ねこになりたい

neko ni naritai

ねこになりたい
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
52
評価数
16
平均
3.4 / 5
神率
18.8%
著者
平喜多ゆや 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
ルチルコレクション
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784344818842

あらすじ

芳征と史征は双子の兄弟。それぞれに好きな人がいて、そして、それぞれに少しずつ変化が訪れて・・・。
初々しいカップルたちの恋するドキドキを、優しく大切に描いた作品集。
読み切り作品&描き下ろしも収録して待望の初コミックス登場!!(出版社より)

表題作ねこになりたい

同級生
双子の兄

同時収録作品今度のにちよう日

クラスメイト
双子の弟

同時収録作品恋するブックワーム

大学生
大学生

同時収録作品the hollowing out

19歳、レンタルビデオ店店員
22歳、レンタルビデオ店店員

その他の収録作品

  • またたき、ふたつ
  • あめあがり
  • Wデート
  • あとがき

レビュー投稿数5

双子だけど違うこと、双子だから分かること

双子の高校生、芳征と史芳、それぞれの恋を描いた作品。
別々の高校に通う2人の交わらない世界と、家での変わらない生活も見所のひとつです。

【今度のにちよう日】 萌2
双子の弟・史芳目線。
クラスメイトで電車通学仲間、さらに釣り友の哲滋に恋する史芳。
自分の不毛な片思いと兄の健全(?)な両思いに苛立つ史芳の空回りを描くことで、おおらかでしっかり者の兄とちょっと余裕のない甘えん坊の弟という双子の性格の違いも読み取れました。
梓がイケメンでビビります。そんなイケメンと…という勘違いをして半日過ごした哲滋の心の内をとことん知りたくなってしまう。

【ねこになりたい】 萌2
双子の兄・芳征目線。時系列的には前話より少し前。
席替えで猫アレルギーの芳征の前になったのが、猫を3匹飼っている梓。
前話で既にCP成立しているのでハラハラせずに読めるかと思いきや、恋をしているから感じる切なさも寂しさもしっかり織り込まれています。
思いやりが恋心につながる反面、時に疎外感も生む。相手の気持ちが分からない片思いだから芳征の半世紀計画が切ない。
ちなみに梓の気持ちは開始早々、結構だだ漏れなので表情にご注目を。

【またたき、ふたつ】 萌2
双子それぞれの初体験を巡る話を芳征目線で。
「親がいない」とそれぞれの彼氏に家へ誘われた2人。
明暗悲喜こもごもな結果にちょっと焦る芳征が可愛い。テンパる史芳も可愛い。
お互いの状況に触発されて自分の気持ちを見つめ直せるというのは、双子ならではの利点かな。
芳征がいつも「梓は大事にしてくれてる」としっかり言葉にできるのが何とも素敵です。
このCPは2人ともおおらかタイプなので、縁側でお茶を飲む年まで仲良くいられそう。

【あめあがり】 萌2
哲滋目線のハラハラ回。
家のゴタゴタで苛立つ気持ちを史芳ぶつけてしまう哲滋。
梓×芳征のおおらかCPと対照的に、こちらのCPは結構感情的になりがち。
すれ違っても芳征のナイスお兄ちゃんなアシストで丸く収まりますが、これからもこうやってぶつかりながら絆を強めていくんだろうなあという予感でいっぱい。
2人ともが自分より大きい相手を「守りたい」って思うところがまた可愛い双子でした。

【恋するブックワーム】 萌
本を読んでいるひとを見るのが好きと言う沢口が恋をしたのは、彼女持ちの有本。
有本が最低に見えるけど、不器用なだけなんだろうなと思える。
沢口の「好きな人には好きなことをしてほしい」という一見献身的に思える気持ちも、有本の「沢口に言ってほしかった」という気持ちも、どっちもこずるい。

【the hollowing out】 萌2
ゲイの三木(22)と、バイト先の新人・植草(19)。
胸にぽっかり空いた好きな人の形の穴は、その人じゃないと埋まらないよと言う話。
出会い系のお客さんが意外なところで再登場していたのが、何とも笑えます。

