修行中
二人の間に満ちているエロス全体を描いている作品だと思います。奥の細道の弟子×師匠。初めは接吻もマトモに出来なかった弟子が、師匠の指導によって立派な鬼畜攻へと成長しましためでたしめでたし♪って話で…いやちょっと待って下さいそれだけじゃあ無いんですよ!
表立った見どころは上にも挙げたようにエロ描写ということになるんでしょう。しかしそれらのシーンの魅力を大きく引き出しているのは前後に挟んである二人の関係の描かれ方ではないかと。どちらのエピソードも二人の関係についての質の良いフォローになっています。
前の方ではそういう関係になる経緯をさらりと。(ちょっと史実風味が入っていて予備知識がないと少し分かりにくいかもです。原作の日和には無い話。けどこの内容はかなりポイント高いと思うです…!ボロボロ泣くセンチメンタルな俳聖とそれにやきもきする不器用な弟子…ああもうそれだけで飯が食える!!)後の方では事後の一見何気なく思える会話によって二人の心情を明らかにし幸せなムードに染め上げて終劇となっています。
そのあたりの描写がとても説得力が有るので読み返す度に二人の幸せな世界へ浸る事が出来るんです…!!
ある程度の画力を持つ方がエロい描写をすればそれなりにエロくは見えますが、その背後の関係性まで上手く絡めてより魅力的な作品にさせるのはなかなか難しいのではないでしょうか。この作家さんはそのへんをクリアしている良作を描ける方だなあと考えています。
●個人的なポイント
表立った見どころの中では、羞恥のために涙ぐみながら指で自分を慣らす芭蕉さんとそれを冷酷な目で見つめながら舌なめずりする曽良くん。雰囲気にヤられた私の心のチ○コは勃ちっぱなしでした…どっちが誘ったのかとか考えちゃったりしてみたり。(ヒント:どっちでも美味しい)
あと絶頂のシーンの構図が工夫されていて良かったです。あまり見たことのない構図でかっこいいです。
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