が湧いちゃってもう付き纏うのはやめる、借金もチャラにする、二度と現れないと言ったのに雪夫はそんな申し出を喜ぶどころか・・・。
悪いやつになりきれない氷川と、氷川から受けた数々の仕打ちが実は生き甲斐だった雪夫。
立ち位置とかそういうのが少しひねってあって実は・・・というお話が多くて好きです。
描かれる小道具がレトロなんだけど、よくみると現代のような気もして、いつの時代なのか良くわからない不思議な世界が好きなんです。
そして2005年前後からー2007年くらいまでの少し太めの線の切り絵のような絵が好きだったのですが、途中から次第に変わられて・・・この本の中でも最初と最後のほうでは少し変わっています。
表題作のイメージにホイホイされたのですが・・・
題材は嫌いじゃないんだけど、けど。
この人の男の体の書き方、正直言って好みじゃなかったですorz
自分、「逞しい」表現なら筋肉の厚みや脂肪の少なさを想像するのですが、
この方の書かれるたくましいは、なんというか分厚い板みたいな感じ。
締まってないプロ野球選手のような体格、というか・・・。
そうなる「前」の子たちは華奢で割合普通なのですが、
なんか年の取ったあと、逆三角形じゃなく真っ直ぐな感じになるような。
その方がリアルっていっちゃリアルなんですけどね!
山本小鉄子さんとかの絵もそういう感じだし全部が駄目ってわけでもないはずなんですけど・・・
なんだろー、2010年の作品なのに20世紀の古臭いBLを読んでるような気になるんですよ。
駄目だ~、少々の話の筋の面白さではこの違和感払拭して萌えることはできない。
というわけで話は決して嫌いじゃないのですが「しゅみじゃない」という言葉で
残念ながらあらわさるを得なかったのです。
ただ絵が趣味じゃないだけです、ほんとすまん。
なにか自分の扉があいたら萌えるのかもしれませんのでしばらく寝かせておきます。
追記(10/10)
結局1日で何度読んでるんだよ・・・この本を!
趣味じゃない絵に萌えてる自分が不思議すぎます。
苦手、は好きとこんなに近いのか。萌え萌えに変更します。
それから何度も
「この本は段ボール候補だよね・・・」
と取り出して読んで本棚に戻す。
を繰り返してます。分からんですわこの人。
独特のタッチとファンタジーとレトロが入り交じった様な世界観で描く短編集。
どの話も好きなんですがやはり表題作かな。
みさ季は置屋に客が捨てていった子供なんですが男だわ器量はイマイチだわなんですが、偶然そこへ訪れていた旅川が何故か「可愛い」と気に入って専属になり援助を申し出た為に芸者として置いてもらう事に。
しかし4年後、少年だったみさ季は恐ろしく成長し旅川よりデカい男になっちゃう。
そのシーンがおもろい、またみさ季が堂々と男らしいのでかっちょいいです。
旅川は小さいみさ季を父親にも似た想いで温かく見守っていたのですが、予想外に早く大きくなってしまったので少しだけ戸惑いも感じています。
そして展開はみさ季攻×旅川受。
ラストでみさ季が実は子供の頃から旅川を攻めたいと思っていたっていうのがなんか好き。
描き下ろし分も可愛いです。
他作品も良い出来で、タイトルが全部いいですね。
内容にも合ってて尚かついいタイトルばかり揃ってる。
そういう所も含めてかなり神に近い萌です。
短編集としての完成度はかなり高いと思います。
時代が古いのか新しのか、現実なのか夢なのか、そんな不思議ワールドが全編に漂った作品集。
9編もある短編集なのに、一編一編すごく濃くておざなりにはできないんです。
自分基準で、<好き、普通、嫌い>でいうなら、絵もストーリーもすごく好きな部類に入ります。
気持ち的に年下攻めが多いカナ?その意外性も面白いデス♪
単行本題名になるだけあって、表題はイイ!
ツケを踏み倒した男が置屋に置き去りにしていった少年・みさ李を自分の専属芸者にした旅川。
子供を育てているような、成長を見守るような気持ちでいたのに、4年の間にみさ李はたくましい男に成長してしまい・・・
旅川のプライドを投げ捨てて、みさ李に啖呵きる言葉が、みさ李の旅川への気持ちが、そのまんま題名なんです!
みさ李は少年の頃から男だったというオチにクスッと笑いもww
次によかったのが、『不器用な男に向かない職業』
借金とりの氷川と、親が夜逃げして借金返済に追われる学生・雪夫の話。
散々氷川に酷い目にあわされているのに、逃げないのは、家に帰ってもむなしいのに雪夫が頑張って甘んじているのは、、、という雪夫のマゾ的な部分もありながら、氷川の散々酷い目にあわせているのに微妙にヘタレな部分の組み合わせが絶妙!
しかも雪夫を犯す氷川が受けという・・・!?
これがおいしいんだな~ww
他の作品もツンデレやヘタレがいい味出していて、片方が感情が全くわからない中、ラストで気持ちを見せるという展開がパターンのような形をとっているものの、自分には新鮮に見えました。
かわいらしいけど、男っぽい絵柄というのも好感度を上げる要因なのかも?
ノスタルジックも感じさせる背景や、三輪トラックが出てくるあたり、時代感がないのも、ファンタジーを演出しているアイテムですね♪