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最近登録し、最初にどの作品のレビューを書くか、
数日悩んだのですが、自分の中で神の中の神である
この作品からとっかかることにしました。
名作『BANANA FISH』の番外編短編集全5編。
その中の『光の庭』が私の中の最強神作品です。
内容は本編最終話の7年後。
28歳になった英二はカメラマンとなり、
ニューヨークを拠点に活動しています。
そこへ英二の姪である暁(アーちゃん・中学生)が遊びに来ます。
背が伸びてすっかりかっこよくなったシンを含む
この3人を軸に、物語は展開していきます。
英二は“アッシュの死”を、
暁は“女になっていく自分”を、
ゆっくりゆっくり受け入れていきます。
そのどちらにも優しく寄り添うシンがたまらない!
本編でアッシュが殺されたときも泣きましたが、
この『光の庭』を読んだときの嗚咽っぷりは
後にも先にも経験したことがありません。
こんなに切ないのに、このお話の中で英二は一度も泣きません。
それどころか感情描写的なものがありません。
なのに読んでる側はものすごく感情を揺さぶられるのです。
作者のすごさを感じずにいられません。
アッシュはこの先も英二の心の中の一番大切な場所を
独占しつづけることでしょう。
アッシュを大切に抱きしめたまま生きていく、という静かな決意。
その決意は優しくて強いけど、切なくて寂しくて悲しい。
でも、アッシュを忘れて幸せになることイコール
英二の幸せではないんですよね。
それがわかったシンも静かに受け入れます。
私はアーちゃんくらいの年齢で本編をリアルタイムで読んでいて、
大人になってからこの短編を読んだんですよ。
だからこそ余計28歳の英二と中学生アーちゃんの
描かれていない心の描写までも想像して、
めちゃくちゃ泣けてしまったのだと思います。
この『光の庭』を読むために、
長い長い本編を読んでも損はないですよ!
って言えるくらい私には最高のお話です。
『光の庭』アッシュの死から7年後の物語。
英二とアッシュ。
いつでもいつまでも私の心の奥底で静かな感動を呼び起こす。
青春を同時に過ごした大切な大切な仲間だ。
アッシュへの一途な愛がこれからも永遠に英二の光へとなっていくのだろう。
未来永劫、読み継がれていくであろう作品です。
ラストシーンは希望へ向かう。
私は『BANANA FISH』と出合って新しい扉が開きました。
吉田秋生作品を読んだこと無い人は人生損してます。おすすめです。
今まで二次創作ものばかり読んでいた私が、一次創作にハマることになったきっかけの作品です。つい最近読了し、一番最初にレビューを書こうと思いました。
本編は文庫本でも11冊分ととても長く、言わずと知れた名作ですが…この短編集に入っている「光の庭」は本編を越える神作品だと思います。
英二が、アッシュのことを1人想い続ける運命を背負っていることを思うと涙が止まりませんでした。なんて切ない。こんな切ないお話あっていいのかと!吉田先生が憎いとさえ思いました!!!!
しかし、この本には素晴らしい救済処置があります。裏バナナフィッシュに私はとても救われました。あんな事やこんな事は全部劇中の話だったんだ〜!と思わせてくれます。おまけのイラストや読者のお便り(?)コーナーが今までのシリアスな雰囲気を一気に和ませてくれます。おまけイラストの…アッシュと英二の学ランが…堪らない。こんな素敵なおまけも描いてくださっていたなんて、やっぱりなんて憎いんだ吉田先生!
この作品が連載していた当時、どうして私は生まれていなかったのかとただただ後悔しています。でもこの作品を読まずに死んだらもっと後悔したでしょう。もちろん本編も合わせて、全てのBL好きの方にこの作品を薦めたいです。