【Wデート】 萌
待望のWデートながら、梓の気遣いが炸裂しまくってました。
史芳のこととなるとムキになっちゃう芳征がちょっと面倒だけど、梓がうまいこと手綱を引いて行くのかな、という感じがしました。

またまた長くなってしまった…。
双子ものは好みが分かれるので、読んだ後に語り合いたくなりますね。
わたしは断然、梓×芳征です。

1

双子ちゃんの絆にキュンキュン

平喜多ゆやさんの初コミックスになります。初コミックスなのに、キュンキュン度が高くて萌えます。お話は双子ちゃん達のそれぞれのラブストーリーです。

恋のお話ももちろんイイけど、この双子ちゃんの芳征(ゆき)と史芳(ふみ)の絆が良かったです。双子の片方に起こったことは、数日後にもう片方にも同じことが起こるというのも神秘的でイイですね。
でも一番好きなのは、ゆきのふみへのブラコンぶりです。ふみが悲しんでれば、相手の哲滋を一喝するし(哲滋がゆきを見ると、恐れてしまうぐらいになったのがおかしいです)ダブルデートしてるのに、彼氏そっちのけで二人でイチャイチャしてるし(笑)
双子ちゃんがイチャイチャしてるのを見るのが好きなので、これは二人の彼氏は大変だろうな~と思うとニヤけてしまいます。

恋話も初めての気持ちに戸惑う様子が可愛いいし、双子ちゃんの絆も萌えれるし、お気に入りの1冊です。

0

猫のマリ、何だこのかわいい生き物!

この本は平喜多さんの初コミックだそうです。
お初らしく、初恋のキュンキュンがつまっていますが、双子が主人公だけにそのキュンもダブルです♪

芳征(よしゆき)と史芳(ふみよし)は双子の兄弟。
よく双子には同じことが起きるといいますが、この二人はすこしタイミングがはずれて同じことが起きるんだそうです。
それがポイント♪
『今度のにちよう日』は史芳と、同級生の哲滋の気持ちが通じる迄。
『ねこになりたい』では芳征と同級生の梓の気持ちが通じる迄。
『またたきふたつ』で、それぞれの恋心への向き合う気持ち。
『あめあがり』では、史芳と哲滋のすれ違いと理解しあうまで
『Wデート』はそれぞれの彼氏の御対面
と、5つの物語で丁寧に構成されていました。

双子なのに、好きになった男子はそれぞれタイプの違う人。
哲滋は結構ヤンチャな男の子みたい。
梓は優しくて気遣いする人みたい。
二人とも友達なのに、どうやって好きって伝えたらいいかわからなくて、それに同性が好きって言えなくて、そんなもどかしさもそれぞれをフォローするような形で成就されていきます。
史芳が哲滋が好きすぎて、一人でいるとどうしたらいいかわからなくなると、衝動で髪を滅茶苦茶に切ってしまうシーンがあるのですが、そんな気持ちに胸を打たれます。
また、特筆すべきは梓の飼っている猫のマリ!
ぬいぐるみみたいに滅茶苦茶かわいいのです~♪BLじゃなくてこんなところで萌え稼ぎするなんてずるいぞ、と思いながらその魅力にトリコww
梓は猫が好きなんだけど芳征がネコアレルギーだからと気を遣ったことが二人を進展させるきっかけになるという、猫を飼っている身にはちょっと実感。
ところどころで、「お母さんごめんなさい」ってセリフを双子が言っているのですが、そんな点も少し胸を打つ箇所でもありました。
双子だから、それぞれの恋をする姿を見ながらそれを映し鑑にして、自分も見つめて、高めあえる恋愛ができそうですね。

『恋するブックワーム』本を読む姿が好き。
ただ、彼女のいる男性がそうやすやすと二番目でいいからと言われて男に鞍替えするのか?とそこが疑問に、、、

『the holloeing~』レンタル店の先輩バイトが後輩バイトを好きになる話。
告れない気持ちを出会い系ですり替えようとする姿が痛々しいが、何故か淡々とした作りになっている。

双子の話がかなりよかったので、今後も期待できるのではないでしょうか。
またマリちゃん出してほしいな~おまけペーパーで「猫戦隊マリレンジャー」が作れるようになっていて、喜び勇んでしまったデス、、

4

なんだこの胸キュン作品は!!

