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momoiro toiki
2010年発行とあって、さすがに絵は旧く感じられます。が、上川きち先生の、真顔でトンデモな感じの堅さから来る笑い、みたいなのは既に形成されていて。「トンデモ」だと思って読むには楽しいです。
BLあるあるな設定。姉の代わりに見合いに来ちゃう‼︎ 振り袖着ちゃう‼︎
一目惚れだと言って、大貴の高校に転入して来る、とにかく猪突猛進な悠季。
見合いを台無しにしたと怒っても良い筈なんだけど、何だかほだされて行っちゃうノンケの大貴。
悠季の関西弁の可愛さもあって。誘い受けにまんまと乗っかってしまう。
教師と生徒、男同士、と、少々悩んだりするものの、結局は悠季の可愛さには落ちてしまう。
物語は、ショートストーリーを繋いだエピソード集のテイで進んで行きます。
途中、実は悠季の姉には恋人がいたり、姉自身が腐女子だったりするので、弟である悠季を応援してたんだなぁ、と判りますが、「見合い」というのに両家の親はどう思ってたのかは謎⁈
そして、可愛い可愛い悠季にはブラコン弟もいて、この弟は何かとお邪魔虫でしたが、後半には当て馬として登場した、大貴の友人の高校教師とくっついちゃう⁈ というさらにトンデモな展開に。
まぁ、他に登場人物も無いので、4人で幸せ。めでたし!です。この兄弟には敵いっこ無いんです、きっと。
同時収録は、小さな小さなストーリー。「恋の死角」
幼馴染で同級生の伊織にずっと恋をしていた真生は、ヘタレで未だに告白出来ない。
そんな折、伊織から告白されて、エッチしようと誘われる。嬉しいけども、伊織は真生の返事は要らないという。一体なぜ⁈
想いだけ伝えて、それを思い出にしようと切なく想っていた伊織が健気。
短過ぎる彼らの恋はこれから。
方言男子萌えなので、関西弁の男の子ってポイント高いのです。
受なお兄ちゃん、攻な弟くんが、高校教師二人に押せ押せで迫って、大人二人はほだされて~と言う、お約束な展開。
お見合い写真でひとめぼれしました!と健気な受に迫られて、あの手この手で口説かれて、ほだされちゃう先生。
相手は男の子で、生徒で、未成年で…と色々悩んでたけども、毎日スキスキ言われてその気になっちゃう。
いや、でも、学校で脱がして突っ込んだらアカンやろ。
弟×先生は、シリアス風味だけども、やっぱりスキスキと迫ってくる攻くんにほだされて、体を許しちゃう受先生。
うん、でも、学校ですんのはやめようか。お互いの社会的生命ヤバなるし。
BL黎明期に思春期を過ごしたオババは知っています。当時はこれが王道で正答でした。
お互いの想いを確認しあったら、そのまま濡れ場に展開するのがお約束。
セックスだって、なんの前準備ナシでも常に柔らかくほぐれていて中もキレイでゴム無しでも大丈夫なんです。だって受についてるのはヤオイ穴だから。
でも現代の色んなものが進化したこの時代、そして、大人になったオババは思います。
大人、もっとしっかりしろ。
先生×生徒、生徒×先生 のふた組のカプのお話。
しかも生徒は兄弟というHOMO連鎖で、先生は片方が片思いで成就しなくてライバルだった生徒の弟と、という何だか”みんな仲間~welcome”な設定でした。
全体の感想は、局所集中型で健気さとか一生懸命さ、二人の気持ちの部分を抜き出せばそれはとっても萌えて、可愛くて、すごくいいのですが、その関係に至るまでが薄く説明が足りない。
また登場人物も徹底的に絞ってあり、学校が舞台なのにこの4人と兄弟の姉(後姿のみで腐女子でマンガ家?)が登場するだけで他生徒や先生がほぼ登場しないというミラクルが!
その薄い部分にこだわれば、う~ん、、なんですが、こだわらなければそこそこいいんじゃね?な評価が分かれそうですね。
どちらかといえば、前半の兄・悠季と教師・大貴もののほうがよかったかな?
姉に来たお見合い写真に一目惚れして、姉の代わりに振りそで姿で出かけた悠季は、大貴の勤める学校へ早々に編入して生徒になり、弁当など猛烈アタック。
いきなり学校で遅い受けしてます、その行動力おそるべし!
先生は流されなのかな~と思いながら実は、悠季のある表情にどうも一目惚れだった・・・でいいのかな?
悠季の一途さばかりが伝わって大貴の愛が余り感じられなくて。
悠季はまるで女の子みたいでした。
そして、ブラコンの弟・悠治が二人の仲を邪魔しようと登場。
次には学生時代から大貴がすきだったという宮上も登場して、二人は振られるわけです。
そして、これが納得いかね!!
大貴をあきらめた宮上を見て、どうしてすぐに「あんたが好き」とかって悠治が言うのか!?
ほとんどそれをにおわす接触もないのに、その性急な展開にビックリ&アングリだったわけですよ~
この宮上も女子見たいなんですよね、(でも空手の顧問だったりして強い)
これも、二人のやり取りの会話はそれなりにキュンとくるものがあるのに、やはりそれを納得させる気持ちの推移が全然見えなくて。
確かに色気のある絵で雰囲気はいいけど、そういう説得力が薄かったのが残念だったかもしれません。
これ以上どうしようもないのに、無理矢理ふた組出して引き延ばした感がなきにしも。
雑誌で短編で読む分にはそれでよかったのでしょうが、一冊にまとめてしまったデメリットが目立ってしまったようです。