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ミナヅキアキラ先生の挿絵見たさに手に入れました。
「日本萌神話企画」と題して、沙野風結子先生と栗城偲先生がそれぞれ、古事記あたりを題材に書かれた短編に、ミナヅキ先生が美しい絵を描かれています。
沙野先生「鳥の船の夢」は、足の不自由な神様ヒルコと、その弟トリの物語です。
兄弟は、神であるがゆえに、周囲の人間達に天災を防げないことを責められます。
代償に体を差し出そうとする兄と、兄を愛しながらもその兄を捨ててくる「船」として生み出された己が身に苦しむ弟。
二人が悲しい思いをしながらも結ばれ、最後まで一緒にいようと心を決めるところまでが描かれています。
沙野先生のエロくも美しい兄弟物に、ミナヅキ先生の萌心をかきたてる絵が最高に合っていて感動しました。
長編に仕立て直し、一冊の本として、広く世に出すべき作品だと思います。
栗城先生「恋離り行き(こいさかりゆき)」も、お話と絵がとても引き立て合っています。
口のきけない王子と、鳥飼いの恋物語がまた、悲しくて美しくて、これも短編なのが惜しまれます。
こちらはCanna17で、王子の叔父と、鳥飼の兄の物語が続編として掲載されています。
両方とも、長編で、一冊ずつで読みたかった、という思いをこめ、「神」評価にはしませんでした。