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家の守り神である猫神様の嫁になったお話・・・
といえば、鈴木ツタさんの「この世異聞」なんかを思い出し、何気に似た話なのかな~?とも思いましたが、読み返すと違う味わいが。
最初に読んだ時はそうでもなかったのに、3度目の読み返しで何故か胸にジーンときて思わず涙が出ちゃいました。
こういう人外ものとの番の話には、避けて通れない互いの寿命の違いというものを、ちゃんと作者さんは見据えて描いているんだなっていうのがわかったからかもしれません。
幸助が、田舎の祖母から呼ばれて10年ぶりに訪れると、ご先祖様との約束で猫神様が幸助を嫁にすると言っていると言われ困惑する。
猫神様のことなんか本家に任せてというと、家を何百年も守ってきたのに、祟るぞ!と言われ、しぶしぶ祖母と猫神様との同居生活が始まります。
幸助と猫神様(睦辻)との間には甘い雰囲気とかは一切ありません。
どうしてこんなことになったのか理不尽で納得いかなくて、でも猫神様の話を聞きながら少しずつ理解しはじめるようにはなるんですが、そこへ祖母の急な死を迎え、その事で幸助は猫神様を激しく批難して決別してしまうのです。
俺様で自分勝手なような猫神様だけど、本当は優しくて、そして誰より寂しかったということ。
幸助もまた、両親が離婚したり家族に縁が薄い家庭で寂しかったということから、猫神様のその気持ちは理解できるのだと思います。
祖母が亡くなったことで、幸助は人間と猫神様の寿命の違いに気が付き、一体嫁ってどんな存在なんだろう、ってぶつけることから喧嘩になってしまうのですが、そこを突っ込んだところがとてもよかったです。
猫神の睦辻が意外にカワイイところがギャップ萌えか?
そして描きおろし「むつつじの黒猫」で猫神様が田宮家の守り神になったエピソードが睦辻の回想で語られて、あったかい話でよかったです。
しかし、ここにも人間の命の短さが・・・
『honey-honey』はラブラブでアマアマなバカップル話です。
至れり尽くせりの攻め様でした。
今回は本編はくっつくところで終わってしまったので、機会があれば続きが見られるのか、それとも寿命が関わることだから、もうこのまま触れずに終わっちゃうのか、気になるところではあります。
愛の障壁。
祟り神だった化け猫が人と約束を交わすことで守り神となり、300年の時を経てようやくただ一人の嫁と出会う話。
このお話の芯は好き。
シダレとガマに出会ってやりあうエピソードもいいな。
これで、画力が好きなタイプだったらもっと「萌」プラスしちゃうんだけど、、、
基本的に私の好みが、マンガの背景はいっそない方がマシっていうか、人物のまわりには花とかトーンみたいな効果だけで充分な少女マンガ脳で出来上がっているというか、、
まあ、この作品、お話の力だけでも充分だと思うから、靴の裏の模様なんかに気を散らさせなくてもよかったんじゃないかな。