とっても乙女ちっくな表紙で食わず嫌いしてはいけませんねー
めちゃくちゃピュアでキラッキラした胸キュン作品でした。

あとがきで作者さんもおっしゃってますが
この「ねこになりたい」というタイトル。
ケモ耳話でも、あるいは受志願の攻の話でもございませんww
なぜ「ねこになりたい」のかというと…これまた可愛いんですよww
是非作品をごらんになってください

◆『ねこになりたい』シリーズ
双子のふみ(弟)とゆき(兄)、それぞれの恋愛模様です。
二人それぞれ男の恋人がいるんですが
恋する喜びや苦しさ、恋をすることによる不安、期待…などいろんな気持ちがリアルに詰め込んであります。
中でも、ふみが恋人と初エッチをした後に髪の毛をバサバサ切る描写があるんですが
確かに高校生でしかも同性とセックスなんて未知の体験じゃないですか
そんな日には感情が高ぶるだろうし、興奮するだろうし
浮足立つだろうし、自分の感情がコントロールできなくて当たり前だなって思いました。
初めてそのシーンを見た時はちょっとビックリしたし、何が起きたのかと思いましたが
今となってはリアルな感情なのかもしれないなーと思います。
恋人の一つ一つの言動に恐ろしいほど敏感で
その都度一喜一憂するのも、高校生ならではの反応かも。
大人同士の恋愛でもそうなのかもしれませんが
相手のほんの些細な言葉の裏を気にしたり、一人でネガティブになったり
そういうのは初々しくていいですね♪
登場人物と一緒に嬉しくなったり悲しくなったり不安になったりしました。
巻末に双子とそれぞれの彼氏と4人でのダブルデートの話があるんですが
双子ということで、ふみとゆきの関係の危うさも見どころでしたね。
ブラコンのゆきは、ふみの恋愛を見守っているようでいて、
一番大事にしているのは恋人である梓よりもふみですよね。
ほのぼのとした作品なんですが、そんな双子の関係性もあり、若干センチメンタルな気持ちになってしまいました(笑)
しかしホント初々しい作品で、愛情表現もストレートなんですね
だからもうセリフとかキュンキュンものですよ
いい歳した大人が赤面しながら読みました
時にはクサい話もいいもんですねww

3

今も昔も平喜多さんだなって思いました。

平喜多ゆやさんの初コミックだそうで、これ未読でした。
(連載で読んだ「こいねこむすび 」と混同してたけど、全然違ったわ‥‥)

色んな平喜多さん作品を読んできたうえでこの初コミックを読むという、通常の逆ルートを辿った訳だけど、もし平喜多さんを知らないまっさらな状態でこの作品と出会ったら……
「モノローグに光るものを感じる作家さんだなぁ」って絶対思ったと思うし、それは他の作品を読んでも同じ事を感じるので、やっぱり平喜多さんは平喜多さんなんだなぁって改めて思いました。

特に同時収録作の【The hollowing out】
バイト先の新人ワンコくんのことを受け視点で描かれたやつで、話自体はワンコ物語で予想範囲内なんです。
だけど飲み込みが早く周囲ともすぐに打ち解けて、自分に懐いてくれる新人くんを見ながら「その頃にはもう 俺の心と身体には 彼の形の空洞ができている」とノンケに恋してしまった気持ちを「空洞」と表現することで、その不毛感が伝わってきて凄いなぁって思っただけに、あとがきでこれが「投稿作(!!)で初めて雑誌掲載された作品」だという事を知り、驚きました。

表題作の【ねこになりたい】は見た目はそっくりだけど性格が異なる双子兄弟が、それぞれ別の男のことを好きになってそれぞれの恋をしていくというお話です。(だから取り合うとかそういうものではない)
その中でもクラスメイトの攻めを見ながら「君とこうして笑っていられるように このときめきが早く いい思い出になるといいな」と芽生えたばかりの恋心をひっそり封印しようとしているこのモノローグが、すごく切なくてホロキュンとしました。

1

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